最低限、スポーツの傷害保険には入っておくべきなんじゃないかなあ、と。

Dehydration Hospitalization

サッカーで接触の相手が重傷、賠償命令に賛否 (読売新聞) – Yahoo!ニュース

あくまでも怪我した選手はお気の毒としか言いようがないが…故意でなければ怪我させた選手にもお気の毒としか言いようがない。

社会人サッカーの試合で30歳代の男性選手の足を骨折させたとして、東京地裁(池田幸司裁判官)が昨年12月、相手選手に約247万円の賠償を命じた判決が波紋を呼んでいる。

 男性は、足に着けていた防具が割れ、左すねが折れ曲がる重傷だったが、選手同士が接触するスポーツにけがはつきものともいえる。「危険なプレーなら仕方ない」「選手が萎縮してしまう」。判決に対する現場の賛否は割れている。

 「今も痛みがあり、小学生から続けてきたサッカーができなくなった。あのプレーが認められれば、子供に勧められる競技でなくなってしまう。危険なプレーを減らしたい思いだった」。今月7日、東京都内で取材に応じた男性は、訴訟に踏み切った理由をそう語った。

 判決によると、男性は2012年6月、千葉市で行われた東京都社会人4部リーグの試合に出場。センターライン付近でボールを右ももで受け、左足で蹴ろうとしたところ、走り込んできた相手の左足が男性の左足すね付近にぶつかった。

 審判はファウルをとらなかったが、男性が倒れ込み、試合は一時中断。男性は左すねの手術などで計約1か月間入院し、15年5月、「スパイクの裏側で故意に蹴られた」などとして、相手選手らに計約689万円の支払いを求めて提訴した。

 訴訟で相手選手側は「男性の足元から離れたボールに向けて左足を伸ばした。けがは予見できなかった」などと主張した。しかし、判決は「勢いを維持しながら左足の裏側を突き出しており、男性の負傷を十分予見できた」と指摘。「故意」は否定したが、「退場処分が科され得る行為だった」として過失責任を認定した。

 相手選手側は既に控訴。相手選手と代理人弁護士はいずれも「裁判中なので答えられない」としている。

 今回の判決は、現場や専門家の間でも注目されており、賛否両論が出ている。「選手生命を絶つほどのプレーなら仕方がない」(サッカー少年団の20歳代男性コーチ)、「サッカーは接触が当たり前。賠償を恐れれば、レベルが下がりかねない」(社会人チーム代表の40歳代男性)。

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スポーツの傷害保険は必須だと思うんですけどね…。

かなり前に、大学5年めの時に半年ほどコンビニの深夜勤務をしてた頃に、同僚の人が趣味でやってるラグビーでタックルされた折に頚椎を痛めてかなり長期間仕事をお休みすることになってしまった事がありました。その人は痩せ型の人でラグビーでいうところのバックス、つまりは「スクラムを組む側の人ではない(スクラムを組む人たちは総称的には「フォワード」と呼ばれてます)」ポジションにいたんですが、そういう事になった人もいましたし。

仕事に復帰した後から聞いたら、ラグビーの場合は、アマチュアから、セミプロみたいな大学・社会人、更にトップリーグや世界の一流チームを問わず、こういう大小な怪我が絶えないそうで(ひどいと下半身不随や首から下が動けなくなる怪我を負う人もいるんだそうです)、基本的にチームに入った後はスポーツの傷害保険のようなものに加入するのを義務付けられてるんだそうですね。

結果的に、この同僚の人は、それで入院費だの諸々の費用はカバーされたんだそうですが(さすがに仕事の休業補償まではカバーされなかったそうですけど)…。

そうそう、後から思い出したんですが、小学校の頃、無理やり少年野球に入れさせられて3年ぐらい野球やってた事があったんですけどもこの時も1000円ぐらいの(年、だったか月、だったかは忘れましたが)スポーツの保険代は取られてましたね。実際に野球で骨折する人もいたぐらいで…。結構監督も無茶苦茶や奴で子供ながらに「ふざけんな」と思いながらも続けてたんですが、そういうとこはしっかりしてたんだなあ。少し見直しましたわ。

ちなみにその監督は地元のサッシ屋の社長さんで、この手の仕切事が好きな人だったらしく小学校のPTA会長もやりつつ同時に小学生向けの女子バレーボールの監督もやってましたわ。まあ子供ながらにいつも感じてたのは、「あんた、いつ「本業」やってんだ?」と(笑)。

以前、文化系サークルで保険の加入を検討した経験が。

一方で、私自身が遭遇したのは、それはスポーツでも怪我でもないんですが、去年まで入ってたクイズサークル(一応、屋内でやることが多い文科系サークルです(汗))で実際にあったのが、メンバーの人が定例会の最後の企画の最中に、突然体調を崩して気分が悪くなったと会議室の床に横になって起きれなくなってしまったことがありました。

最終的にはそこの会館の事務室に行って救急車を呼んでもらい、当時のサークルのトップ(トップは幹事長と呼ばれてました)と、事実上サークルの事務を仕切ってた「番頭役」だった私が救急車に乗って付き添うことになったんですが、倒れた原因は「大動脈解離」というかなり重い病気で、入院中に敗血症を引き起こしたりして3ヶ月ほど集中治療室に入り、数度の手術やリハビリを経て、最終的には倒れたのが6月の中旬で退院したのが翌年の新年明けだった、というぐらいの「大事」になってしまいました。

当初は「ちょっと横になってれば治る」みたいな話をしてたんですが本人が背中が痛いと言い始めて、ちょっと心配なんで救急車を呼んでくるという決断が大正解だった、実は緊急性が高く、乖離となった部分によっては死亡率が跳ね上がり、文字通り「時間を争う」ような病気だった、という事を後から聞かされて背筋が凍りつくような思いをした、という経験をしました。正直、番頭役として「いや、万が一のことが起きた際には、どう責任を取るべきか」と真剣に悩んでた時期もありました(すぐに周りのメンバーが察して「あなたひとりで責任を取るべき問題ではない」と言われてましたけども…)。

この時も、このメンバーの人が入院した直後に会員各人からお見舞金を集めて(この人はよそのサークルにも出入りしてたので他のサークルさんの方からもお見舞金を頂いてそれを預かって、一括してご家族にお渡ししました)、そのついでに、騒動があってから一週間後ぐらいに役員を集めて緊急役員会を開いたりして、今後の対応と、「文化系サークルでも入れる安全保険のようなものを団体加入したほうがいいんじゃないのかな」という話を真剣に議論してました。

安全保険の一件については、最終的には、クイズなんでそれほど大怪我をするゲームではなく(せいぜいボタンを押しそこねて突き指をする程度←私はそれを一年で3回やって利き手を左手に替えた始末で(泣))、更にこのケースのような重病は保障の対象外だという事を知って「じゃ、数年ほど様子見で、後年、改めて判断しましょう」という事になってしまったんですが…。

ちなみにその方は現在も元気でクイズのサークルには参加しております(私はその会を辞めちゃいましたが(大汗))。

たぶん最後は和解勧告→決着になるのだろうけど…。

それらを思うに、今回のケースはこの手の保険加入はどうだったんだろうな、と思っちゃうんですよね。たぶん社会人リーグに加盟して公式戦をやってるぐらいだから「河川敷でやってるサッカー」みたいな単なる趣味でやってるチームとも思えないし、そこに「草サッカーにふらりと助っ人参加」みたいな軽いノリで参加したような選手とも思えないから、この手の保険には団体加入していて然るべきなような気もするしで。

果たしてチームで入ってなかったのか、それとも入っていてそこそこ「補償」はされたけど、金額的にも気持ち的にも(?)全然満足する金額ではなかったのか…。そこらへんがある意味で残念な話だなあとは思いますね…。

たぶんゆくゆくは高裁あたりで和解勧告が出て、そこそこの賠償額で和解決着という流れにはなると思うんですが、こういうレアなケースも考えて、やはりチームを運営する側としては少しはいろんな事を想定して考えないとまずいんだろうなあ、と思った次第でした。

…で、審判、ちゃんとプレー見てたのだろうか?それが一番気になるわ。