元中学校校舎を再利用した水戸ホーリーホックのクラブハウス、いいなあ(笑)

何年か前に、水戸のクラブハウスが廃校した隣町の中学校の跡地に移転するという記事を紹介したことがありましたが…やはり完成して改めて思うに、このアイデアは凄いなあと思いますね。

１０日、Ｊリーグの社長らが集まる「Ｊリーグ実行委員会」が、村井満チェアマンの提案により史上初めてＪクラブのクラブハウスで行われた。場所は茨城・城里町にあるＪ２水戸のクラブハウス。ＪＲ友部駅から車で約４０分かかるが、大自然に囲まれ、空気の澄んだ場所だ。小高い場所に立つのは「アツマーレ」の愛称を持つ「七会（ななかい）町民センター」。門には「城里町立七会中学校」の文字が。１５年３月に統合により閉校となった中学校で、そこに水戸のクラブハウス、七会支所の役場機能などが入っている。実行委員会の取材に訪れた報道陣にもその施設は公開された。
　Ｊ２水戸の加藤健一広報が「案内すると、みなさんが一番喜んでくれるのが、この場所です」と紹介したのが２階のミーティングルーム。元々は図書室で、本棚に江戸川乱歩の小説、百科事典からズッコケ三人組シリーズまでそのまま残っていた。木工室、金工室という通常の技術室にあたる場所は選手のロッカールームや浴室に。グラウンドは散水設備も整い、校庭が最高の状態の天然芝２面になっている。職員室があった場所では役場業務が行われていた。廊下の壁には運動部などの賞状もそのまま展示。公民館機能もあり、ヨガや文化教室も行われている。
　文部科学省の発表によると、２００２年度から１５年度までに全国で６８１１校が廃校になっている。少子化や市町村合併などの影響だ。「我々が七会中学校を引き受けたことによって、その歴史がまたつながった」と水戸の沼田邦郎社長。各クラブの社長も驚きの声を上げた。卒業生たちはまさか自分たちの通っていた学校がＪリーグクラブのクラブハウス、練習場になるとは思っていなかっただろう。水戸は面白い“挑戦”を始めた。

いいなあ「ズッコケ三人組」シリーズまで揃ってるのか(←感心するのはそこかよw)

このアイデアは本当に興味深い(笑)

で、この水戸のクラブハウスの話は、

過去記事参照

・水戸ホーリーホックのクラブハウス・練習場移転案を読んで「これはおもしろいなー」と。(2016/02/12付)

2年ほど前に紹介しました。最近、なぜかサイドバー(スマホだとずーっと下の方に)の「注目記事」のトップ10の記事にちょいちょい出てくるようになったんで「あー、完成したのかな?」なんて思ったわけですが。

水戸ホーリーホックの新クラブハウス＆練習場（候補） #hollyhock
なんやこのビッグクラブ・・・。でもスタジアムまで４５分。 pic.twitter.com/QMEhAyE8lS
— 肝☆麺 (@butainu123) February 11, 2016

で、2年前にこんな感じになってたのが、

【Ｊリーグ初！廃校利用クラブハウス・練習場！】https://t.co/pe1uosv1Ta
皆様方のご協力、ご支援により、ここまで完成いたしました！
ありがとうございました。#mitohollyhock #水戸ホーリーホック #hollyhock pic.twitter.com/MYcnM8ZvsN
— 沼田邦郎 (@920kun) November 27, 2017

いやあこれは凄い、凄すぎる(驚)。

甲府も含めて、地方チームのいい「アイデア」になると思う。

しかしこの廃校になった中学校をクラブハウスおよび練習場に転用しつつ、更には公民館もあれば、役場機能のある支所もある…ってのが本当に「素晴らしい」ですね。

何しろ、サッカーにそれほど関心がない町民の皆様も、公民館や役場支所の為に訪れた人たちにとっては「これほど身近な存在にプロチームがあるなんて」って感じですしね。ゆくゆくは水戸もJ1昇格をしていくチームになると思いますし、仮にそこまで至らなくても活躍して他チームに移籍してそこで日本代表とかに名を連ねたりするかもしれないし…。そういう意味では、これがもし15年から20年ぐらい早く完成していれば、

「若き頃の闘莉王選手が我が町で練習してた」

みたいな事もなってたかもしれないし、今後もしかしたらそういう日本代表級の選手を輩出するかもしれないしで。

…と同時に思うのは「地方チームにとってはいいアイデア」だなあ、と(笑)

例えばここのブログでは千葉ロッテと共に贔屓にしているヴァンフォーレ甲府も近年、韮崎中央公園の芝生をメインの練習場に使わせてもらったり、クラブハウスも建てさせてもらいましたが、芝生の養生の関係で一年中ずーっとそこで練習しているわけではなく、山梨大学医学部のグラウンドとか数箇所のグラウンドを転々としてるんですね。

ヴァンフォーレ甲府の練習場。凄い立派。クラブハウスもちゃんとある。 pic.twitter.com/cgSaNTnL7u
— わか@わかの観戦日記 (@WAKA_77) March 21, 2015

水戸も以前は2箇所ほどの練習場を使い分けてたようですが、公式サイトのスケジュール表を見たら、新しいクラブハウスがあるグラウンド「だけ」で練習を行えるようになったようで、うーん、うらやましいなと(苦笑)。

しかし甲府も、少子化などで甲府市内・韮崎市内とか近隣の市町村で統廃合とかもぼちぼちありそうですし、こういうよさげな場所がないですかねー。人口27万人の水戸市の近隣の市町村でこういうケースがあるとしたら人口19万人の甲府市(実は47都道府県庁所在地の中で最も人口が少ないんだそうです)の近隣も似たような話はあると思いますし。

勿論、甲府もそうですがなかなか予算規模が恵まれない地方のクラブチームなんかも、こういう水戸ちゃんの成功例(?)を参考に再利用して、例えば廃校になった学校を改良して使うんだったら、体育館をプロバスケのBリーグの地方チームが使うってんでJリーグのチームと合同でクラブハウスを作っちゃうとかで、文字通り「地元密着な」クラブチーム運営とかをするチームが増えてくるとおもしろそうなんすけどね。いずれにしても水戸ちゃん、やるなあー(笑)。

※ところで千葉ロッテも浦和にある2軍練習場を千葉に移転する話は出ては消えて…になってるけども、いざロッテが身売りしたら(以下略)