・ロッテ、猫の目打線繰り出す吉井監督の目 今季60戦60通りのオーダー、適材適所の用兵(サンスポ)
今日からリーグ戦開催でZOZOマリンで日ハム戦です。しかし60戦60オーダーは考えてみりゃそれ凄い。まさにジグソーパズルみたいなもんだしな。
〝吉井の兵法〟で勝負の夏に挑む。パ・リーグ3位のロッテは22日、ZOZOマリンスタジアムで自主練習を行った。吉井理人監督(58)はリーグ戦再開となる23日の日本ハム戦(ZOZOマリン)を前に日替わり打線の継続を予告した。
「(打順は)まだいろいろと変わる可能性がある。1~4番も絶対ではない。現状は相手の投手を見ながら(得点の)確率の高い打順を組んでいきたい」
今季は開幕から60試合を戦い、打順のパターンが60通り。一度も同じオーダーがない異例の戦術でシーズンを戦っている。首位オリックスとは1・5ゲーム差。「どうやったら点が入るか、いつも考えながら組んでいる」。適材適所の用兵が、白星先行につながっている。
日替わり打線を組む意図は他にもある。夏場の戦いに向け、指揮官がポイントに挙げたのは体調管理だ。高卒5年目の山口、藤原、D2位・友杉(天理大)ら年間を通して戦った経験の少ない若手選手を多く起用しており「出場回数がキャリアハイを更新する勢いの子ばかり。未体験ゾーンに入るので体調管理はしっかりしていかないといけない」と説明した。選手の健康データを管理するトレーナーと相談しながら「(試合に)出す、出さないを決めていく」と、選手を休ませながら戦い抜く。
交流戦は7勝9敗2分けで8位だった。今季6勝2敗と相性がいい日本ハム戦でリーグ戦が再開する。「パ・リーグに戻っても変わることはない。いつも通りできることをやってほしい」。18年ぶりのリーグ優勝へ、猫の目打線で夏を乗り切る。
ここらへんはたぶん吉井監督…よりも、福浦ヘッドや金子参謀の両コーチの腕の見せ所なんでしょうね。投手陣の方は去年まで1軍で頑張ってた五右衛門とか二木康太、唐川侑己、佐々木千隼、東條大樹などがいない状態、野手陣は荻野貴司と高部瑛斗がいない状態…にもかかわらず、ここまで非常に勝ち越してきてる点は「いやーやりくり上手」って評価してやらないとねえ。
あとは願わくば、去年以前の井口監督政権下時代のように「意表を突く」攻撃はもっと必要ですかね。例えばエンドランとか絶妙なとこで工夫を入れるとかで。前任の井口サンの時も全てが悪かった・暗黒だったとまでは勿論言わないまでも(2年連続2位ってのはやっぱ凄いですしね)、もっとも井口サンの時は「そもそもが監督としての経験値が乏しかった」「本当にお気に入りの固定メンバーにひどくこだわっていて、疲労度とか怪我とかお構いなしに試合を壊れるまでそればかりだった」という点が弊害だったわけですし(そうでない選手にはとことん出番が回ってこず・下手するとお気に入りだった選手(例:田村龍弘)を愛想つかして干し始めるみたいな事を…という選手層の薄さに更に拍車をかけてましたね。特に昨シーズンは)。
当然、「監督経験1年目」の吉井監督のやり方も多少の弊害や「まだまだこれから」という未完成の部分は少なくないとは思いますが、そこはコーチ陣がうまく助け合って「足りない部分を補える」ような空気が澱まない雰囲気のチームを構成してくれれば嬉しいですね、はい。
※と同時に、栗山監督の次の侍ジャパンの監督は意外に井口サンなんかいいんじゃないかと思うんすけどね。監督しての経験も積めるし。どの選手も超一流なんで起用法の偏りもロッテよりかは減るでしょうから。
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パ・リーグ6球団はここからまた団子状態になるような気がする。
・上位脅かす日本ハムは「態勢整った」 3位と6ゲーム差も…専門家が感じる“予兆”(Full-Count)
いやーパ・リーグもまだまだわからんかもね。
伊藤、上沢、加藤に鈴木を加え充実度増した先発投手陣
パ・リーグは首位オリックス、2位ソフトバンク、3位ロッテが1.5ゲーム差内にひしめく大混戦で、23日からリーグ戦が再開される。3位ロッテと4位・日本ハムの間には6ゲームの大差があり、AクラスとBクラスがくっきりと分かれているのが現状だが、現役時代にヤクルト、日本ハムなど4球団で21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「下位のチームも巻き込んで、さらなる混戦となる可能性がある」と予想する。
「現状は、3位ロッテと4位・日本ハムの間に太いボーダーラインが引かれた格好ですが、この線がどんどん薄れていくかもしれません」と野口氏。交流戦でも日本ハムは10勝8敗で12球団中5位、パ・リーグ5位の楽天も9勝9敗の6位と健闘した。
特に日本ハムは、両リーグを通じトップのチーム防御率2.75を誇る。「ここにきて先発投手陣が伊藤(大海投手)上沢(直之投手)、加藤(貴之投手)に加え、アンダースローの鈴木(健矢投手)も台頭。安定した戦いができる態勢が整ったことが大きい」。野口氏は今後、日本ハムが上昇カーブを描く予兆を感じ取っている。
楽天も一時は交流戦優勝を狙える勢いを示した。投手陣では抑えの松井裕樹投手が14セーブ、防御率0.77。8回を担う酒居知史投手も防御率2.08と安定している。「あとは7回を抑えて2人につなぐ投手がポイントになるでしょう」と野口氏は言う。昨年リーグ最多タイの61試合に登板し防御率2.26をマークした西口直人投手が、今季は振るわず出場選手登録抹消中。安樂智大投手、宋家豪投手が担う役割が重くなりそうだ。
“3強”にはほとんど差がないが、野口氏は「抜け出すチームがあるとすれば、オリックスだと思います」と見ている。今季は5年目・26歳の頓宮裕真捕手がブレークし、現在リーグトップの打率.344をマーク。最近は4番を任されている。西武からFA移籍した森友哉捕手とともに、吉田正尚外野手(現レッドソックス)が抜けた打線に活気をもたらしている。
オリ3連覇の鍵は1・2番「ゴンザレスは面白い」
「リーグ連覇を達成した一昨年と昨年のオリックスは、1番・福田(周平外野手)と2番・宗(佑磨内野手)が塁上をにぎわし、吉田正、杉本(裕太郎外野手)の3・4番につなぐ形が機能していた。今季も森、頓宮、杉本につなぐ1・2番が鍵になると思います」と野口氏。今季のオリックスの1番は、育成ドラフト4位ルーキーで開幕前に支配下登録を勝ち取った茶野篤政外野手が33試合務めているのをはじめ、9人が入れ替わり立ち代わり。2番は「両打ちの(マーウィン・)ゴンザレス(内野手)を当てはめたアイデアが面白いと思いました」と名前を挙げた。今後、不動の1・2番コンビが生まれるかどうか。
ソフトバンクは、日本ハムからFA移籍した近藤健介外野手が、打率.413で“交流戦首位打者”に輝き上げ潮。打線がいよいよ本来の爆発力を発揮しそうだ。ロッテは、特定の投手に負担をかけ過ぎない継投をはじめ、吉井理人監督のやりくり上手が光る。
山川穂高内野手の離脱に加え、中村剛也内野手をも故障で欠いた西武は、交流戦で単独最下位。パ・リーグでも最下位に沈んでいる。野口氏が「投手陣は高橋光成(投手)、平良(海馬投手)をはじめ強力。源田(壮亮内野手)と外崎(修汰内野手)のコンビも健在ですが、ポイントゲッター不在で長打力・決定力が否めない」と指摘する通りで、中村の1軍復帰が浮上のきっかけとなるか。西武まで浮上するようなら、本当に全6球団による空前の混戦となるかもしれない。
というか4位の日ハムさんはもとより、5-6位の楽天さん・西武さんも「ここで終わるようなチーム」では決して無いと思うんですよね。ま、今年はWBCで侍ジャパンが優勝してましたが、今回は12球団全チームからまんべんなく代表選手されたり、補強メンバーで壮行試合に呼ばれたりして少なからず刺激と経験と恩恵を受けていると思われるので、その勢いとかが全球団に伝わって「まだまだ諦めん」という感じで6球団団子状態で最後まで行くんではないか…と期待してます。もちろん、そっちの方がおもしろいのは言うまでもないですしね。
で、今日のロッテ対日ハム戦は、
ロッテが種市篤暉、日ハムが加藤貴之の両投手の予告先発とのことで…しかし加藤投手、防御率2.15なのに、しかもロッテ戦で完封勝利までしてるのに、直近の交流戦では3戦全敗って。どんだけ今年のセ・リーグの6チーム全てが「まんべんなく」強かったんだろうかと(^_^;)
以上です。
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