【千葉ロッテ】また先発ローテから「放牧」されて、戻ってきた後の佐々木朗希の成長が楽しみだ(笑)

・ロッテ・朗希が幻惑「フォーク減スライダー増」新スタイルで8回1失点(スポニチ)

昨日の試合の話の続きになります。

【千葉ロッテ】横浜相手に佐々木朗希8回1失点の好投ながらも勝ち星はつかず。うーん、打線が惜しい。

2022年6月11日

昨日の佐々木朗希は奪三振は少なめで「打たせて取る」という感じのピッチングでしたが、なんか調子によっていろいろと引き出しが多くなるのはまさに今後が楽しみですねえ…。

◇交流戦　ロッテ1―2DeNA（2022年6月11日　ZOZOマリン）
　ロッテ・佐々木朗が新スタイルを披露した。2回、先頭の牧に130キロのカーブで一発を浴びると、1死から桑原の2球目に141キロのスライダーを投じた。1ボール2ストライクと追い込み、最後は145キロのスライダー。「必要だと思ったから投げた」という第4の球種で空振り三振を奪った。
　4回は牧にスライダーを2球続けた後、160キロ直球で遊ゴロに仕留めるなど、15球のうちスライダーを5球投じて3者凡退。佐々木朗のスライダーはフォークと球速帯が140キロ台で重なり、打者に狙い球を絞らせない効果を生んだ。
　代名詞である160キロ超の直球は8球と少なく、最速も162キロ止まり。3日の巨人戦も直球がシュート回転し、フォークも落ちずに5回5失点で初黒星を喫した。「疲れもあるし、フォークもよくない中、前回とは違ってどうにか抑えることができた」。軸になったのはスライダーだ。
　過去10登板で全球種の3・4％に過ぎなかったスライダーが、この日は21球で22・3％。今回は中7日と登板間隔を1日ずらした。その中で20歳右腕は「思ったより効果的だった。相手への選択肢が増える」と手応え。三振は5個と少なかったが、打たせて取る投球で8回まで投げ、3安打1失点と試合をつくった。

さすがにそこはNPB11球団、「そんなに毎度毎度完全試合はやらせないよ」と(笑)、徹底分析や研究もしてくるでしょうし、狙い球に定めて痛打してくるだけの作戦も技術もできる選手が少なくないだけに。しかしそこからいろいろとあの手この手で佐々木朗希(と松川虎生やロッテのコーチや分析担当など)も考えてくるのは当然でしょうからね。本当に調子がよい時は別ですが「力任せの奪三振勝負だけ」ではとてもじゃないが1シーズンもたないんでしょう。

それを思うと…なんつーか、時代も意味合いも少し違うんですが、全盛期の巨人の江川投手を思い出しますね。江川投手の場合は「本気を出すとことそうでないとこ」の落差が激しいピッチャーで、まあ言葉は悪いんですが「手を抜く相手には手を抜いていた」という逸話が(苦笑)。ただし「ここはナメられちゃいけない」って場面では全力投球してびしっと抑えるって選手だったんですけどね。しかもストレートとカーブだけで。しかも江川投手の時代は中4日で先発ローテーションを回していて、完投が当たり前の時代で、現役後半の「100球前後で痛打されてしまう」ことを「100球肩」なんて揶揄すらされていた時代でしたから。

※で現役後半は肩を痛めたりして、最後は「本気で投げた」球を広島の小早川選手にサヨナラ弾を浴びてそれで引退を決意したそうですから…。

そういう意味では今は中6-7日ぐらいで100球前後で降板もある程度はよしとされていて(変化球のバリエーションや他球団の攻略もより高度なものになっているから疲労度が半端なくひどいってもあるんでしょうが)、肩や肘を壊しては仕方がないという時代になったのはまだ佐々木朗希にとってはありがたいのかもしれないですね…。これがたぶん半世紀前だったら「中4日」どころかひどい時は「調子の善し悪しは試合でどーにかしろ」と先発完投した翌日にさらに連投、抑えとかで酷使されてたのかもしれないしで。

「ローテ1回飛ばし」の間にどんだけ成長してくるのやら…。

・ロッテ・佐々木朗希　8回1失点の好投も井口監督が1軍登録抹消を明言「一回飛ばす」(日テレNEWS24)

そして千葉ロッテの「怖い」ところは、あの佐々木朗希をローテから外して1回飛ばしをしても、たとえば育成契約から這い上がってきた投手とかが1軍の先発登板の機会を得てそこそこ好投したりもする「奥深さ」だろうなと(^_^;)

◇プロ野球セ・パ交流戦 DeNA2-1ロッテ(11日、ZOZOマリン)
ロッテ先発の佐々木朗希投手は11日のDeNA戦、8回94球を投げ、被安打3、5奪三振、1失点、同点の場面でマウンドを降り勝ち星は付きませんでした。
初回を5球で三者凡退に抑えた佐々木投手でしたが、2回にDeNAの4番・牧秀悟選手にソロ本塁打を打たれ先制点を許します。
それでも、3回以降はテンポのいいピッチングでDeNA打線を封じた佐々木投手。
前回登板では巨人打線に5回5失点、今季初黒星を喫した佐々木投手。この試合は先制点こそ許したものの、その後は立て直し見事なピッチングを見せました。
次回は1週間後、札幌ドームでの日本ハム戦に先発するとみられていた佐々木投手でしたが、試合後にロッテ・井口資仁監督は「札幌はないです。一回飛ばして、明日たぶん(登録)抹消することになると思う」と、先発ローテーションから一度外すことを明言しました。
4月下旬にも、佐々木投手の登録を抹消し、先発間隔を空けた井口監督。
リフレッシュして戻ってくる佐々木投手の次回登板に注目です。

その「リフレッシュ」してくる2週間の間にも、「毎回、先発登板するたびに」身体は成長して、当然、分析研究とかは進んでいくだろうしで本人は「勉強・研究」も進んでいくだろうし…と考えると、次はどういう「武器」が増えてバリエーションが増えていくんだろうな、というのは非常に楽しみですね。勿論、その間に怪我をしないためのケアとも充分にしていくんでしょうし。でまあ、ここらへんは競走馬の「放牧」と似てますね。皐月賞とかダービーを戦った3歳馬が秋の菊花賞を前に2ヶ月ぐらい放牧されて「とんでもなく成長して」帰ってきて秋から化けるとこと。

勿論、そんな有力馬とは違うルートで春先にさして活躍できなかった馬が夏の福島とか函館とかの地方戦線を戦って揉まれていって秋に向けて仕上げていく…っていうパターンもありますし。佐々木朗希のローテのお休み中にチャンスを得ていく投手のブレイクにも期待したいですね。

ちなみに今日の横浜戦の先発はその育成契約から支配下登録を勝ち取ってきた佐藤奨真投手。今のとこは3連敗中なんですが防御率は2.70と決して悪い成績ではないだけに。前の巨人戦も負け投手にはなりましたけど7回を投げて4安打2失点でよく頑張ってましたしね。うーん、ロッテ打線、どーにか援護してやってください(ﾉД`)ｼｸｼｸ