・【新春企画】ロッテ井口監督独占インタ・後編 佐々木朗希は焦らず育成「何十年に1人の逸材」(Full-Count)
Full-Countさんが結構「熱く、そして長く」井口監督にインタビューしてる記事を掲載してまして。で、個人的には「よくぞ、そこを聞いてくれた!!」という質問もしてくれた事に感謝感謝ですわ(笑)
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— Full-Count (@Fullcountc2) January 4, 2020
このインタビュー、全部引用するには長すぎるんで、「よくぞ聞いてくれた。そして井口監督からコメントを引き出してくれた!」とう部分だけを。
――佐々木投手がいて、藤原恭大選手がいて、安田尚憲選手がいて、2~3年後の1軍が今から楽しみ。
「そうですね。でも、最近そこに(平沢)大河の名前があまり出てこなくなってしまった。今年、大卒で入団してくる選手と同い年なので、そこに刺激を感じてほしい。期待しているからこそ、あえて大河には打たないと試合には出られないと言ってます。守備も必要だけど、ショートの守備だけだったら守備固めになってしまう。まずは打って、外野でも内野でも試合に出るチャンスを掴まないと意味ないよ、と言いました」
――期待するからこその厳しい言葉を本人がどう受け止めるか。ただ、平沢選手も花開いたら、投打に若手選手層が厚くなる。
「楽しみですね。今年は僕も責任として勝たないといけない部分はありますが、去年以上に若い選手を積極的に使おうと思っています。ある意味、ベテラン、中堅が控えになる可能性もありますよ。若手の成長と底上げを感じて、彼らが危機感を持ち始めてくれたことも大きい。これまでレギュラー陣は『いつまでも安泰』と思っている選手も多かったので」
――選手の意識に変化が生まれた。
「徐々に、ですね。試合中は戦う姿勢を前面に出していかないといけないので、途中で下がってもベンチに残って声を出すとか、そういう小さなことができるようになった。マリーンズのコーチ陣は優勝経験を持っている人がいっぱいいるので、その体験をどうやって選手に伝えられるかも大切ですよね。戦う姿勢を見せることが浸透した去年は、ベンチの雰囲気はすごくよかったです。マリンスタジアムに足を運んでくれるお客さんも毎年増えていって、だんだん強くなっているのを実感してくれているので、やっぱり今年なんとか応えたいと思います」
――2020年、投打でキーになりそうな選手は?
「キーですか? 野手で言えば、2018年に頑張ったけれど去年はなかなか上に行けなかった中村(奨吾)、井上(晴哉)あたりでしょうね。荻野(貴司)も去年ようやく1年を通じて出場できたので、今年はペースを掴んでやることができると思いますし。あとは安田ですかね。ピッチャーは種市(篤暉)、岩下(大輝)、小島(和哉)といった、1軍で投げ始めて2年目の選手が、どれだけ去年で満足しているのか、それ以上を目指してやるのか。そういうところじゃないですかね」
――若手投手、特に先発投手陣に期待が持てる。
「今、左だったら小島と中村(稔弥)が同級生でお互いにライバル心がメラメラしているし、種市と岩下も右の先発同士でメラメラしている。そういう意味では、同じ年代でライバルがいるのが大きいかもしれません。同年代の中継ぎには東妻(勇輔)がいたり」
――捕手も同世代が揃っている。
「そうですね。田村(龍弘)ももう少し頑張らなくちゃいけないと思うし、そこに去年は柿沼(友哉)が出てきて、かなりマスク被って頑張ってくれました。柿沼はキャッチャーらしいキャッチャーで、去年一番伸びたんじゃないですかね。本当にピッチャーを引っ張っていってくれる姿が見られる。そこに今年はドラ2の佐藤(都志也)が入ってどうなるか。彼はバッティングもいいですから、ちょっと違ったタイプで楽しみです」
――チーム内でのいい競争が生まれている。
「チーム内の競争が激しくなることが一番大事。去年は清田(育宏)が代打スタートで、(鈴木)大地もわざと開幕スタメンから外しました。打率.260でずっとレギュラーでいるんじゃなくて、僕は3割打ってほしかった。そういう思いを込めました。清田にもわざと刺激を与えたら、ずっと大事な場面で集中力を持って頑張ってくれた。僕は常に現状に満足せずに上を目指してほしいという思いがあるので、当然今年、中村だったり井上だったりも悪かったら外します。常に試合に出られると思ったら、野球界では大間違い。当然、良くなければレアードでもマーティンでも外します。僕は勝つためにしか采配しないので」
――そういう監督の姿勢はチームに伝わっている。
「はい。今年はさらに勝負の年なんで、井上やレアードでも場合によってはバントもありますよ。チームの勝利のためにはね」
いやー、予想以上にはっきりと名言してたなあ(苦笑)
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「レギュラー陣は『いつまでも安泰』と思っている選手も多かったので」
去年のシーズンを終えて最も知りたかったのは「いつまでレギュラー組固定でやってくの?」と「そろそろ平沢大河の使い方をどうにかしてほしい」の2つでして。
結果的には名前が出た二人で言えば、アジャ井上はシーズン開幕時の不調でスタメンから落ちた鈴木大地に一塁のポジションを取られる形になって自然とチーム内競争に巻き込まれていって奮起する結果にはなった…んですが、それにしてもほぼフルシーズン出てた中村奨吾の打率(.232←規定打席に達した選手ではパ・リーグ最下位)と起用法、そして名前は出てませんが怪我がちだった藤岡裕大の起用法…があまりにもアンバランスで「そこ、もうちょっとどうにかならんかったのか?」と。まあ試合終盤の劣勢の時の中村奨吾のあっさりとしたバッティングも不満でしたし、某ネット界隈では「愛人枠」なんつー物凄いネーミングつけて揶揄ってたとこもありましたし(苦笑)。
さすがにそこは鈴木大地のFA移籍のきっかけのひとつとなった「便利屋」的な起用法も含めて、井口監督や首脳陣が「この選手層の薄さはどうにかならんもんか」と思いつつ使ってた、というのがはっきりわかっただけでも少しはすっきりする思いですわ、これ。そうじゃないと、
「これまでレギュラー陣は『いつまでも安泰』と思っている選手も多かったので」
の言葉は出てこないでしょう。その点は「キャンプ開始前にしっかりと鍛えてこいよ」と「レギュラー陣を”喰う”ような若手・控えの連中、どんどん出てきてアピールしてこいよ」という「抜擢上等」を広言させたのは、Full-Countさん、よくやってくれたなーと(笑)。
あとはできれば平沢大河には、去年の鈴木大地と同じように「機会があればどこでも守ります」的な感じでスタメンを狙っていくしかないんでしょうね、まずは。ただし一昨年の外野の守備でも見せた半端ない物凄い野球センスを持って(しかし初見とは思えないほどの外野守備でしたな、あれは…)、そこに日々のトレーニングの積み重ねを加えて更にマルチな選手になれる可能性を秘めている平沢大河…だと思ってまして。ゆえに「どこでも守れるように準備はしておきな。そしてそのどこでも守れて何でもできるのを長所にしていきなよ?」と言いたいですねー。「その試合の流れ次第で、どこでもそつなく守れて適材適所」な選手にもなれるんじゃないのか?とも思う次第でして。
でも本人はおそらく高校時代からのショートへのこだわりはものすごく強いんでしょうけど、セカンドでもサードでもファーストでも外野でもどこでも同じように守れるようになって、そこに打撃がついてくれば…同じく「内外野どこでも守れる」三木亮の存在とともに「レギュラー組」が完全にうかうかできなくなるってのは間違いないでしょうし、良い意味で鈴木大地の後継者のような存在にもなってほしいし、ゆくゆくは井口監督のつけてる背番号6を「後継者として奪い取りに来る」ぐらいのものすごい選手にもなってほしいです、はい。
…で、あとはそれを「有言実行」できるかどーかなんすけどね(←そこが一番問題か(ノД`)シクシク)
で、ルーキー佐々木朗希は無理して初年度から使わない、と。
…で、これで記事を終わらせちゃうと、明らかに見出しと矛盾しちゃうんで(苦笑)。佐々木朗希投手についてはこう語ってます。
――佐々木投手にはどうやってロッテの良さを伝えた?
「まずは、日本球界でNO.1のピッチャーを目指してくれ、ということは伝えました。いろいろ話を聞くと、縁があったのかなと思います。小学6年生の時にマリンスタジアムで投げたことがあるとか、2010年のロッテ優勝パレードをマリンで見たのがお父さんも一緒だった最後の家族旅行だったとか。なんか縁があったのかなって思います。
実際に会ってみると、思ったよりがっちりしていましたね。テレビで見ると、もっと細いイメージがあったけど。とにかく純粋な『いい子』という感じ。すごく気さくなお母さんが『最初は人見知りをしますけど、すぐ馴染みますんで宜しくお願いします』って仰有ってました(笑)」
――昨夏は話題になったが、大船渡高の監督は投げさせすぎずに育てた。
「球数を制限しながら練習して、ブルペンで50球以上は投げたことがない、と聞きました。こちらとしてはうれしい限り。入団後もプランに沿って育てれば、素晴らしいピッチャーになるんじゃないかと思いますね。育成プランは、トレーニングコーチや投手コーチと話し合いながら、ダルビッシュ(有)やマーくん(田中将大)のプランを参考にして作りました。本人にも提示して、1年目はこのくらい、2年目はこのくらい、と体の成長具合も見ながら、最終的には決めていこうと思います」
とりあえずマスコミは1年目に使わない事をやいのやいの言うかもしれないけど、そこは安田尚憲や藤原恭大も、最終的には「2軍でしっかり出場機会を与えて、じっくり育てた」ように、しっかりとした育成プランがあれば「分かる人には分かる」んでそれでいいと思いますわ。無茶使いして怪我とかさせるのが一番もったいないっすわ。しかし190センチもあるガタイなのに、ここからまだ成長の余地があるとは…(^_^;)
以上です。
↑こちらは「プロ野球」ではなく「高校サッカー」なんすけど、「教えすぎない」というのがなかなか興味深い(笑)
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