【千葉ロッテ】なんと「観客動員100万人」も既に突破して、更に20日の日ハム戦がもう完売してるのか(^_^;)

絶好調のロッテ、観客動員も好調!7月20日の日本ハム戦のチケット完売(スポニチ)

あとはまあお天気次第ってとこなんでしょうが…かつての初芝清氏の応援歌の「ロッテの夢は観客動員100万人」も先週あたりに達成しちゃったしで、ありがたい限りですねー本当に(笑)

千葉ロッテマリーンズは7月20日の日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム、午後6時試合開始)のチケットが16日正午までに完売したと発表した。昨年のチケット完売は5回だったが、今シーズンは早くも8回目の完売となった。

 チームは7月に入って9勝3敗と絶好調。15日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)では7回に大量7点を奪って逆転勝ち。7月2日に12・5ゲームあった首位ソフトバンクとの差は6差に接近した。

 今季は主催38試合目となる7月10日の楽天戦で観客動員100万人を突破。昨年の41試合を上回る球団史上最速で100万人に到達した。ファンの後押しも受け、チームの勢いはさらに加速しそうだ。

もっともZOZOマリンも数年前からダイナミック・プライシングを導入してお値段的には「あまりやさしくない」感じになってしまったんですが。

それでも私が基本的に見に行く時には大概チケットを取っているバックネット裏の上階(4階)のIB指定席はそれでも特定試合でなければそんなに高くないし、ファンクラブ特典の指定券引換券で見れるし、何よりファウルボールがそんなに飛んでこない(ただし「可能性は0ではない」です。数年前に日ハム時代のレアード様のファウルボールが隣の席のとこに飛んできました(苦笑))んで結構重宝してますねー。強いて言えば4階まで階段しかないのであそこをえっちらおっちら上るのがちょっとハードという説も。

なおこの20日の土曜日は「BLACK SUMMERユニフォームプレゼント」のグッズプレゼントとかもあるそうです(チケットに「グッズ付き」と書いてある人限定のようですが)。コアなロッテファンでも、この日が生まれて初めてのプロ野球観戦という人たちでもいい思い出とお土産になるといいっすねー(笑)。願わくば天気が良くてそこそこ暑くてビールとか飲み物がぐびくび飲んで気持ち良い試合になるといいんですけどね。

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いずれにしても無料チケットは「きっかけ」としてはありがたい。

夏休み「子どもは無料」の一言で簡単につられる大人たちの”盲点”(東洋経済オンライン)

ちょっと長い引用記事ですが「余談」としてこんな記事が。

まあ「こどもは無料」ってよりも「1人分のチケットは無料。で、よかったら連れをつれてきてねー」というやり方は実は戦前、大正時代ぐらいからのアイデア・手法としてはあったんですけどね。

いよいよ夏休み目前。今年は前年よりボーナスが増えた企業が多いとのこと、家族でレジャーに出かける機会も増えそうだ。

 そんなタイミングで見かけたのが、「東急線キッズパス」の車内広告だ。料金はなんと100円、ワンコインで土日休日の東急線全線が1日乗り降り自由になるという。

 ただし、キッズというだけあって、対象は小学生以下の子ども。他にも、都営地下鉄の「夏のワンデーパス」が7月20日~9月1日までの土日祝日と、8月13~16日のお盆期間が1日乗り放題になる。こちらは大人500円、子ども100円だという。

 どちらも破格に安い。子ども料金がたった100円しかかからないなら出かけてみようと思うのではないだろか。

 しかし、オトクなきっぷの紹介をしようというのが今回の趣旨ではない。子どもへの割引や大盤振る舞いをする理由はなぜか、を考えてみたいのだ。

■企画する側にもおいしいメリット

 当然、企画者側にもおいしいメリットがある。例えば、「東急線キッズパス」を使い、子ども100円で出かけようとすれば、もれなく親や大人の保護者が同伴でついてくるだろう。このパスには大人料金の設定はないので、一方の親あるいは両親そろって家族で出かければ、2倍3倍で運賃を獲得できることになる。

 しかも乗り降り自由となれば、あちこち行ってみたくなるのも人情だ。もし3カ所に出かけたら、往復で大人は6回乗り降りする。子どもに破格のサービスをするだけで、家族分の売り上げもセットで見込めるという、鉄道会社にとって損はない企画きっぷというわけだ。

 また、普段は車で出かけるが、100円なら電車のほうが安いかもと感じさせる効果もある。なにせ、100円ショップだって200円以上の品ばかり並んでいるというご時世だ。「子ども100円」には、大人ごとまとめて引き寄せる磁力があるのではないか。

そして話はプロ野球観戦の方に入っていきます。

■野球観戦がタダに!ファンクラブの大盤振る舞い

 そんな例は他にもある。例えば、プロ野球のファンクラブだ。多くのチームには大人向けだけでなく、キッズやジュニアといった名称で中学生以下を対象とした子ども会員がある。しかも、子ども向け特典として、ホーム球場での試合が無料で観戦できたりするのだ。

 セ・リーグでは広島カープの「ジュニアカープ」がマツダスタジアムの内野自由席が全試合入場無料(売り切れの場合は制限あり)、読売ジャイアンツの「キッズメンバー」だと東京ドームの内野2階席ペア招待1試合分、横浜ベイスターズ「キッズコース」では観戦チケットとの引換チケットが3枚もらえる。

パ・リーグ陣も熱心だ。ロッテマリーンズ「ジュニア会員」は平日公式戦の一部指定席が無料(除外試合あり)。日本ハムファイターズは小学生以下のメンバーに5試合分の指定席招待券が、西武ライオンズもベルーナドームでの一軍公式戦の観戦が全試合無料(当日残席がある場合。試合によって内野・外野指定席等の席種が異なる)と、大盤振る舞いこのうえない(※2024年会員の場合)。

 チームごとにサービスに差異はあるが、プロ野球の試合が「無料」で見られるというのは魅力的だろう。「全試合無料」なんて魅力的なワードが目に入れば心は動く。むろん年会費はかかるが、数千円なら1~2試合行けば元が取れるというもの。近郊テーマパークの入場料よりずっと安あがりですむのだ。

■球団にとって”損なし”のカラクリ

 しかし、こちらもそんなにうまい話ばかりではない。からくりはおわかりだろう。自宅がスタジアムから徒歩5分という環境でない限り、たいていは大人が子どもを連れてくる。大人は子と違っていつでも無料というわけにはいかないので、当然チケット代が別にかかる。

 スタジアムに来れば飲食もするし、お土産にグッズを買うかもしれない。特に飲食代は馬鹿にならない。子連れではアルコールは飲まないかもしれないが、スタジアムで販売する生ビールはどこよりも高いのだ。東京ドームでは、なんと1杯900円もする。

 ほか関東の球場では、横浜スタジアム800円、マリンスタジアム950~850円、西武ベルーナドーム800円などと、お代わりを頼むたびに千円札が羽が生えたように飛んでいくのだ。

 子どものチケット代分など、すぐに追い抜いてしまうだろう。ついでにお弁当だって1000円近くするので、観戦人数が多ければ多いほど、財布は軽くなる仕組みだ。

 「子どもの観戦無料」でスタジアムに家族を呼び寄せれば、それ以上のお金を落としてくれる。まさに「トクすると見せて、余計なお金を使わせる」うまいからくりではないか。

そしてこんな結末に入っていきますです。

■今の消費行動は子ども時代に刷り込まれたもの? 

 プロ野球チームが子どもに大盤振る舞いするのは、親にお金を使わせるためだけではない。子ども時代になじんだ体験は、成長してからの消費行動にも影響を及ぼす。子どもの頃から球場に通っていれば、そのチームに親しみを感じるようになり、大人になってからも贔屓にしてくれる確率が高まるだろう。

 その大人が親になり、また子どもを連れて通ってくれれば、延々とお金を落としてくれることになる。文字通り、長期投資というわけだ。それを考えれば、子どものチケット代を無料にすることくらい何でもない。

 ちなみに阪神タイガースは会員である親が子どもをキッズ会員にして「ファミリー申請」すれば、子ども分の公式戦チケットが10試合分まで無料で申し込めるとか。なるほど、こうして世代を超えた熱狂的な阪神ファンが生まれていくわけだ。

 野球だけではない。子どもの頃に見ていたアニメやドラマの影響で、サッカーやテニスを始めた人もいただろう。テレビのヒーロー番組も同じで、子どもの頃に「仮面ライダー」を見てオートバイに興味を持ち、実際にライダーになった人も何割かいるはずだ。

 子ども時代に触れたものが大人になってからの消費に結びつくと考えれば、リアルにしろバーチャルにしろ、企業が子どもに体験を提供するのは大事な種まきというわけだ。

■現状維持バイアスからはなかなか抜け出せない

 私たちは少なからず「現状維持バイアス」に従っている。何かを選択する際、これまでの習慣をなるべく変えない方向に動きやすい。現状を変えると、さらにベターな結果が生まれるかもしれないが、よからぬことが起きて損を被る可能性もあるからだ。

 これまで不自由を感じていないのなら、変えることはリスクを増す行動と判断し、失敗したくない我々は現状維持のほうを選んでしまう。

 自宅の電話がNTTだった人は、大人になって通信会社を決めるとき、まず候補にNTTドコモを考えるだろう。カレーのルウもマヨネーズも、実家で親が使っていた商品からまず手に取るものだ。自分がしている選択がニュートラルに検討した結果ではなく、子ども時代からなじんできた習慣であることは多い。

 子どもの頃の記憶と体験とが、今につながっているのは当たり前だ。だからこそ、いかに子どものうちにファンになってもらうかを、いつでも企業は腐心している。まず自社のサービスを使ってもらうためには、子ども割引や家族割引が有効な武器になるのだ。

 現状維持が間違いというわけではない。ただ、「昔から変えていないから」だけの理由だとすれば、もっとも賢明な選択とは言えないだろう。いつもとは別の道に逸れてみると、もっとお得なサービス、もっとリーズナブルな商品に出会える可能性もある。自分の机に目をやり、そこにあるアイテムをなぜ選んだのか、そのルーツを改めて考えてみるのも面白いのではないだろうか。

というお話でした。

このあたりが天才的に凄かったのは、あの読売の「大正力」氏でした(笑)。

ちなみにこの手のアイデアがものすごく「上手」だったのが、かの読売新聞社をわずか半世紀で5万部→500万部近くまで大きくした「大正力」こと正力松太郎社長でして、警察官僚を辞めた後に財界のバックアップ等で経営難にあえいでいた読売を買い取った後に最初に出したアイデアが「夏の時期に(先代の)両国国技館にお化け屋敷を作って、1人ご招待の無料券とお土産引換券をサービスした」ということだったそうです。

当然正力社長をバックアップしてきた財界有志は「そんな事してねえでもっと真剣に新聞社経営しろ」と怒り始めたそうですが、「いやいや、お化け屋敷には子供や家族を連れてくるから1人で来る人はいない。更にお土産もスポンサー企業とタイアップを結べば宣伝にもなるし決して読売が損をすることがない」と説得して実際に開催したら空前の大ヒットになった…という話が。もちろん両国近辺の下町界隈に読売新聞の宣伝も果たすことができてかなりの読者増を果たせたんだそうです。

後に読売新聞がもうちょっと大きくなってきた頃(それでも昭和1桁の頃の話です)には、当時はインテリ層が多く住み朝日新聞がものすごく強いエリアでなかなか読者の獲得が難しかった目黒区・世田谷区近辺の今の東急東横線沿線(←なお当時は今よりも乗降客数が少なく実に閑散としてたそうです)の多摩川園で「菊人形展」を同じようなパターンで開催することになるのですが、この時も正力社長とは大学の同級生の仲だった東急電鉄の五島慶太社長に直談判して、「菊人形の仕込みに8万円かかるからそのうちの4万円を東急が負担してほしい。そして1人分の入場券を東急のきっぷを無料にしてつけてほしい」と交渉したそうなんですね。

そしたらさすがに五島社長も「菊人形展の仕込みの負担はいいが、電車の無料券は困る」と難色を示したところ正力社長は「菊人形展に1人で来る奴はしない。絶対に家族や友人をつれてやってくる。だから東急はその分の電車の客も菊人形展の客も増えるから損はない。いつもは乗ってこない客がこの菊人形展の為に電車に乗ってくるんだ。その勘定がわかんないんじゃお前は馬鹿だ」と説き伏せてしまったんですね。そしたらその菊人形展は空前の大成功、仕込み代もわずか1週間で回収し、更に読売新聞もこのあたりに10万近くもの新規読者を獲得してしまった…という逸話もあったりします。

なのでこの手法は「実は戦後から始まったもんではない(もっと古くから仕掛けるイベンターが存在した)」のと、いわゆる「呼び水」、つまりは「1人分の無料チケット・招待をきっかけに一緒に家族が、夏休みの家族イベントしてスポーツ観戦などにやってくる”きっかけ”ができる」という意味では実に古典的な方法ではあるのですが、理に適ってもいるのでイベントを開催する際にはいろんなアイデアを出してそれを実施している…というのは決して悪い話ではないんでしょうね。

ただし昭和の頃と違い、元号が平成を経て令和になった今は外資・日本国外からの参入も含めていろんなレジャーが充実して、「そういう無料サービスをしなくてもじゅうぶんお客さんがやってきて、高いお値段でも納得して財布から出して楽しんでくれるサービス」もいろいろと出てきているので、まあイベントを開催する側もなーんも考えずに昔ながらのやり方に固執していると「それはそれでお客さんが来なくなる」ってのもあると思うんですけどね。そのあたりの試行錯誤とか、決して「殿様経営」になりすぎちゃうのも非常に難しいので、まあ大変な時代でもあるなーというのがしみじみと考えちゃう今日この頃です。

※もっとも千葉ロッテ球団には「いろんなサービスやイベントももちろんいいけど、それでも最大のファンサービスは「勝つ事」だよ?というのは当然(号泣)。

以上です。

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