・ロッテがサヨナラ勝ちでついに10連勝!2005年以来の快進撃 九回に執念で追いつく→延長十回に小川が押し出し四球(デイリー)
今日からZOZOマリンでの阪神戦でした。しかし3試合連続で9回の土壇場で追いついて更に延長戦で制してロッテ10連勝・14戦負けなしまで伸ばすとは…(苦笑)
「ロッテ5-4阪神」(31日、ZOZOマリンスタジアム)
13試合連続負けなしのロッテがサヨナラ勝ちでついに連勝を10に伸ばした。2005年に12連勝をマークして以来の快進撃だ。
1点を追う九回に1死満塁から高部が左翼へ犠飛を放ち試合を振り出しに戻すと、延長十回に2死から友杉が4安打目となる左前打で出塁。鮮やかに二盗を決めると、四球と岡の安打で満塁へ好機を広げた。最後は小川がフルカウントからサヨナラの押し出し四球を選んだ。
延長十回のピンチを切り抜け勝利投手となった鈴木は「マリーンズって強いなと思いました。すごいなと思っていました」とお立ち台で語った。殊勲者となった小川は「後ろにつなぐ気持ちで。ピッチャーも野手も一丸となって戦っていると思います」と10連勝の要因を語った。
試合は0-1の三回。先頭・友杉が中前打を放ち、続く和田が四球。無死一、二塁から、荻野は二塁併殺打に倒れたが、2死三塁から小川がセーフティーバントを敢行。適時内野安打で同点とした。
同点の四回には、先頭・ポランコが左越え二塁打。左翼・島田の悪送球で三塁まで進塁した。続く安田は中犠飛を放ち、勝ち越し。なおも2死一、二塁からは和田が今季初適時打となる右前打を放ち、リードを拡大した。
だが六回、先発の美馬が先頭・糸原に中前打を浴びると、続く前川には右翼席への同点2ランを被弾。1死から島田に四球を与え、5回1/3を6安打3失点で降板となった。
リリーフした菊池がその後のピンチを切り抜けたが、イニングをまたいだ七回に、1死から大山に右中間二塁打を許すと、2死二塁からまたしても前川に右前適時打で、勝ち越しを許した。
それでも2戦連続の延長戦を戦っていた中、リリーフ陣は限られた起用となっていたが、延長十回に鈴木が2死一、二塁のピンチを切り抜けるなど、踏ん張って勝機を呼び込んだ。
なんつーか、小川龍成と友杉篤輝の出塁率が実に半端ない。4月までのなんとなくの消化不良気味な貧打を見てると、「実は千葉ロッテはこういう野球がやりたかったんだな」という打線が繋いで走ってセーフティバントとかも試みて…というのがここに来てほぼほぼ「完遂できている」のが実に凄まじいな、と思う次第ですね。
そして今のロッテが「本当に怖い」のはこの10連勝・14戦無敗の好調の象徴とも言っても決して過言ではない岡大海が今日はベンチスタートで、9回にネフタリ様の代走で登場して、10回にはあわや一打サヨナラの場面で打席が回ってくるんだから実に恐ろしい。そのサヨナラ押し出し四球になった延長10回も実は阪神はポンポンと2アウトを取ってるんですね。そこから友杉篤輝のヒット→和田康士朗の四球→岡大海のヒット→小川龍成の押し出し四球…という「野球は2アウトから、って言うけどまさかそこから?」っていう粘りを見せつけられた…のは、心の底から「千葉ロッテ、恐るべし」でした(^_^;)。
ま、私自身は正直、ここまで9連勝はあまり実感がない(無論、あえて意識しないようにしてるのもありますが)し、「やまない雨はないから、止まらない連勝はないね(そのままシーズンが終わらない限りは)」とも自分に言い聞かせながらできるだけ淡々とした気持ちで中継を見てます。そこらへんが18連敗からロッテを応援しはじめた「判官贔屓」ゆえの悪い癖なのかもしれませんね(^_^;)
※ちなみに2005年の10連勝。全く覚えてません。たぶん船橋勤務の頃だと思うんですが物凄く多忙でそれどころじゃなかったんでしょうね。
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全く楽な試合がない→2012年の「24戦無敗」の甲府と全く同じだなあと。
と同時にこの千葉ロッテの14戦無敗の14試合、改めてしみじみと思うのは、
「10勝4分のこの14戦。ひとつたりとも楽な試合はなかった。」
というのが最大の感想ですね。と同時にこんな試合の中身が、実は2012年にJ2優勝を果たした上に、J2記録の「シーズン24戦無敗」をも更新した、個人的には千葉ロッテ同様ご贔屓にしているサッカーのヴァンフォーレ甲府の、その「24試合(16勝8分)」と非常に似ているんですね。
この年のシーズンの概要、Wikipediaにも掲載されているので引用させてもらいますが、
2012年(J2):チームスローガン:MOVE -原点からの挑戦-
佐久間(悟)がGMに戻り、元FC東京監督の城福浩が監督に就任。ハーフナー・マイク、パウリーニョ、ダニエル、市川大祐ら主力選手が退団した一方でFW高崎寛之、DF盛田剛平、DF福田健介らが加入した。
14年目にして初めて開幕戦に勝利すると昨季シーズン途中に加入しながらも無得点に終わったダヴィが開幕戦から得点を量産。途中ダヴィへのマークが厳しくなったことで一時は8位に後退したが、次第に城福が取り入れたムービングフットボールが機能し始め、シーズン途中に元G大阪や清水のフェルナンジーニョが加入するとチームは再び調子を取り戻し、第26節ホーム東京V戦に勝利しチーム史上初の首位に躍り出る。
その後1度も首位の座を明け渡さず、第38節湘南戦に引き分けたことで3度目のJ1昇格を、さらに第39節福岡戦に3-2で勝利し、J2優勝を決めた。ヴァンフォーレ甲府としては勿論、甲府クラブ時代を含め「全国規模のリーグ戦」で優勝したのは初めてである。第18節ホーム千葉戦で敗れた後、第19節アウェー水戸戦での勝利から最終節アウェー京都戦までJ2記録となる24戦無敗(16勝8分)でシーズンを終えた。
…とまあ、甲府が6月の時点で8位と前年J1降格したチームとしては物凄く苦戦していたわけですが、ここから無敗記録が始まって24戦無敗でシーズンを終えて優勝、1年でのJ1復帰を果たしたという次第でした。
ただ、実際のこの年の甲府も得点王のダヴィ選手が物凄くゴール量産してくれたのもありましたが、それでもあっさりと先制されたりリードされたりと大苦戦した上に「ロスタイムぎりぎりに逆転勝ち」した試合もかなり多かったんですね。正直言って「24試合、楽に勝ったor引き分けた試合は、ただの1試合もなかった」のだけはよく覚えています。
実際にJ1昇格を決めた秋のホームの湘南戦(←この試合は見に行きました)も引き分けだったんですがこの試合も本当にきつい試合で「下手したらここで負けなしが止まるかも」と覚悟すらした次第で…。なので当時のスカパーの中継にしろ生観戦にしろ「下手すりゃ過呼吸で見ているこっちが体を壊しそう」って思うぐらいハラハラドキドキなシーズン後半だったという記憶が物凄く強いんですね、実は。
若い選手たちがたっぷりと経験値を高めて成長してほしい。
なので2012年の甲府の選手たちも上位に這い上がり、そして首位に躍り出てそこから逃げまくるシーズンの中で「物凄く逞しく成長した」感じも印象深かったのも記憶に残ってますね。Jリーグ特に予算規模の小さい地方チームの甲府の場合は「いい選手は結果を出すとすぐに他チームに引き抜かれる」というプロ野球のFA以上の移籍の流動性が強いものがありまして、本当に甲府から他チームに移籍して、J1でも長く活躍したり、ベストイレブンに選ばれたり、日本代表にも選出された当時の甲府に在籍してた選手も居ましたので。
そういう意味ではこの10連勝・14戦無敗の勝ち方、引き分けの仕方の中身を見てると疲労度は勿論半端なくあるとは思いますがそれでもただの中位チームとは違う「修羅場に近い緊迫した緊張感」でプレーし続けている、またはベンチで声出し等で帯同しているだけでもその間に得られる経験値はきっと計り知れないものがあると思うのですね。
おそらくロッテの連勝・負け無し記録は確実に近日中にぼちぼち止まって、下手するとまた勝率5割のあたりをうろうろしたり、夏場でけが人や体調不良の選手が出てきて野戦病院化するような事態になるかもしれませんが(←だからこそ、今は1軍になかなか呼ばれずに2軍でプレーしている選手も「いつ呼ばれてもいいように」今は必死こいてどーにか頑張ってくれ、と願ってます)、それでもこのわずか14試合の間にでも得られた経験や経験値、修羅場や半端ない緊張感を覚えながらそこに居れたというのはかけがえのないものとしてずっと残る、そう信じている次第です。
以上です。
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