「同じ時代を生きてる幸せを感じる」。井上尚弥、1RKO勝ちで3階級制覇。

井上尚弥、王者マクドネル破り世界3階級制覇を達成(日刊スポーツ)

こちらのブログでは何度か取り上げたことがある、「日本に、とんでもないスーパーな怪物チャンピオンがいる」というそのボクシングの井上尚弥チャンプが、今回は3階級制覇をかけて挑戦者としてバンタム級の世界王者と戦うことになったんですが…まさか1ラウンドで倒しちゃうとは(;゚Д゚)

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ>◇25日◇東京・大田区総合体育館◇12回戦◇リミット53・5キロ

 WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)が同級王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)1回TKOで破り、フライ、スーパーフライ級に続き3階級制覇を実現した。

 井上はマクドネルに左フックを打ち込んでダウンを奪うと、そこから一気の連打でロープ際に積めてめった打ち。棒立ちになったマクドネルをレフェリーが止めた。

 前日24日午後2時すぎの計量からは井上が6キロ増に対し、マクドネルは実に12キロも大幅に体重を戻してきた。

 国内最速16戦目での3階級王者誕生となった。このカード決定を誰よりも喜んだのは、3階級制覇を目指す井上本人だった。ボクシング人気が高騰する英国から来日する王者マクドネルへのチャレンジ。同級2位の挑戦者として臨む井上は「ヒリヒリできる、ワクワクする試合」「やりがいがある試合」と気持ちを高揚させた。

 前哨戦を挟むことなく、転向1試合目での王座挑戦。3年前、亀田和毅(協栄)と2度対戦し、ともに判定勝ちしたマクドネルの身長は175・5センチ。実に11・4センチの身長差があるため、長身対策が不可欠だった。3月には身長175センチのWBA世界フェザー級3位チャン・ウー(中国)、4月には身長178センチで10戦全勝となるフェザー級選手のラザ・ハムザ(英国)を招き、実に2年ぶりとなる8ラウンドのスパーリングも消化。マクドネルと対峙した時のイメージを膨らませた。

 その身長差を考えれば、ボディーが狙いやすい。その反面、顔面が届きにくいことが想定されるが、王者の試合動画をチェックしてきた父の真吾トレーナーは「マクドネル選手は前かがみに構える。試合時には、それほどの身長差を感じないと思います」と分析する。5月にはメキシコ人練習パートナー2人を招き、過去の世界戦で最多となる海外勢6選手とのスパーリングを5月10日に打ち上げた井上は「調整はうまくいっています」との手応えを口にした。

 5月に入り、英国発でバンタム級最強決定トーナメントのニュースが届いた。欧州中心で昨秋から展開されてきたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のシーズン2としてバンタム級が開催されることが発表。WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、WBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の出場が決定した。さらに主催者側からは「イノウエがマクドネルに勝った場合、WBSSに参戦することで合意している」とも明かされた。

 スーパーフライ級では、強すぎるがゆえに他団体王者から対戦を回避され、熱望した統一戦はかなわなかった。WBSSに参戦すれば、自然と団体統一戦が実現可能となる。井上は「まず結果を出したい。トーナメント(WBSS)の話もあるので」と前向きだ。団体統一戦という夢、ファンの期待-。それは、すべてマクドネルからベルトを奪った時から始まるストーリーとなる。

 辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった同級のレジェンドたちの名を挙げ「小さい頃から見てきたバンタム級。そのステージに立てるのはうれしい」と井上。具志堅用高が保持する日本記録の13度防衛を目指すことも宣言する「モンスター」は、バンタム級で日本ボクシング界の新たな歴史を刻んだ。

いやあ個人的には、さすがに階級を上げたら、しかも10年もベルトを守っているこちらもある意味で「強い」チャンピオンを日本に迎えて、今までのような軽量級のような「秒殺」は厳しいんじゃないのかなーとそんな事を思いながら見てたんですが…、

1ラウンド1分半足らずで「瞬殺」

という、まあテレビの前で( ゚д゚)ポカーンとなりましたわー。こんなに強いだなんて(爆)

↑とりあえず貼っておきます(消えたらこの記事からもリンクを外しますけど)

それにしても凄すぎる。

なんつーか、強さのケタが違うし、4年前の年末にたまたま中継を見てから毎試合、中継は欠かさず見てるんですが年々、強くなっているよう気がしてならんのですね。

今回ももうレジェンドといっても差し支えない実績を持つ世界チャンプ相手。しかも10センチ以上身長差、それに伴う腕の長さのハンデ…を思いっきり接近戦で確実に仕留めるあのパンチと度胸は、今までの日本人の世界チャンプの中でも本当に「異質」なんでしょうね。

これはさっき試合前の中継で出てた香川照之氏も熱く後々まで語るような「恐ろしい」怪物チャンピオンになっていくんだろうなあ…。

しかしこれほど毎試合、顔がほぼ無傷で終わっているのもやはり凄い、としか言いようがないっす。

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「彼と時を同じうして生きている我々は大変な仕合せである」

…とは、過去の井上尚弥チャンプを取り上げた記事でも何度か書いたことがあります、明治の文豪・夏目漱石が「三四郎」の中で、当時、明治後期から大正時代の頃の東京落語界の人気者であり、そしていわゆる「江戸落語」の第一人者だった、「3代目柳家小さん」を指して讃えた有名な言葉なのですが、いやあまさに日本ボクシング界にこんな世界でも類を見ない「モンスター」なボクサーが出てくるとは。

これだけ強くても全く天狗になることもなく、物凄いトレーニング量をこなしているからこそ「更に強くなれる」わけで、果たしてこの選手はどこまで恐ろしいチャンピオンになっていくんだろうなあ。もしかしたら、「フィリピンの英雄」マニー・パッキャオと肩を並べるぐらいの5階級、6階級も制覇するような凄いボクサーになるかもしれませんね。まあそうなると問題は、対戦者がなかなか見つからねえって問題も出てくるわけで、となると、井上尚弥チャンプには体に気をつけていつまでも強くなって欲しいと願うのと同様に、彼と同じぐらい…というのは無理かもしれないけど、彼の後に続くような凄いボクサーが今後、続々出てくれば更に日本ボクシング界、日本スポーツ界も盛り上がっていくでしょうね。

いやはやこれほど強いとは。なんつーか恐ろしいモノを見ましたなー、ほんとに(苦笑)

 

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