【千葉ロッテ】昨日は先発・西野勇士の粘りと老獪なピッチングに痺れましたねえ…(笑)

ロッテ・西野トップタイ4勝 20年ともにTJ手術の種市と進撃 同一カード3連勝で首位オリに1差(スポニチ)

昨日の西武戦の話の続きになります。

ロッテ3-0西武。日替わり打線の起用法がここまで「当たる」とは。( ゚д゚)ポカーン

2023年5月11日

初回からランナーを出してピンチの連続だった先発の西野勇士がどーにか抑えてくれてました。しかしなんつーかトミー・ジョン手術とリハビリを経て、更に粘りと老獪さが加わったような(笑)

◇パ・リーグ ロッテ3-0西武(2023年5月11日 ベルーナD)

 かつての球威を取り戻し、投球術も加わった。ロッテ・西野は初回から走者を背負いながら粘り抜いた。最速148キロの直球と、90キロ台と120キロ前後の2種類のカーブ、フォークなど多彩な球種で要所を締めて6回8安打無失点でリーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。

 「とにかく粘れたことが一番。走者を出してから丁寧に低めにボールを集められた」

 通算88セーブの元守護神は、20年6月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン=TJ=手術)を受けた。復帰1年目の昨季は37試合に救援したが、故障明けで連投はなし。吉井監督の勧めで、13年に9勝した先発に戻ることを決断した。

 励みであり刺激は、同じ20年の9月に同手術を受けた8学年下の右腕・種市の存在だ。オフには米アリゾナ州のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で一緒に自主トレを行い「純粋に応援しているし、頑張っている姿は刺激にもなっている」と西野。1年以上にリハビリが及び、患部の状態は一進一退を繰り返す。長く、時に不安に襲われるつらい時期だが、症例や知見などの情報を共有して支え合い、1軍の先発として帰ってきた。9日の西武戦は種市が勝利投手として3勝目を挙げ、これで今季3度目の同一カード3連勝。いずれも西野が絡み、種市もうち2度で勝利を挙げた。

 同手術は正しくリハビリを乗り越えれば、術後2年以上を経て患部がなじみ、球質が向上する傾向もある。「しっかりゲームをつくっていく、それを続けることが大事」と32歳。昨季までは先発ローテーションにいなかった、術後の苦しみを乗り越えた2人が、首位と1ゲーム差2位の快進撃を屋台骨となり支えている。

考えてみれば、ここ何年かは種市篤暉と共にトミー・ジョン手術およびその後の長期間のリハビリで「ほぼ1軍にいなかった」んだよなー、と。それを思うとその種市と共に先発での大車輪の活躍は物凄く戦力になってますし、当然ロッテ先発投手陣の安定さにも繋がっているので「いやー本当にいてくれて感謝しかないっすわ」の一言に尽きますね。

更に今、ロッテの2軍ではオリックス時代に同じトミー・ジョン手術を経てリハビリ中になぜか戦力外通告を喰らってしまい、ロッテに育成契約で移籍してきた澤田圭佑投手(ぽっちゃりした体格から結構えげつないストレートを投げてた印象が強いです)も在籍していてこないだは2軍戦で投げてましたし、たぶんチーム内でも(本当はその前に予防できるようにしてほしいのが理想とは言え)今後はこの手術を受けることを余儀なくされる選手もぼちぼち出てくると思うので、種市篤暉・西野勇士の両投手の復活の「成功例」を見て大いに励みにしてほしいなと思います。

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ここらへんもやっぱり「しっかりと研究」してるんだろうねえ…。

Z世代にハマるロッテ「吉井監督」の“見守り戦術” 混戦パ・リーグを制する可能性も出てきた(デイリー新潮)

週刊文春さんのライバルの週刊新潮さんで千葉ロッテの記事が。「え、優勝争い?まだまだ早いよー」とツッコミを入れつつもこういう褒めていただける記事は正直言って嬉しいっす(笑)

試合前の全体練習をナシ

 千葉ロッテマリーンズが日本一に輝いた2005年の再現も夢ではなさそうだ。吉井理人監督(58)の「体力温存」策が、混戦パ・リーグを制するかもしれない――。

 5月10日、ベルーナドームでの埼玉西武戦に千葉ロッテが勝利した。この日の先発は、開幕投手を務めた小島和哉(26)。新たに習得したフォークボールが効果的に決まり、今季3勝目を挙げた。

「小島は昨季、防御率3.14でしたが、味方打線の援護に恵まれず、3勝11敗に終わりました。今季6試合目の登板で去年の勝ち星に並ぶことに。チームも去年の8月24日から水曜日は負けていません。投打とも中心的選手を欠く状態ですが、確実に勝利を積み上げている感じです」(スポーツ紙記者)

 その要因はどこにあるのかと探ってみたのだが、千葉ロッテは4月21日の福岡ソフトバンク戦以降、試合前の全体練習をなくしている。厳密に言えば、昨季も連戦中にシートノックなど、一部の練習メニューをカットする日はあった。しかし、吉井監督は「体力温存です!」と言って、各自が必要だと思うメニューを消化する「自主練習スタイル」に移行したのである。

「打撃なんか、みんなで練習する必要がない。みんなでやらなくちゃ、となってしまい、試合の準備になっていない」

 メジャーリーグを経験した吉井監督らしい発想だが、チーム生え抜きの福浦和也ヘッド兼打撃コーチ(47)はこんなことも話していた。

「ボビー(バレンタイン監督)のときもバッティング練習ナシってけっこうあったかな。選手が自分たちで考えながらやれるから、いいんじゃないですか」

 バレンタイン監督が指揮を執った05年はリーグ優勝、日本一に輝いた。吉井監督はその時代のロッテを知らないが、「選手が自分たちで考えて」「体力温存で無理をさせない」の発想は同じだ。

絶対に無理をさせない

「自主練になった経緯をもう少し説明すると、変更前日の4月20日は北海道北広島市・エスコンフィールドでのナイトゲームがあり、21日は本拠地ZOZOマリンに移動して、そのままナイトゲームを行うスケジュールでした。全体練習を取りやめた効果かどうか、ソフトバンクには3連勝しました。何より、選手たちも『このほうがやりやすい』と言っていますので」(チーム関係者)

 移動時間の長いメジャーリーグでは、球場に到着してキャッチボールだけで試合に臨むことも珍しくない。マジメな日本人の発想からすれば、「全体練習ナシ」は後ろめたい気にもさせられるが、チームは好調さを維持している。藤原恭大(23)、平沢大河(25)、佐藤都志也(25)、安田尚憲(24)といった若手も成長し、結果を出し続けている。

 また、投打のチーム成績だが、チーム防御率2.80はリーグトップ。チーム打率は2割2分6厘(4位)と、高くないが、自主練スタイルになる前の4月20日時点では2割0分5厘だった。

 Z世代とも呼ばれる今の若い選手たちには、「好きなようにやってみろ」と干渉しないやり方のほうが合っているのかもしれない。

「好調な滑り出しができたのは、佐々木朗希(21)の好投も大きい。すでにリーグ最多の50奪三振をカウントしており、防御率0.84もリーグトップです」(前出・スポーツ紙記者)

 その佐々木だが、5月5日のソフトバンク戦に先発し、5回まで“ノーヒットノーラン”だった。しかし、右手中指にマメができてしまい、その報告を受けた吉井監督は迷わずに「交代」を告げた。

「すでにキャッチボールを再開させているので、軽症だったはず。でも、去年はマメができていたのに投げさせた影響で、のちに1ヶ月もチームを離脱することになってしまいました。絶対に無理をさせない、というのが吉井イズムです」(前出・同)

「教える」というより「見守る」

 吉井監督が自主性を重視する背景には、自身の現役生活も大きく影響しているようだ。自著などで明かしているが、キャリアをスタートさせた近鉄バファローズ時代に“根性論”で指導してきた先輩もいたという。

 引退後に筑波大学大学院でコーチング理論を研究したのもその影響だろう。ヤクルト時代の恩師・野村克也氏が「投手のなかで、もっとも練習しているのは吉井」と話していたこともある。

「指導者になってからは『教える』というよりも『見守っている』感じ。日米複数球団を渡り歩いた人ですから、技術的なことも教えられます。でも、教えすぎると自分の複製を作ってしまうし、また、その指導内容が合う人と合わない人がいると捉えています。選手には『いっしょに考えよう』と伝えています」(前出・関係者)

 その伝え方も巧い。新加入のメルセデス(29)には「打者20人を目安に投げてくれ」と伝えている。巨人時代のメルセデスは通算29勝を挙げたが、スタミナ不足を克服できなかった。「6イニング目で突然崩れる」「80球を超えたあたりから」と言われてきたが、試合展開によっては、5イニング目で80球を超えるときもあれば、60球程度で責任イニングを投げ切る場合もある。

「打者20人とは、20個のアウトを取るということ。スタミナ不足を克服するための体力強化を図るよりも、打ち損じを誘うなどの投球テクニックを考えてくれと伝えたわけです」(前出・同)

 吉井監督は順位(11日現在、2位)のことを聞かれると、「まだ早い」と笑うが、「無理をさせない」のは終盤戦に備えるためでもある。守護神も今年は固定せず、益田直也(33)と沢村拓一(35)を日替わりで使ってきた。荻野貴司(37)、高部瑛斗(25)、山口航輝(22)など主力を欠いているが、手応えを感じているのではないだろうか。

 昨年10月の監督就任会見で、河合克美球団オーナー代行兼社長(70=当時)は「2025年に常勝軍団になっていくビジョンのもとに」と、吉井監督に就任要請した理由を語っていた。

 選手に考えさせ、体力を温存させていく采配により、目標達成の年が前倒しされるかもしれない。

うーん、千葉ロッテにとっては去年、前年まで投手コーチだった吉井氏を「ピッチングコーディネーター」という肩書を作って手放さなかったのが物凄く大きかったのかもしれないね。あれは果たして井口監督が吉井氏を敬して遠ざける為に(言葉は悪いですが「イエスマンで固める」ために)そうしたのか、もしくは吉井氏が侍ジャパンのコーチとかもやるので少しだけ現場を離れる必要性があったのでそうしたのかはさだかではないですが、いずれにしてもあそこで「退任、完全にチームを離れてたら」こうはいかなかったんじゃないでしょうかねー、とも。

と同時にしみじみと思うのは、井口氏は明らかに「監督」ってよりかは「GM」のほうが向いている感じが強かったので(あの球界の中の人脈も政治力も影響力も。そしてドラフトのくじ運のモーレツな強さも)、そこらへんで千葉ロッテ球団は一度はチームを離れることにはなったけど決して礼を失することはなく、近いうちにソフバンの王さんみたいにGM兼球団会長みたいな肩書で戻ってくればまさに「適材適所」な感じになるかもなーと思ってますです。あとは福浦御大が次の監督をやるまでに吉井監督のやり方をいろいろと学んでくれると嬉しいっすね(笑)

なお今日はロッテは試合がなく、明日から北海道での日ハム戦です。そろそろメルセデス氏にも勝たせたい(ノД`)シクシク。

以上です。

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