・プロゴルファー・坂田信弘さん死去 76歳 「坂田塾」塾長 上田桃子、古閑美保ら輩出 執筆活動でも活躍(スポニチ)
個人的には高校生ぐらいの頃からほぼ30年近くゴルフ漫画の「風の大地」を愛読してしまして、一昨年の秋に作画のかざま鋭二先生が亡くなって連載終了となってたんですが、原作の坂田プロまで亡くなるとは…。合掌。
女子プロゴルファーの上田桃子や古閑美保らを輩出した坂田塾の塾長でプロゴルファーの坂田信弘さんが、22日死去した。76歳。家族の意向で死因などは明らかにしていない。葬儀は親族で行った。
数多くのプロを育てる一方で、漫画「風の大地」をはじめとする原作やコラムなどの執筆活動でも活躍。多くのファンから支持を集めた。
坂田さんは京大を中退し自衛隊を経て27歳でプロテストに合格。選手としてはローカルトーナメントのナイジェリアオープン1勝止まりでツアーのシード権獲得には届かなかった。
しかし30代後半から始めた文筆活動が転機になった。観戦記やコラムで人気を集め、「風の大地」は小学館漫画賞を受賞する高い評価を受けた。
93年からはジュニアゴルファーの育成を目的とした坂田塾を熊本にオープン。札幌、福岡など全国6箇所で指導に力を注いだ。その中から上田、古閑、笠りつ子、原江里菜、安田祐香らが育った。
また大手前大学のゴルフ部創設にも尽力し監督も務めた。
坂田塾は昨年閉塾したが、長男・雅樹さんは分骨した遺骨を持って、塾のあった各地を訪問し、お礼のあいさつ巡りを行う予定だ。
ま、「風の大地」は明らかにかざま先生が亡くなられて、坂田先生の追悼文と「絶筆」となった最終回が掲載された段階で「ああ、これはアシスタントさんが引き継いで…とかはたぶん無いな。これで連載終了だな。」って感じだったんですけどね。しかしわずか2年足らずでねえ。
※なお、かざま先生が亡くなられた数日前に、6代目三遊亭円楽師匠→アントニオ猪木氏が立て続けに亡くなられて「うーん」と言葉を失ったのもよく覚えてますね。
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原稿用紙になぐり書き、にびっくりしました(苦笑)
で、個人的にはこの先生の話しで今でもインパクトが有って思い出深いなーと思ってるのが、今から20年ぐらい前に放送されて、TBSで放送されてる「情熱大陸」みたいなスポーツドキュメント番組(検索で調べたら「ZONE」という木曜日に放送してた番組だったようです。今も放送されている「バース・デイ」の前身番組だそうです)で、坂田先生の回があったんですね。
これがなかなかおもしろくて、ゴルフ塾ではえらい横柄でも指導熱心、上記のジュニアゴルファーだけではなく一般のおじさんたちのゴルフ教室もやってまして、練習場でドライバーのスイングを見て「5級!!」みたいな判定を大声で下す…みたいな、「いやーすごいな、このおっさんは」と(爆)。ま、私も少年野球を3年間やってたり、高1の時に少しだけゴルフ部にいて「こういう昭和テイストの体育会系のおっさん」はまだまだ周りにいたので、「いやー21世紀になってもこんなおっさんがまだいるとは」と逆に感心しちゃった思い出があります。
更に凄かったのが、この「風の大地」を含めて数作品ほど漫画連載作品の原作をやってた頃だったんですけども、ホテルの机で原稿用紙になぐり書き、更に書いた原稿用紙をホテルの部屋の床に放り投げる…というなんつーワイルドな。当然、原稿用紙に書かれた文字も「これは担当の人、”解読”するのがまず大変そうだ」的な感じで(どうも作家の石原慎太郎氏や、鉄道紀行作家(レイルウェイライター)の種村直樹氏もその手のタイプ、ぶっちゃけて言えば「字が汚い上になぐり書き」な人で、編集担当の人は解読(清書?)と文字起こし(??)に随分苦労された…という没後の後日談があったりします(苦笑))、あれを見た時に率直に思ったのは、
あの原稿から漫画にしてる、作画担当のかざま先生はなんてすごい人なんだ。
…と(爆)。ま、それはビッグコミックスピリッツに連載されてた「奈緒子」という陸上漫画の作画担当の中原裕先生にも同じことを思ったりしましたね。
しかし連載32年で未完、これは実に惜しかった。まあかざま先生への坂田先生への追悼文では「(絶筆の話の時点から)あと5年ぐらいかな」とか話されてた逸話を紹介してましたね。あれを見て「まさかここからまだ5年も続ける気だったのか」とちょっと呆れつつも「さすがだな」と逆に感心してしまったのもここだけの話。あっちでまたコンビ組んでスピンオフ作品か続編でもまた続けてくれませんかね。あっちに行った時の楽しみとしてとっておきますです。
長い人生および現役生活、お疲れ様でした。御冥福をお祈りいたします。
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