・羽生棋聖、15期ぶり竜王奪還で前人未踏の「永世7冠」達成 渡辺明竜王を4勝1敗で下す(スポーツ報知)
しかし渡辺竜王との「初代永世竜王」を賭けた竜王戦がもう9年前の話だったんだな…。羽生さんが3連勝から4連敗したという将棋のタイトル戦史上初めての負け方をした、という話以来の…。
将棋の第30期竜王戦7番勝負の第5局が5日、鹿児島県指宿市で行われ、挑戦者の羽生善治棋聖(47)が渡辺明竜王(33)を87手で破り、通算4勝1敗で15期ぶりに竜王位を奪還し、前人未踏の「永世7冠」を達成した。
羽生棋聖はこれで竜王を通算7期獲得。連続5期か通算7期以上の保持者に与えられる「永世竜王」の資格を手にした。羽生棋聖はこれまで名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖のタイトルで永世称号の資格を得ていた。将棋界の8大タイトルのうち、永世称号の規定がない叡王戦をのぞく7つのタイトルすべてで永世称号を獲得する偉業となった。羽生棋聖に次いで永世称号獲得の多い棋士は大山康晴15世名人と中原誠16世名人の5つ。
1996年に将棋界で初めて7大タイトル独占を成し遂げた羽生棋聖。これでタイトル獲得数も通算99とし、こちらも前人未踏の100の大台に大手をかけた。
渡辺竜王は9連覇を含む通算11期竜王位を獲得。2008年には羽生棋聖と「初代」の永世竜王の資格をかけて対戦し、この時は渡辺竜王が3連敗から4連勝で逆転防衛に成功。連続5期を満たし永世竜王の資格を得た。10年にも羽生棋聖を挑戦者に迎えたが、4勝2敗で退けた。今回は2人にとって竜王戦3度目の対決だった。渡辺竜王は棋王の1冠に後退した。
しかし凄いのは、「47歳」でタイトルが1冠まで失った後に再び竜王戦に勝っちゃう、ってとこですよねえ。
何せ将棋棋士のほとんどは40代に入ると一気にガクッと棋力が落ちるんだそうですね(以前、「大山康晴の晩節」という昭和の大名人・大山康晴永世名人の事を書いた本を出した故・河口俊彦八段は「将棋界に厄年(=42歳を境にガクッと棋力が落ちる)は本当にある」と書いてましたね…)。
その大山名人が56歳の時に王将位を奪取したり、先年亡くなってしまいましたが米長邦雄永世棋聖が初の名人位を奪った時が49歳11ヶ月の時で特に後者は「まさか50歳を目前に名人を奪るとは」って騒がれてたのを思い出します。で、その米長名人から名人位を奪ったのが当時24歳の羽生善治九段だったんですが(笑)。
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どっちを応援するってのは無いんですが、今年だけは…。
基本的に私は典型的な「見る将」で、将棋というゲーム自体は銀と金の指し方の違いすら覚束ないぐらいの人間なんですが…ただ、将棋史やそこにまつわる人物史は大好きで、ついでにタイトル戦の時のお昼ごはん・晩御飯・おやつなんかをネットでチェックするのがこれまた大好きでして(笑)。
ある意味で大相撲も全く同じ意味で、大相撲史や古い相撲取りの人物史、力士が喰ってるちゃんこ…とかも彼らの食いっぷりも含めて眺めるのは好きだったりします。で、そういうわけなんで将棋そのものは指し筋すらよくわかってないので上記の河口俊彦八段の御本(数々の将棋エッセイを書かれておられました)も、図面はすっ飛ばして本文だけ読んでる、という(大汗)。
そういうわけなので基本的にはどっちの棋士を応援したり、負けろと思ったり…とかはしないようにしてるんですが、今回だけは、
「今年だけは渡辺竜王、負けねえかなあ…」
と素直に羽生棋聖を応援してましたね。だって渡辺竜王一派が言い出した「三浦九段の一件」、なーんにも片付いてないじゃないの、と。日本将棋連盟の会長や理事連中の半分以上はてめえから辞めたり、クビが飛んだけどもだ…と。ぶっちゃけていえば「渡辺竜王、あんたそこで竜王位を持ってる資格すらないんじゃないの?」と。だって三浦九段も勿論気の毒だけど、竜王戦第1局が始まる数日前に「繰り上げ」で挑戦者になった(三浦九段に負けた)丸山忠久九段も気の毒すぎたしな…あれは。
で、これで来季、三浦九段がいい感じで竜王戦の挑戦者になって、もしくは挑戦者決定戦で昨年同様、丸山九段との「大激戦」になって、そこで勝てたら、かつて20年前に羽生「七冠」の最初の牙城を崩した(棋聖戦で当時の三浦八段が羽生七冠からタイトルを奪取した)ときのように、最高峰のタイトル戦の場で三浦九段と羽生竜王との戦いが見てみたいなあ、と心の底から願う次第です。はい。
https://twitter.com/hifumikato/status/937948954141999105
↑いやあ大先生も…。
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