地方競馬に御神本訓史という凄い騎手がいるんだが…。

調整ルームに女性連れ込む!?御神本騎手、騎乗停止30日 ― スポニチ Sponichi Annex 競馬

「外出できないから、中に呼んでしまえ」的なアイデアは凄い。でも実践はすんな(泣)

大井競馬場は27日、御神本訓史騎手(33)を実効30日間(3月2日~4月10日)の騎乗停止とした。同騎手は13年2月21日から14年11月13日までの間に14回、資格のない者を大井競馬場騎手調整ルームに「施術師である」と虚偽の申告をして入室させていたもの。特別区競馬組合競馬実施規則に基づき、開催執務委員指示事項違反が適用された。
 騎手が調整ルームに入室するのは競馬法で定められており、外部との接触を絶ち情報漏えいを防ぐことが目的。大井競馬は御神本に事情聴取を行い、情報漏えいがなかったことを確認。競馬法違反の事実はないとして内規違反にとどめたが、入室させた人物が男女どちらか、実際の入室目的については「答えられない」と言葉を濁した。
 大井競馬では、調整ルームに入室できるのは清掃業者など裁決委員の許可を得た者のほか、05年から騎手のコンディション管理の一環として、整体、マッサージ師なども入室できるとしていた。ただし、厳密に資格免許などの調査をして許可するのではなく、あくまで申告制。今回は、申告が虚偽のものだったと外部からの通報で発覚した。
 御神本が調整ルーム入室後の無断外出など、レース以外の要因で騎乗停止になるのは5度目。5日に行われた「NARグランプリ2014」授賞式で最優秀賞金収得騎手賞を獲得した矢先のことで、ファンをガッカリさせる結果となった。

この騎手に関しては、極めて間接的ながらも「思い出」がある。

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競馬通の友人が「モノが違う」と絶賛してた。

今も続いているんだが、趣味でやっているクイズサークルの会報の特別号(10周年記念だかで120ページぐらいの冊子を作ったことがあったのだが、その号で)に、当時所属していたメンバーのひとりで、地方競馬(特に南関東競馬)が大好きでおっかけのような事をやっている人がいて、その人が、付き合いのある競馬観戦仲間の人たちと、栃木の那須や黒磯の方だと思ったが、地方競馬の騎手を育てる学校を見学しに行った報告記を載せてくれたことがあった。

結構ボリュームが多くて、3-40ページものの記事を写真つきで載せてくれて「随分、気合が入ってるなあ」と編集してて驚き感激するとともに、読んでいて非常におもしろかったのを今でも覚えている。

で、この時は生徒さんが卒業レースを終えたかこれからか、という時期で、この時に騎手の学校の校長先生のような偉い人と面談していろいろとインタビュー形式で載せてくれてたのだが、ちょうどこの時の20人ほどいる騎手の卵のなかに、御神本訓史騎手がいて、この先生の話ではプロデビューを控えている段階で「御神本だけはモノが違う」と言わしめるぐらい凄い生徒だった、という話が載っていたのだった。

御神本騎手はもともと山陰の益田競馬場でお父上が調教師をされていた縁で益田競馬場でデビューしてすぐに頭角を現して翌年には益田競馬場の中でのリーディングジョッキーになるぐらいの凄い新人騎手だったんだが、益田が休止になって東京の大井競馬場に移籍して(今は知らないが当時は大井は他の競馬場からの移籍は珍しく関係者やファンはびっくりしたそうですね)、その後、怪我をして長期離脱をするアクシデントもありながらも、きちんと成績を残して2013年には南関東のリーディングジョッキーにもなった腕の良い騎手なんですけどね(253勝ってのもこれも凄いな(汗))。

私自身はその会報に載った記事をよく覚えていたので、東京MXテレビの東京シティ競馬(お金は賭けないんですが、ぼーっと見てるのは好きなんです(爆))なんかで名前を見るようになって、「ああ、大井に移籍したのか」と気づいたぐらいでして。

天才ゆえの狂気も…。

が、いかんせん、素行が悪くて、調整ルームに入らねえ、だの、無断外出するだの、指定されたタクシーに乗らないなどで、過去に数度の騎乗停止を喰らっているんだが、まあ騎手の腕は天才、でもそれ以外は…という、中央競馬でいえばかつての田原成貴、将棋で言うとこの坂田三吉、落語でいうとこの古今亭志ん生や立川談志的なトラブルメイカーなキャラクターなようでして(汗)。

にしても冒頭にも書いたが、「外出禁止だったら、こっちから中に呼べばいいんじゃないの」的な展開でそれを実行させるとは(爆)。勝負師は時に狂気も孕む場合もありますしね。まあおそらくは治らないんでしょうな。せいぜい拘束期間が原則として開催が週末に限定されるJRAの騎手に鞍替えするのを目標に…って本当に目指しそうで怖いわ。でもなんかJRAからは面接とかで撥ねられそうで(苦笑)