・ロッテ・中森 明石商出身高卒3年目が幸運プロ1勝 初失点直後相手の暴投で逆転(スポニチ)
昨日見に行ったロッテ対日ハム戦の話の続きになります。まあ犠牲フライで1失点は喰らったもののその後に2点ワイルドピッチで勝利投手の権利が回ってくるとは。そういう「持ってる」のも今後は大事にしていってください(笑)
◇パ・リーグ ロッテ2-1日本ハム(2023年4月5日 ZOZOマリン)
ロッテ・中森が万感迫る思いで切り出した。お立ち台から解放された第一声は「やっとスタートラインに立てた」。20年ドラフト2位で入団した高卒3年目右腕が、デビュー3戦目で待望のプロ初勝利を手に入れた。
「(1勝は)遅いか早いか分かりませんけど…。大事な場面に使ってくださるのはうれしいですし、その期待に応えたい」
0―0の7回から2番手として登板。先頭・松本剛の二塁打からプロ初失点となる先制点を献上したが、直後の攻撃で相手の暴投により2点を奪い、白星が転がり込んできた。
「次はチームを助けられる、支えられる投手になりたい」
開幕3連敗からの2連勝をもたらしても反省しきりだったが、幸運を呼び込んだのは地道な努力の積み重ねだった。明石商では2年時に春夏連続で4強入りするなど、交流試合を含めて4度の甲子園出場。聖地の申し子として名をはせたが、神髄はコロナ禍により夏の甲子園大会中止が決まった3年時の5月以降の姿にある。同校進学時からの目標だったプロ入りを達成するべく、一日も休むことなく練習を継続。その姿はドラフト指名後も変わらず、球団から与えられた練習メニューを黙々とこなした。
過去2年はファームで過ごしたが、昨秋の宮崎フェニックス・リーグで台頭。入団時の投手コーチだった吉井新監督に剛速球を披露し「非常識なストレート」と言わしめた。
期待が大きいからこそ、試合後、指揮官はあえて言った。「ああいう場面で簡単に抑えてほしいと送り出したけど…。いい経験になったと思います」。輝けるプロ野球人生は始まったばかりだ。(伊藤 幸男)
◇中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年(平14)5月29日生まれ、兵庫県丹波篠山市出身の20歳。福住小3年から野球を始め、明石商では1年夏から4度の甲子園出場(3年は交流試合)。2年時は春夏連続で4強入りした。20年ドラフト2位でロッテ入団。昨季は2軍で6試合を投げ、1勝0敗、防御率0・90。1メートル82、90キロ。右投げ左打ち。
そして一番最後に出てた、母校の明石商業の監督さんのコメントがまたいいんすね。
▼明石商・狭間義徳監督 試合は見ることができませんでしたが、知人を通じて勝ったことを知りました。本当にうれしい限りです。明石商での3年間、とことん頑張ってきた男。棚ぼたとはいえ、野球の神様がくれた1勝だと思います。ケガさえなければプロでも活躍できますし、これが始まり。ただ、本人は目指すものがもっと上にあるので、淡々としてるでしょうね。同期のオリックス・来田ほどではありませんが、節目節目では連絡をくれます。オープン戦の全日程が終了した時にも電話があり「まずは中継ぎとして毎日ベンチに入ることになりました」と報告してくれました。痛みも我慢してやる選手なので「違和感を感じたらすぐに(首脳陣に)言うんやぞ」とは伝えました。
「棚ぼたとはいえ、野球の神様がくれた1勝だと思います。」そして「痛みを我慢してやる選手なんで、違和感を感じたらすぐに言うんやぞ」←いやマジでな。トミー・ジョン手術とか「マジで大事(おおごと)になる」前にちゃんと投手コーチとかに言う勇気と決断もマジで必要。まあその前に吉井監督がちゃんと気づいてくれるとは思うけどね。
ちなみにピッチング自体は月並みな表現ではアレですが「今は荒削りだけど、経験を積んでいってもっと洗練になればおもしろい存在になりそう」って感じでした。二木・岩下・種市の3投手みたいな「高卒でドラフト入団して、2軍で基礎体力と経験を鍛え上げて1軍に抜擢されてたびたび投げるようになって最後は先発ローテーションへ」という千葉ロッテが本当に強くなるための育成メソッドをしっかりと築き上げて通年で投げられるように頑張ってほしいですね、はい。
スポンサーリンク
先発のメルセデス投手が何よりもナイスピッチングでした。
・【ロッテ】メルセデスが6回3安打無失点好投!巨人29勝&東京五輪銅の実力でゴロアウト量産(日刊スポーツ)
対戦相手の日ハム・伊藤大海投手もすごすぎて援護点がないままマウンドを降りてしまったのは残念ですが、早いテンポでどんどん投げてアウトを量産していくあのピッチング、私は好きだなあ(笑)
<ロッテ2-1日本ハム>◇5日◇ZOZOマリン
ロッテの左腕C・C・メルセデス投手(29)が巨人から加入後初登板し、勝敗はつかなかったが、6回72球を投げ、3安打1四球2奪三振と好投した。
低めを丁寧に突く持ち味を発揮し、18アウト中、9個がゴロアウト。「まず無失点に抑えられて良かった。常に有利なカウントを作ることが出来て、ストライクゾーンにアグレッシブに投げられたよ。特に5回の一、三塁で試合を崩さずにしっかり無失点で抑えられたことが良かったし、今日は自分の思うような投球ができたかな」。
東京五輪ドミニカ共和国代表で銅メダルを獲得し、巨人時代は通算29勝28敗の実力を示した。19年の8勝を上回る自身初の2ケタ勝利に向けても好スタートを切った。
たぶんこのメルセデス投手の場合は「使い方ひとつ」だと思うんですね。吉井監督のやり方だと「イニング・投球数を限定して、ノビノビと投げさせる」と。「勝ち星云々は運やめぐり合わせもあるから、試合を作ってきてほしい」と本人にも伝えて投げさせてるんだろうな、と思うような実にいいピッチングでした。いやあ次の先発登板の日にはぜひ勝ち星も。
いやいや日ハムさん、ああいうのはお互い様っすわ、きっと。
・日本ハム 暴投による逆転負けで3連敗…単独最下位転落も 新庄監督「こういう時もある」(スポニチ)
いやいや、こういうのはまさに「お互い様」で、たぶん長いシーズンだと逆の立場になる時もきっとあると思うので…。
◇パ・リーグ 日本ハム1-2ロッテ(2023年4月5日 ZOZOマリン)
日本ハムは暴投による逆転負けで3連敗。昨季の“指定席”でもあった単独最下位に転落した。
1点リードの7回途中から登板した玉井は2死満塁で中村奨への初球が暴投になり、まず三塁走者が生還。ボールが一塁ベンチ付近まで転がったため二塁走者も本塁生還を狙った。本塁にカバーに入った玉井はボールを追った捕手・宇佐見からの送球を捕球できず。暴投で一気に2走者を生還させる痛恨のミスとなったが、新庄監督は「(玉井は)焦りがあったんでしょ。こういう時もある」とかばった。
《球団4年ぶり》玉井(日)が7回に暴投で2者連続生還を許した(失点はメネズ)。暴投で2人の走者を一気に生還させたのは21年4月17日巨人戦の6回に上茶谷(D)が記録して以来。日本ハムでは19年6月14日巨人戦の有原(3回)以来4年ぶり。
というよりも一番最後の「え、過去にワイルドピッチで2失点なんて記録、あったの?日ハムは4年ぶり??」とそっちの方にもびっくりですわ(^_^;)
以上です。
↑むしろ昨日の試合は「勝ちに不思議の勝ちあり」っぽい試合でしたな…(^_^;)
▼ランキングに参加してます。クリックよろしくおねがいします。