妻に図書カードを貰ったんで、さだまさし「酒の渚」という本を買った。

実は今日はさだまさし氏の66歳の誕生日にあたるそうで。

そしてこれはたまたま偶然なんですが、一昨日、そのさだまさし氏の新刊本「酒の渚」という、お酒にまつわるエピソードや思い出話のエッセイをまとめた本を買いまして、非常に楽しく読めてしまいました(笑)

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妻から図書カードを貰ったので…。

もともとは先々週、大阪・兵庫方面に行った時に宝塚や甲子園を案内してくださった「AOI」さんというお友達(というか「姉貴分」の方)が、mixiでこの本を買って読んだ…というつぶやきをしてたのがきっかけでした。

そのAOIさんいわく、

「さだ氏の長編小説は読んでてダレるのと、同人っぽいのでそんなに好きでは無いが、エッセイ系はやはり何度も(ステージトークなどで)話してるからこなれてるのと、赤裸々にキツめのとこが出せるのと、短めで落語っぽいとこがあるのと、読み易いので好きだ」

…と。

「ほうほう、それでは是非買って読んでみよう」…と思いAmazonで買おうかなあと思って、やはり時折さだまさしの本も買っている妻に、バッティングするとまずいと思って「あのAOIさんが言ってたさだの本、買おうと思うんだけど」と伝えたら、

手持ちの図書カードをくれました。

ま、実際は1100円前後ぐらいする本なんで、図書カード+差額ということになるんですが、しかし図書カードなんて使うのはいつ以来だろう。

個人的には図書カードにあまりいい思い出はなく、10年ほど前に、以前入ってたクイズサークルに来た某サークルのゲストの若者(「Oくん」というよその大会でも出入り禁止になるようなクイズの世界でも有数の問題児だったようで)が、さんざん自由気ままにバッドマナーをやらかした上に決勝で対戦相手にあっさり負けて準優勝した際に、私がどこかで貰った図書カード1000円分を賞品として贈呈したら、「あー、うれし。帰りにチケット屋に売っちまおう」と口走り、私が「なんだこの野郎」と大いに激怒した、って思い出しか「ない」んすよね…。

※しかしあのO野くんという人、未だにクイズの世界で生きてるんだろうか(失笑)。

立川駅界隈のオリオン書房を3軒も回る羽目に(苦笑)

ま、どうしようもないクイズの人の思い出はどうでもいいとして(笑)

で、一昨日の日曜日の午後、久々に立川駅界隈の本屋めぐりをしました。

最初に行ったのが、

立川駅北口にあるルミネの中の「オリオン書房」。実は立川駅界隈にはオリオン書房が5-6店舗(しかもいずれも大型書店級の)ぐらいありまして、ひとまず手始めに一番駅から近いとこのそこに行ったんですが…逆にあまりにも広すぎて「おい、どこにあるんだ」と困惑する始末。

ただ、ここの店にはどこにあるか調べる端末がありまして(この写真では右端に写っている赤い服を着た人がそれを使って調べてるのですが)、それで調べて、当該の場所に行っても残念ながらありませんでした。

で、その後は南口の駅前デパート「グランデュオ」の中のオリオン書房に行って…ここにもなく、更に同じ南口のもうちょっと先にある「アレアレア」という複合施設の中にあるオリオン書房(「ラーメンスクエア」というラーメン屋さんが集まってるフロアと同じ階にやはり大きな書店がありました)にいったところ、

冒頭にも貼った、お目当ての本を見つけて、図書カードに差額をつけて購入してきました。

ま、正直言って「Amazonで頼めばこんな3軒も回らずに済むし、翌日には届くのに…」と思っちゃったんですが、たぶんこういうのも含めて、本屋離れって加速してんのかなと思ったり。

読みやすく25分ぐらいで読破してしまいました。

その後、妻からはいつもの福生駅前の西友で3日分の食料品の買い出しを頼まれてましたので、青梅線で最寄り駅の牛浜ではなく更に1つ先の福生まで移動しました。

最初は西友の中のミスタードーナツでお茶しながらこれを読もうと思ってたのですが、折しもSuicaの残額が福生駅までの運賃にも及ばず、仕方ないので立川駅南口(エキュートの改札)のSuica専用券売機で500円チャージしよう…と思ったら、1000円以上ぢゃないとチャージができず(爆)。で、1000円チャージしちゃったんで、「1000円もチャージすることはなかったのに」と思いつつ、結局ミスドではなく、福生駅の改札の真ん前にある「ベックス」というJR東日本系列のコーヒーショップに入ることにしました。ここだとSuicaで支払いできますしね。

大きなサイズのアイスコーヒーと、チーズケーキみたいなクリームが入っているドーナツでお茶しながら、さきほどのさだ氏の本を読んでました。

しかしこの本、一言で言えば「どえらくおもしろい」本でした。

歌手になって40数年でいろんな人と出会って別れて(これは亡くなったり疎遠になったり)を繰り返しつつ、ひょんなことから出会った人を介して更に新しい人と出会っていろんな事を「識っていく」という、「いやあさだまさし、おもしろいなあ」って感じで、一気に25分ぐらいでバーッと読めてしまいましたね。

で、全編が「お酒」にまつわる話・エピソードなんで、それぞれに「おいしそうな」お酒のエピソードが出てくるんですが、下戸で殆ど飲む習慣がない(せいぜい野球観戦とか旅行の際にビールを飲んだり、たまにサイダーの焼酎割りをちびちび飲む程度)私でも「うわ、これは確かにおいしそうだ」と思わせるようなさだ氏の描写がなんともナイスでした。我が家だと、父親系に似ると下戸(ただし親父は若い頃に鍛えられてそこそこ飲める)、母親系に似ると飲ん兵衛で、私は下戸なんですが、母・弟・妹はお酒に強い、という困った家系で…。

と同時に趣味の方で悩んでた事の「回答」のような話も。

それとここからは、全24編ある話の1編だけ「ネタバレ」になってしまうんですが(ほんとーにすんません。1編だけご勘弁を…)、ちょうど自分にとっては「実にタイムリー、実にドンピシャ」な話もありました。

それはさだ氏のゴルフのまつわる話で、彼にとっての「ゴルフの師匠」…といっても、その方はプロゴルファーではなく、長野の漬物屋のご主人でありながら、「長野県では初めてゴルフのシングルプレイヤー(アマチュアゴルファーの世界ではハンデが9以下、つまりは「シングル」になるのがひとつの目標でありステイタスなんだそうです)」という方から手ほどきを受けたらしいんですが、この「お師匠さん」にうまくなる秘訣、シングルプレイヤーになる秘訣を聞いた時に、こうアドバイスされたんだそうです。

「さださんほど、運動神経が良ければ必死に練習すればすぐにシングルプレイヤーにはなれるだろうけど、ボクはその方法はおすすめしません」

…と。で、不思議に思ったさだ氏がお師匠さんにその理由を聞くと、こう答えが返ってきたそうなんですね。

「短い期間でシングルプレイヤーになるとそのハンデを守るために汲々としたゴルフをやるようになって、ゴルフを楽しめなくなるんですよ」

と。

「さださんのように全国各地をコンサートツアーなどで回って全国各地のゴルフ場でプレーできる人は、ゆっくり10年ほどかけて、全国のゴルフ場でゴルフを教わりながら自分の経験値だけでシングルプレイヤーになることを勧めます。そうなればもうそれは実力だから、どんなコースでもラウンド80台で楽しく回れるようになりますよ?

と。

結果、さだ氏はそのアドバイスに従うように、「ゆっくり」と全国各地のゴルフ場で経験値を積んで、最終的には14年ほどかけてシングルプレイヤーになれたそうなんですが、そのお師匠さんはそのシングルになる1年前に亡くなられてしまい、残念ながら間に合わなかった、という話を書いてました。

と同時にさだ氏が自ら「告白」してた事がありました。

それは最初の頃は「一緒に回る人に嫌われるタイプのアマチュアゴルファー」だったんだそうですね。つまりは飛ばし屋なんだけどどこに飛ぶかわからないし、失敗した時に表情や顔を態度に出すわドライバーとかを放り投げるわ…という実はアマチュアゴルファーではよくいるタイプだったそうです。

ところがこれを「まさし、お前は人に気を遣わせすぎてるぞ。みんなお前の顔色を伺ってゴルフをしていて、一緒に回りたくないって言ってるぞ」と人に言われて初めて気づいて、あえて自戒を込めてそれを「封印」することによって「自分への怒りは一瞬で収められるようになって、皆と一緒に自分の失敗を笑えるようになった」んだそうです。

その結果、後には「まさしと一緒に廻るとゴルフのスコアが良くなるよね」と言われるようになり、たまたまゴルフ場のロッカーでバンド仲間がそれを笑って話してるのをそばで耳にしたさだ氏が宿に戻ってお風呂に入ってる際にその言葉を思い出して嬉しくて涙が止まらなくなった…という話を書いてたのです。

実は私自身はここ数年の「趣味としてのクイズ」に関して、全く同じことをやってたんですね。

といっても「クイズの調子が悪くて不機嫌に」ではなく、「ホスト、つまりは「クイズサークルの主催者として」周りのバッドマナーとかで腹を立てて不機嫌を顔や態度に出す」ということを結構やってたなーと。むしろ冷静に考えれば、全体の空気を悪くするという意味では後者のほうが全然タチが悪いわけですな(泣)。

厳密には、それ以前もそれ以降は「大概のこと」は「笑ってごまかしてた」んですけど、さすがに最後の頃はそういう事の繰り返しになってきてしまったので、ついに「いやあここまで我慢してまで続ける趣味とは思えないし…、もういい加減、クイズを辞めようかな」とまでいってしまったのが、実は2年前に前の所属団体を辞めた一件の理由の一つでした。

※実際はそれに私自身の健康問題があり、介護・育児の問題があり、人間関係あり、妻や親しい友人からの諫言、更に代替わりで幹事を辞めたなどなど理由をあげれば20項目ぐらいあるんですけどね。

「ゆっくり」と強くなっていく方法を選びたいな、と。

で、私自身「なるほど」と改めて思い、痛感し、「はっ」と気づいたのが、さだ氏のゴルフのお師匠さんが言っていたという「必死の練習で強くなるよりも、ゆっくりと実力で(時間をかけて)自分の経験値だけで強くなる方法もある」のこの点でした。

基本的にはクイズの世界って、「実戦経験(大会や強いサークルでの例会のクイズ)」と「既存の同人誌のように売られている数多のクイズサークル・クイズプレイヤーが出している過去問題集の暗記」が、強くなる最短距離とよく言われているのですが(勿論異論もたくさんあります。地頭が元々よい人もいますし、下手の横好きな人もいます←むしろ私は明らかにそのタイプですw)。

私自身は大学の時も貧乏学生でバイトで土日が忙しく主に大学のクイズ研究会の例会参加のみでしたし(あとはこの20数年続けていたこの前に所属してたお遊びサークルぐらいで)、社会人になってからも土日が仕事という事が多くて、やはり社会人の「ヌルく」やるクイズサークルでの実戦が中心だったのです。と同時に「クイズはお勉強ではない」とも思ってまして、そこに負荷をかけるのは少し違うかなと(他の人がそれをやるのは勿論自由だしある意味で勝手なんですが、それを自分に押し付けられるのはちょっと…と)。

まあ上記の「20数年やって辞めたクイズサークル」では代替わりが起きて「ヌルくやる」人よりも「少し本格的にやる(例会でも一生懸命やる、家でも必死に問題集を買い集めて丸暗記する)ような」人が、長年のメンバーの入れ替わりの結果、数年前あたりからわずかの差ながらも、”サークルの多数派および主流派”となってしまったのですね。

更に業務のほぼすべてを仕切っていた私が幹事を辞めて、まもなく会員も辞めて会を離れた途端に、「少数派・非主流派」になってしまった、元々古くからいる「日常の趣味や生活で得られる知識=ナチュラル知識だけでクイズをユルく楽しむ」人たちが、その後の企画群・例会群を参加して、「ここはもう俺の居場所ではない」と次第に行かなくなってしまったんですね。

結果、その辞めた翌春に、「まあヌルく遊ぶ定例会ぐらいはたまにやろうかね?」と、そんな元々の旧友の連中と一緒に立ち上げた会が、今、私が主宰している「岩Q槻」という会でした。

ちなみに辞めた会は今は人づてにたまに話を聞く程度(掛け持ちしてる人も何人かいるんで…)ですが、まあ毎月ちゃんと一生懸命クイズをやっているようです。うちの方はまあ狙い通り(?)ユルーく、クイズやゲームなどをのんびりやっているんで、このような別のサークルとして独立した形にして良かったんではないかと思っております。

姉貴分曰く「趣味は飽きてからが本番」と。

数日前の関西旅行記にも少しだけ書きましたが、もともとこの本を買うきっかけになったAOIさんという「(さだファン仲間での)姉貴分」の方が、神戸・大阪方面を案内してくれた折に、さだまさしコンサートまで少し時間があったんで近所のスタバでお茶してる時にいろいろと話しをさせてもらった際に、こんな事をおっしゃってたんですね。

でまあここしばらくの話とかもしてたんですが、一番感銘を受けたのが、

「趣味は、飽きてからが本番でしょう?」

の一言がガツーンと来ましたね。いや本当に勉強になりますです(多謝)

…ま、実はここらへんの話もさせてもらってまして、「こんな感じなんスわ」と。まあ実際にさだまさしに関しても私は、中学・高校の頃(1989-1992年前後)にどっぷりハマっていて、毎年、定期的に(妻にファンクラブの先行販売で取ってもらって)コンサートを行ってハマるようになったのは2015年前後から。つまりは20数年も「ほぼ離れていたorライトなファンに徹していた(から、古い話は知ってるけど、この時代の話は全く知らない)」に等しいんですよね。まさに「さだに飽きてから、大人になってからさだに戻ってきた」という意味では、「趣味は飽きてからが本番」というのは身にしみる言葉でもあったわけです。

ただ、サークルに関しては「義務感が強くなったら辞め時だろうね」という言葉も以前貰ってまして、個人的には「クイズ」という趣味と「クイズサークル」という趣味はある種、切り分けて考えるようにしつつ、今後は

「もし内心、腹ただしい事が起きても、それこそ「自分への怒りは一瞬で収められるようになって、みんなと一緒に自分の失敗を笑えるようになって」「周りから、むろかつが一緒だとクイズの調子がいいわ」と思われるように、気持ちの上で自戒していこう

…と、思うようになったその「気づき」に感謝したいなあと思いますです。

余談:Instagramにもアップして見ました。

実はInstagramも「こっそり」やってまして、まあ実際はきれいな風景や、手広くやっているインスタグラマーさんのいい写真を時折暇な時に眺めたりしてる程度なんですが、ちょっとお試しに、お茶してる最中に写真をアップしてみました。

で、試しに#(ハッシュタグ)を入れてみたら、意外にこれで見に来る人っているんですね。いやあ勉強になりました。

…ま、さださんの新刊本、書店でも、たぶんそのうち図書館とかでもお目にかかる時があるかとおもいますが、全24編のエッセイ、なかなかおもしろかったです。もしよろしかったらお試しにお読みいただければ、と。

個人的にはここで見た雑学やネタをクイズ問題にして、クイズサークルでフツーに「しれっ」とした顔して出題してもいいかなーと思ったりして。「え、さだまさしからそこに繋がるの?」みたいな。

そういう意味では「さだまさし」と「クイズ」って雑学の宝庫としては親和性が物凄く強いと思うんスけどね…。来月の例会に向けてちょっと頑張ってみようかな。あ、さださん、本日、66歳の誕生日おめでとうございます(←遅いよw)

以上です。

↑最近、クイズの世界でもテレビでもおなじみの東大の「クイズ王」の方なんですが、この本の「思考法」が抜群におもしろかったっす。
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