【千葉ロッテ】井口監督曰く「仮に9回表でリードしていても、(100球超えてた)佐々木朗希は替えていた」と。

※追記しました(2022/4/17 21:30)

【ロッテ】井口監督が佐々木朗希の降板理由明かす「味方が点を取っていても8回で代わっていた」(日刊スポーツ)

一つ前の記事の話の続きになります。

とりあえずロッテ野手陣は「8回まで完全試合してくれた」佐々木朗希に晩飯でもご馳走しろよ?(苦笑)

2022年4月17日

しかしここまで投球数や調子などを考慮して「断固たる決意」で佐々木朗希を交代させたんだったらもう言うことはないですね。


<ロッテ0-1日本ハム>◇17日◇ZOZOマリン

ロッテ井口資仁監督が、佐々木朗希投手(20)の降板理由を明かした。

10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗は、この日も8回まで完全投球を続けたが、9回から益田直也投手に交代していた。球数は102球だった。

同監督は試合後の囲み取材で「素晴らしかったですね。球数? まあ、そうですね。今日は100球…、100球弱と思ってたんですけどね。本当に素晴らしいピッチングで、できれば我々も最後まで見たかったし、ファンの方も見たかったと思いますけど。いろいろ先々考えると、ちょっとあそこが、今日は限界だったのかなと思います。もし(味方が)点を取っていても8回で代わってました。7回終わった時点で朗希がね、ちょっとへばりつつあったんで。何とか8回までと思ってました」と話した。

打者24人から14三振を奪う好投。史上初の2試合連続完全試合は幻となったが「記録は記録でありますけどね。やっぱりチームが勝つっていうか、1年間ローテで、朗希がローテーションでしっかり回ることが大事なんで、いろいろ加味してですね」と説明した。

<佐々木朗希がこの日つくった記録>

★連続イニング無安打 10日オリックス戦の1回からこの日の8回まで17イニング。17イニングは48年真田(大陽)の16イニングを上回る新記録。

★連続イニング奪三振 シーズン初登板の初回からこの日の2回まで25イニング。25イニングは歴代4位タイで、日本人投手では20年山本(オリックス)に並ぶ最長。シーズン初登板からでは昨季の伊藤(日本ハム)の23回を上回る新記録。

★4試合連続2桁奪三振 ロッテでは94、95年伊良部に並ぶ最長記録。シーズン初登板から4試合連続は、91年野茂(近鉄=6試合)10年ダルビッシュ(日本ハム=5試合)に次ぎ3人目。

★2試合連続14K 52年金田(国鉄)57年梶本隆(阪急)90年野茂(近鉄)07年ダルビッシュ(日本ハム)に次ぎ5人目。金田と梶本は延長戦に入ってから記録した試合があり、9回までに14奪三振以上を続けたのは野茂、ダルビッシュに次いで3人目。

思うに、「佐々木朗希が入団する際に、球団と本人、そして首脳陣でおおよその投球数の内諾(のようなもの)」があるのかもしれないし、吉井コーチ→ピッチングコーディネーターが育成に関与してる上で「どんなに調子が良くても佐々木朗希には100球、どんなに調子が良かったとしても多くても110球程度を限度とする」というはっきりとした育成メソッドが存在している…のかもしれないですね。

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たぶんロッテ球団には「種市篤暉を”故障させた”反省」もあるんでしょう。

特に佐々木朗希ほどの160キロをバンバン投げるタイプではないにしても、それでも150キロ台の球をバンバン投げていた同じ本格右腕タイプの、種市篤暉を無茶使いしてトミー・ジョン手術までさせるに至ってしまった「反省」もロッテの首脳陣にはあるのかもしれないしで。

【千葉ロッテ】トミー・ジョン手術を受けた種市篤暉が、2軍戦で復活登板して152キロを投げたそうで…。

2022年4月13日

結局、種市も先日2軍戦で150キロ以上の球を投げられるようにはなりましたがそれでも実質2年は復帰に時間をかけているわけですし。

ついでに書くと種市が最後に勝利投手になった試合は、

ロッテ・種市篤暉のプロ初完封勝利と、甲府辛勝で2連勝に乾杯!(感涙)

2020年7月25日

↑奇しくも佐々木朗希が先週完全試合を達成したのと同じで本人にとっては「初完投・初完封」の試合でした。ただし9回で136球投げてるんですけどね…。この次の試合(一週間後の楽天戦)で5回8失点でKOされて、どうも右肘の調子がおかしいぞとなってトミー・ジョン手術に…と至った次第でしたんで。

ゆえに今後はもし佐々木朗希が完投、完封、更にその上のノーヒットノーラン、更には完全試合を目指す場合は「佐々木朗希の調子そのもの」に加えて「投球数」つまりは1試合で何球投げているのか…というのも目安になるんでしょう。

ちなみに「1試合100球以内で完封勝利すること」をMLBでは「マダックス」というそうです。これはグレッグ・マダックスという通算350勝も記録したMLBを代表する投手がいて(球速はMLBの投手の中ではさして速くはなかったものの抜群の「精密機械」と呼ばれるほどの制球力が持ち味だったそうです)、この投手が13回も「1試合100球以内で完封勝利をした」記録を持っているからだそうで…。

もともと近年の千葉ロッテは他球団に比べて圧倒的に完投・完封まで至る勝利投手が少ないチームで、それゆえに「どう勝つか」の他に「どう実戦で育てるか」「どうやって活躍はさせつつも怪我をせずに現役生活を全うさせるか」というとこも考えていかねばならない…というのが、まあ井口監督からすれば「苦渋の決断」ではあるんでしょうが、それと同時に「ブレてもいけない」とこなんでしょうね。

そりゃ申し訳ないけど「球界ご意見番」とか言われている張本サンとか広岡サンあたりの古い世代、ともすれば今は亡き星野仙一サンですら優勝の為には田中マーくんを無茶使いすら許容したように、少し前の世代には理解できないでしょう。無理だもん、どー考えたって(苦笑)

追記:「敵将」のビッグボスがそう言ってくれるのが本当にありがたい。

佐々木朗希降板 新庄ビッグボス「行かせたかったが…俺でも代える」(毎日新聞)

あー、敵将ながらビッグボスがそう言ってくれるのが一番うれしいねえ。今日の勝利は本当におめでとさんです。

◇○日本ハム1―0ロッテ●(17日・ZOZOマリン)

 日本ハムはロッテの先発・佐々木朗希投手(20)に八回までパーフェクトに封じられたが、降板後の延長十回に万波がロッテの3番手・西野から中越えソロを放ち試合を決めた。試合後の新庄監督の主なコメントは次の通り。

 ◇「同点じゃ難しいかな」

 野球って面白いね。完璧に抑えられたけど。佐々木君が代わってスタンドの雰囲気もちょっと「あー」ってなったところで、点が取れるってね。野球ってリズムじゃないけど、流れというか、本当にベンチにいて、面白いスポーツだなと思いました。

 (佐々木朗が八回まで完全試合ペースの好投)素晴らしかったね。まあ、俺が向こうの立場でも(次の回も)行かせたかったけど、やっぱり、代える。難しい、これは。1―0で勝っていたら、行かせただろうし。同点じゃ難しいかな。これからチャンスはいっぱいあるから。3回でも4回でも5回でもチャンスはあると思うし。

 (佐々木朗対策で)前はセーフティー(バントを)やらせるとか(言ったが)、ああいうピッチングを見たらせこいことというか、そういうふうにならなかった。堂々と打ちにいきなさいというふうにさせてくれたピッチャーでした。

 (佐々木朗の交代の時、頭を抱えていた)見たかった。あと1回見た後の逆転、サヨナラ。まあまあ、いちファンとしてね。それはもう勝負事はどうなるか分からないけど、そういう瞬間があって、球場の雰囲気やファンがどれだけ喜んでいるやらというのもね。見てみたかった。

 うちの上沢君もね、完璧ですよ。なんか、ああいう感じのピッチングを続けてもらったら、中4日の感じが見えてくるような。力感なく。力の入れるポジションがすごくバランスがよくて。安心して見ていられた。

 (決勝打の万波は)そりゃあ、すごいでしょ。あそこで打つんだから。しかも俺、ヘッドコーチに言っていたからね。「これバックスクリーンのホームランで1点入るぞ」って。で、打った瞬間「ヘッド、当たったやろ」って言ったら「バックスクリーンじゃなかったです。バックスクリーン右でした」って。一緒やろって。

 (1安打勝利)こういう野球はものすごくしたかったし、こうやることによって成長していき、上につながっていく。上のクラスに行ける。最後の場面とか野手バクバクでしたって。やばかったですって。これが成長につながる。こういうゲームを勝ち取ったというのは選手が一番うれしかったろうね。

 今日めちゃくちゃ(観客が)入ってくれた。これがファイターズじゃなくても満員だと思いますけど。ちょっとそれにプラスしたかな。どういう作戦でくるのかなという面白さもね。思いながら来てくれたファンの方たちもいるだろうから、作戦は成功。

 (月末にまた佐々木朗と対戦する可能性がある)もうもう、その時はパーフェクトをね。見たいです。

いやはや。今日は本当に上沢投手以下登板した全投手、そしてホームラン打った万波選手を手放しで褒めてやってください。いい試合をあざーす(笑)。

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