・6年目ヤクルト山本大貴「ほんとに?」 本人が驚いたプロ初勝利(毎日新聞)
昨日のヤクルト13-0楽天戦の話の続きになりますが…。
実は昨日の勝利投手は、坂本光士郎投手との交換トレードでロッテからヤクルトに行った山本大貴投手でした。いやーまさかのプロ初勝利だったとは。
プロ初勝利の山本投手
本人は『突然の事で』と初々しいヒーローインタビューもお人柄が出てて最高でした。
本当におめでとうございました。いつもありがとうございます。次も#さあ行こうか#swallows#山本大貴#山崎晃大朗 pic.twitter.com/AVbX1ATB8J— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) June 20, 2023
↑満面の笑みがいいなあ。そして後ろの山崎選手も(笑)
プロ初勝利を当の本人が「びっくり」するのも、なかなかないことだろう。20日に神宮球場で行われたプロ野球セ・パ交流戦の楽天戦で13―0と大勝したヤクルト。3番手で登板して2回無失点と好投した27歳の左腕、山本大貴がプロ6年目でうれしい初白星となった。
今季1軍初登板だった先発の金久保優斗が勝利投手の権利を得る前の四回限りで降板。その場合、記録員が「勝利をもたらすのに最も効果的な投球を行った」と判断した救援投手に、勝利記録が与えられる。
◇六回、3番手で登板 2回を投げる
ヤクルトはこの日、先発以外の投手が細かく継投しながら戦い抜く「ブルペンデー」だった。序盤の大量援護もあり、金久保から2番手・大西広樹を挟み、六回に山本にバトンが渡った。
変化球中心にボールを動かしながら、打たせて取るタイプの山本は楽天の3番・小郷裕哉から始まるクリーンアップを三邪飛、中飛、三振で3者凡退。七回も打者4人を無安打1四球で切り抜けた。「野手がたくさん打ってくれている時は、0―0の時とはまた違った難しさがある。余計な四球は反省点だが、六回は『ぽんぽんぽん』と行けたので、そこは良かった」。この日は結局4人の救援投手が登板したが、唯一2回を投げた山本投手に勝ちが付いた。九回を締めくくった田口麗斗から試合直後、ウイニングボールを渡されて、「え? ほんとに?」と初めてその事実に気がついたという。
◇腕の出どころ見にくいフォームを武器に
北海道・北星学園大付高、社会人の三菱自動車岡崎出身。同社では2017年にエースとして都市対抗、日本選手権の2大大会に出場し、高い評価を得た。特徴は腕の出どころが見にくい独特のフォームだ。きっかけは社会人1年目、右も左も分からない中で先輩とキャッチボールをすることになり、緊張の中で暴投を気にしながら「いろいろなことを考え過ぎた」ことから始まる。フォームの改良を重ね、「だんだんと形になっていくに連れて(球の)出どころが見にくく、タイミングが取りづらいことに気づいた」と振り返る。
18年にドラフト3位でロッテに入団したが20年を最後に1軍登板の機会はなく、昨年7月、坂本光士郎との左腕同士のトレードで、新天地にやってきた。今季、田口が抑えに回ったチーム事情もあって貴重な中継ぎ左腕として期待され、直近の登板3試合は4回で被安打1と結果も付いてくるようになった。
◇高津監督も期待「大きなリリーバー」
試合後、高津臣吾監督と並んで「初勝利投手」恒例の記念撮影をした。「『初!?』みたいな感じで、びっくりされていた。『おめでとう』と言ってもらい、これだけうれしいことはなかなかない。どんな場面でも『山本、行こう』と言ってもらえるように、これからも頑張りたい」と気を引き締め、球場に来ていた妻に向けて「真っ先にありがとうと伝えたい」と感謝した。
「今日みたいなピッチングをやってくれたら、非常に大きなリリーバー、一人の戦力になるんじゃないか」と高津監督。ヤクルトのチーム防御率は20日時点で12球団ワーストの3・74。中継ぎ陣が踏ん張って勝利をたぐり寄せ、リーグ連覇を達成した昨季までの2年とは違い、投手陣の台所事情は苦しい。そのような中で迎えた交流戦最終戦で少し、光明が見えた。
ちなみに同期は安田尚憲や藤岡裕大、ポニョ菅野あたりで、高卒で育成契約→支配下登録された選手では和田康士朗と森遼大朗もいるんですが…高卒社会人経由でプロに入った山本大貴よりも、高卒経由育成出身の森遼大朗の方がわずか2ヶ月だけプロ初勝利が早かった、というのもなかなかの話だなーと(^_^;)
先日の交流戦でのロッテ対ヤクルトでの試合でも中継ぎで登板してまして、実にいいピッチングをしてたんですね(ロッテ時代は制球力が課題だったと記憶してるんですが、この試合に限って言えばそれがかなり改善されてたように見受けられました)。だからこそ「え、ロッテでもヤクルトでもまだ未勝利だったのか…それ意外だな」とちょっと驚いた次第でした。でも坂本光士郎も充分すぎるほど千葉ロッテで中継ぎの一角で頑張ってくれてますし(考えてみればここ数年の中継ぎで活躍してた、唐川侑己も佐々木千隼も東條大樹も今、みんな1軍にいないのに…)、その坂本と同じ分、山本大貴もヤクルトで本当に頑張って欲しいですね。ついでに今年、現役ドラフトでヤクルトに行った成田翔もぜひ。
※ちなみに個人的にはヤクルトは永年「12球団でも一番大嫌いなチーム」だったんですが(原因はさだまさしだったのはここだけの話(失笑))、数年前に千葉ロッテをクビになった大松尚逸を拾ってくれて、しかも2度も代打サヨナラホームランを打つほどの活躍させてくれた「恩義」があるのと、今、参加してるクイズサークルで、大のヤクルトファンが2人もいるので(彼らが喜ぶ顔も我が事のように嬉しいので)、今は12球団、どこも嫌いなチームはなく、むしろヤクルトは結構応援してますです(笑)
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佐々木朗希の「ゆったりローテ」の間に、新たな先発投手が出てくることも切に祈る。
・【ロッテ】佐々木朗希ゆとりローテ調整 吉井監督「へばってきてる」中6日より広げる可能性示唆(日刊スポーツ)
これが寝て起きたらすっきり回復…というタイプではなく、自らの心身も削るような豪速球を投げているタイプなのだから臨機応変に育てていくほうがいいに決まってますな。その分、他の選手にも頑張ってもらいましょう。
ロッテはZOZOマリンで練習を行い、吉井理人監督が佐々木朗希投手のゆとりローテ調整を示唆した。
佐々木朗は右手中指にできたマメの影響で5月に約3週間、登板が空いたが、同28日以降は毎週日曜日に4試合先発。6回を投げた18日のDeNA戦では、宮崎に今季初被弾するなど、同自己最多の4点を失った。吉井監督は「ちょっとへばってきてるんでね。もしかしたら空けるかもしれないです」と、登板間隔を中6日より広げる可能性を示した。
リーグ戦再開後は7月19、20日の球宴まで週5試合ペースが続く。交流戦は18試合で8投手が先発し、中6日で回ったのは佐々木朗だけだった。それでも、他の先発陣にも疲れが見えている。「もしかしたら6、7人でオールスター明けまでいくことも考えてます。勝負はまだ先だと思ってるんで」。休ませながら、前半戦を乗り切る。
これが昭和30年代のカネヤン氏の全盛期だったら下手したら先発・先発・抑え・先発…みたいな使い方もされたかもしれないし、江川卓氏の全盛期だった昭和から平成に代わる頃は9回完投が前提でせめて7-8回(QSとかHQSといった概念がほぼなかった頃ですね)まではノックアウトでもされない限り当然投げて更に中4日…という時代だったら、たぶん佐々木朗希は1-2年目で肩や肘を壊してたかもしれないですね。
そして高校時代に瞬間最大風速的に「令和の怪物」とかもてはやされて、中4日ですら(←ここがポイントですな)投げないことに「甘え」とか張本氏あたりのうるさ型の投手事情もよく知らん解説者が喚いて、更に怪我してもそこは自己責任…みたいなそんな風潮だったんだろうな、と。仮に近鉄にでも入って鈴木啓示監督の元だったらどーなってたんだろう。おなじみの昭和の根性論で「怪我なんか気合とランニングで治せ」とか一喝してたんだろうかな(苦笑)。
幸いなことに、千葉ロッテの場合は先発ローテの「予備軍」も少しずつ成長してきてますし、更に去年まではローテの一角だった五右衛門や二木康太、美馬パイセンあたりがこれから復調してくると思われるので(美馬パイセンはたぶん夏場あたりから本格始動してくるんでしょうな…酷暑の夏に技巧派の打たせて取るナイスピッチングをしてきそう)、更に先発もできる岩下大輝もいるし、仮に種市篤暉や小島和哉やメルセデス氏あたりがバテてきて1回ぐらいローテを飛ばして中10-14日で回せるぐらいの投手力はあると思うので…「出てこい新しい投手たちよ!!」という感じで、むしろ「自分にもチャンスはありそう」と虎視眈々と狙えるような気持ちでどーにかブレイクしてほしいなーと願ってます。
以上です。
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