あれだな、「eスポーツ部」こそ高橋名人の「ゲームは1日1時間だよ!」を(笑)

「eスポーツ部」割れる意見=公立高、根強い抵抗感-茨城(時事通信)

そりゃファミコン世代以前の40代後半から50代以上の教員や、若くてもゲームなんてやったことがない本当に真面目ちゃんな子供時代を過ごした教員は反対するだろうな、とは思う。そこはうまく交渉術を駆使して部活をやんなきゃ(笑)

コンピューターゲームで勝敗を競い合う「eスポーツ」を学校の正式な部活として採用しようと検討を進めている公立高校がある。校長は「生徒がやりたいなら拾い上げたい」と前向きだが、教員の間には根強い反対も。「部活でゲーム」は受け入れられるか-。

 業界団体の日本eスポーツ連合によると、eスポーツの競技人口は世界で1億人に上るとされる。国内でも人気は高く、新たな成長産業としての期待も高まっている。

 茨城県で開催される秋の国民体育大会で、初めてeスポーツの都道府県対抗戦が行われることもあり、県立大洗高校の猪瀬宝裕校長は1月、部設立を校内で提案。「部活は学校に来たくなる要素の一つ。生徒の楽しそうな姿を見るのは望ましい」と訴えた。2月には生徒や教員向けの体験会も開き、部設立への理解を求めた。

 だが、校内には根強い反対もある。教員の1人は「学校教育でゲームをすることに抵抗がある。大反対だ」と強調。公費でのゲームソフト購入などに強い抵抗感を持つ教員が複数いるという。

 昨年、eスポーツ部が発足した愛知県立城北つばさ高校の金子悟校長は「競技の際に部員が声を掛け合うなど、コミュニケーションが生まれた」と前向きに評価する。

 茨城県の柴原宏一教育長はeスポーツについて「ゲームかスポーツか、価値観の過渡期にある」と話すにとどまっている。

もう30年ぐらい前になりますが、うちの高校には「電気部」という、パソコンを部品から作ったりいろんな電化製品をいじったりする…という名目の部活がありました。が、実際は部室でPC98シリーズ(←懐かしいなーこれ。ちなみにまだ5インチフロッピーでした(笑))で、文化祭の時に、部室で展示とかやってたので見に行ったら、なぜか部員、当然のことながら女子なんか皆無のヤローどもが当時のマニアックなパソコンゲームやなぜか美少女ゲームばっかやっていて「おいお前ら(苦笑)」と。ツッコミを禁じ得なかったのが懐かしいですなー。

それとあの当時からコミケにも本を出してたとかで(それがそこそこ売れて部費となったんだから凄い限りで(笑))。それが興じて40歳を過ぎた今でも個々にコミケに本出してそこで「部活のOB会」みたいな感じで集まってるそうなんですけどね。

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最初から100%のコンセンサスを得るのは無理。だとすれば…。

一昔前まではプロの将棋棋士や囲碁棋士ですら「将棋指し、囲碁打ち」って蔑視されて正式な職業として見なしてくれない人たちが多かったし、もっと前になると昭和初期の(日米野球をきっかけにできた大日本東京野球倶楽部=現在の読売巨人軍を最初とする←実際は大正時代にも数チームプロが存在してましたので)日本プロ野球の黎明期なんかは「職業野球なんかでメシを食ってるなんて」というアマチュアリズムに毒された層からの批判もあったし、更に前の明治後期・大正初期の頃にはアマチュア野球ですら、授業そっちのけで野球ばっかやりやがって…とインテリ層が偏見しまくりの「野球害毒論」を全国紙の朝日新聞に「掲載」してたぐらいでしたしね。

また、最近はクイズサークル(クイズ研究会、クイズ愛好会など)も中学・高校にも出来始めて、それこそしっかりとした早押し機を部費で購入したり、大きな大会にも遠征したり…という学校も増えてるそうで(まあ大概は進学校と呼ばれる偏差値が高めなとこが多いそうですが)、それでも学校から「迫害」…とまでは言わないまでも、なかなか理解されずに愛好会から部に昇格させてくれなかったりとか、愛好会としての公認もしてもらえずに教室や活動場所をなかなか借りられないとか、遠征しようとすると学校の教師から白い目で見られているとか、そういう苦労もあるらしいんですね。

ついでに書くと私自身は「テレビ等で見るクイズ」は小学校の頃から好きでしたが、「早押しボタンを押す「やる」クイズ」は大学に入ってから(しかもたまたま最初に入った短期大学部の某大学にクイズ研究会があって参加したらそこそこいい楽しめたことがきっかけ)…なので、部活として中学・高校からクイズをやるという感覚がよくわかんないんですが(高校時代はノンフィクション本の乱読と鈍行旅行とかが好きでよく図書館に籠もったり、郵便配達のバイトしてお金を貯めてはあちこちに行ってました)、でも推測するに、この「eスポーツ部」と似たような環境なとこもあるんだろうな、とは考えますね。

それを考えると、「たかがテレビゲーム」って偏見で「それでプロになって飯を食うつもりか?」とか「それを部活にして高校で遊ぶ気か?」とか「まさかAO入試で名門の大学にそれで入るつもりじゃなかろうな?」みたいな反発が出ても…まあおかしくはないでしょうね。それこそ「最近の若いものは」という言葉をどの時代のある一定以上の年齢に達した人が自分よりも若い衆を指してぼやいてたように(なんでも5000年前のエジプトの遺跡からそういうのをぼやいてる石碑が見つかったとか…(大汗))、100%のコンセンサスは得るのは難しいでしょうね。

…だからこそ、賛同してくる教師とかを味方につけて「いかにしてもeスポーツ部を認められるようにしていくか」というひとつの「シュミレーションゲーム」だと思って部活の運営も楽しんでいく、ぐらいの気持ちをもってやっていった方がいいんでしょうね、これ。

だからこそ高橋名人の「ゲームは1日1時間だよ」かな?(笑)

で、思うに、最低限の条件としては

1)「部活動の活動内容をオープンにする」こと。

2)部費は部員各自のカンパで負担し、学校に過度に請求しないこと。

3)(平日の放課後の)部活としてのeゲームのプレー時間を抑えること。

4)定期テストである一定以下の点数を取ってしまったら部活動停止も辞さないこと。

…これぐらいやんないと、まあ無理でしょうね。ぶっちゃけて言えば、昭和後期にファミコンの高橋名人がよく言ってた、

「ゲームは1日1時間までだよ!!」

…は正鵠を射る名言だなあと思うわけです(笑)

※とはいえ、部活後に夜な夜な、各自の家でオンラインでの練習はできるんでしょう?そこで「学校の成績の一定キープ」が鍵になるわけですなw

ちなみにこの高橋名人の言葉には続きがありまして、

「ゲームは1日1時間。外で遊ぼう元気良く。僕らの仕事はもちろん勉強。成績上がればゲームも楽しい。僕らは未来の社会人」

…とのことで。つまりは上記の条件のほぼ全てをカバーするとしたらこうやっていくしかない、わけですね。

これが仮に学校の成績もトップクラスに近くて、出席も無欠席・無遅刻・無早退、更に「大会」に出るとしても学校には費用負担は求めない(顧問の先生の帯同は必要かもしれませんが)、そして活動内容をオープンにしておけば、部員も入ってきて歴代、代々と部も続くかもしれない…と。で、彼らが卒業して大学を出て社会人になったらOBとして部費のカンパとかして貰えばいいわけですから。おそらく高校の文化祭も、展示物にしろ実践(勿論ゲームのですね)でお客さんを呼べるだけの学校きっての看板な部活になれれば、部活の生徒側も学校側もWin-Winな関係になるわけですから。

そこらへんは高校生の子たちとはいえ、ひとつ「大人」になってネットを駆使して「(大人との)交渉術」とか「成績を落とさない勉強法」とかも調べつつ、まあいい方は悪いんですが「学校のテストや受験勉強だってしょせんは点取りゲームじゃん」と割り切って、何よりeスポーツに理解ある(しかも校内で一目置かれているような)学校の先生に顧問になってもらって、頑張って欲しいなあと思いますね、はい。

でも、もしかしたら今はIOCは渋ってるそうですがあと何年かしたら、昔の芸術競技みたいに五輪とかの正式競技になるかもしれないし(笑)。確かアジア大会では囲碁が正式種目になってたような記憶がありますから…いやあ、時代って変わっていくもんなんすねえ(苦笑)

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