【千葉ロッテ】平沢大河には「がけっぷち」にいる強さをぜひ見せてほしいねえ…。

【千葉魂】平沢悔しいプロ5年目 1軍出場ゼロ、来季の雪辱誓う(千葉日報)

いつもおなじみの広報の梶原氏が書いておられる「千葉魂」。今回は怪我や不調でなかなか1軍に上がってこれなかった平沢大河の話しを。いやー来年こそはぜひ…。

悔しい一年となってしまった。平沢大河内野手のプロ5年目は1軍に上がることなく終わった。10月15日、横浜市内の病院で右肘の骨棘(こっきょく)切除・遊離軟骨除去術を行いスローイングが再開できるまで2カ月。チームが熾烈(しれつ)な優勝争いをしている中で無念のリタイアとなってしまった。

 「思うようにいかない一年でした。悔しい気持ちでいっぱいです」

 12月3日、平沢は契約更改を終え、会見に臨んだ。公の場で話をするのは久しぶりの事だった。会見の中で悔しかった一年を少しずつ振り返った。

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 今年はルーキーで大学卒業の同じ年の選手たちがプロ入りしてきた。4年先にプロの世界に入り1軍で236試合に出場してきた自負があった。しかし、1軍で結果を出したのは同じ年のルーキーたちだった。オープン戦では同じ内野手の福田光輝がアピールを続けた。シーズンが始まると佐藤都志也捕手が6月27日のバファローズ戦(ZOZOマリンスタジアム)でサヨナラ安打を放つなど60試合に出場して2本塁打12打点を記録。積極的な打撃で代打を中心にチームの勝利に貢献した。

 そんな同じ年の選手たちの活躍を平沢は「1軍で同じ年の選手が活躍しているのはうれしいし刺激になった。でも、やっぱり負けられない想(おも)いが強かった」と話した。年下の選手の活躍も目立ったシーズンでもあった。若くして4番に座った3年目の安田尚憲内野手。終盤に1軍昇格し3本塁打を放つなど大きな輝きを見せた2年目の藤原恭大外野手。同じ高卒ドラフト1位として本来であれば先頭を走らなくてはいけない平沢は、しかし2軍にいた。ただひたすら黙々と練習に明け暮れファームで結果を出そうと、もがいた。そして10月。かねてから気になっていた肘の手術に踏み切った。万全の状態で来年を迎えるための決断だった。

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 福岡で行われていたホークスとのクライマックスシリーズはリハビリ中。テレビで試合を観戦した。「悔しくて見ていないという選手もいるかもしれないけどボクは見ました。レギュラーシーズンも含めて見るようにしていました。今、こういう気持ちなのかなあとかボクだったらこの場面でどうするか、この打席でどんなボールを待つかなどを考えながら見ていました」と平沢。リハビリでは上半身はあまり動かせないため下半身を中心に鍛え上げた。気づけば下半身は一回り大きくなった。それは来年に向けての収穫の一つとなっている。

 「下半身のトレーニングをして体が大きくなりました。手術前も課題にしていた守備を2軍で徹底的に練習をして良くなっているという実感もあった。ミスが減った。下半身を使ったスローイングができていた。悔しい一年でしたけど収穫はあった。だから今は先を見ています。来年、この悔しさをぶつける。応援してくれているファンの期待に応えたいと思う」

 人生において何がマイナスで何がプラスなのか。その時は誰にもわからない。大事なのはどんなことが起こっても自分の人生において必要な大切な経験をしていると感じながら前を向いて生きることだ。平沢が注目を集めてマリーンズに入団してから5年の月日が流れた。その過程は決して満足いくものではなく思い通りにはいかない日々。ただ懸命に前を向いていて過ごしてきたことだけは確かだ。

 来年はまた熾烈な競争が待っている。新人も加入する。虎視眈々(たんたん)と遊撃の定位置獲りを狙うライバルがひしめき合う中で春のキャンプから存在感を見せようと燃える。悔しい想いは背番号「13」が誰よりも強い。想いが若者を強く後押しする。

本人はショートにめちゃくちゃこだわりがある反面、実際は近年の選手の中では類稀なる野球センスの持ち主で内野外野どこでもござれ、というタイプなんですね。そこを見出して伊東勤前監督はドラフトで楽天と相思相愛状態だったとこを強行指名してくじで交渉権を獲得しゃったんですね。

そういえばシーズン中に(伊東氏がヘッドコーチをやっている)中日とのトレードでは?なんつー噂がTwitter界隈で流れてましたね。2軍戦に出ないで背広で挨拶してたとかで…あれはどこから出た話だったんだか。もしくはそういう話が進んでたのがポシャったのかはさだかではないですけども。

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まさに「がけっぷち」であり「人間万事塞翁が馬」だねえ…。

いや、まさに「急がば回れ」と「人間万事塞翁が馬」って言葉を思い出してやまないんですよねえ、特にこの平沢大河に関しては。

ちなみに後者の「人間万事塞翁が馬」ってのは意味としては「人生における幸不幸は予測しがたい。だから幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないという意味でもありまして。

千葉ロッテの例でいえば、個人的には助っ人外国人選手を除けば荻野貴司選手を最も贔屓にしてるんですが(その後に続くのが平沢大河、更に今年残念ながら戦力外通告を受けてしまった内竜也…となるんですけどね(苦笑))、特に荻野貴司を見てると、初年度から最も絶好調でアピールすべき場面で決して軽くない怪我をしてしまい長期離脱を繰り返し、30代なかばに入ってキャリアハイの成績を残してベストナインやゴールデングラブ賞を獲得したのを見てるだけに。

だからこそ怪我(大河の場合は肘のネズミと呼ばれている遊離軟骨などでこれもまた野球選手としてはよくある職業病らしいんですが)や他のライバル、そして同い年で大卒で入ってきた後輩たちに「置いていかれる」思いをして屈辱の一年でもあったとは思う…んですが、逆に「デビュー年から順風満帆ではなくむしろ人一倍大変な思いをした上で、しっかりと結果を出してポジションを奪ってキャリアハイな成績を残せる」ように必死こいて頑張ってくれ…というのもあるんですよねえ。

事実、今年のシーズン終盤、新型コロナ禍で大量の1軍のスタメン級の選手たちが離脱し、そこで藤原恭大あたりがチャンスを得てシーズン終了まで1軍に定着してましたが、お世辞にも正遊撃手争いで毎年競っている藤岡裕大も良い成績とは言えず、「平沢大河がいればもしかしたら…いやー、あれだけ2軍で打てないと呼ばれねえのは仕方ねえかなあ」と思うところも何回もあったんで、まあ新型コロナ禍の開幕延期の際にスパッと手術しちゃう…という選択肢もなくはなかったんでしょうし、もしかしたら本人もそこが一番後悔してる場面かもしれませんが。…でも千葉ロッテの現有戦力を見てる感じでは遊撃手も含めて、一塁・二塁あたりも「そこまで(大河にとっては)ノーチャンスかなあ?」って感じもするんですけどね。井口監督が固執して使っているメンバーがさほど「(スタメンやベンチ等から外せないほどの)絶対的な成績」を残しているわけでもないし。むしろ大河に対しては「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」のごとく「ちょっとやそっとの成績じゃ、ロッテのスタメンも取れないし、俺の背番号6も奪えないよ?」というあえて厳しさをもって接しているような気がしなくもないような。

なので逆に安田尚憲・藤原恭大そして佐々木朗希ほどには話題には出てこなくなった来年あたりに、まずは「どこでも守れます、そしていつでも打てます」という便利屋稼業(?)なとこから始めて一気に結果を出して井口監督をしても「外したくても外せない」選手に「化けて」くれれば嬉しいなあ…と心から思いますね、いや本当に。そこから「いや、ボクはショートにこだわりが」と言えばそれなりの説得力もついてまわるでしょうから。

そして更に「そろそろ結果を出さないと契約的にもかなりやばそうだ」という「がけっぷち」ゆえの開き直りも相まって、怪我が再発しないように鍛え上げて、来年末は(良い意味でも)鳥谷選手あたりに引導を渡せるようにどーにか頑張れ、と(^_^;)

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