【千葉ロッテ】吉井新監督には「できるだけ最後まで諦めない」ベンチワークを。

親しい関係者が語る吉井理人という男 小早川毅彦氏「監督になっても勝負にこだわり、最後まで諦めないだろう」(サンスポ)

いやー昨日の、

【千葉ロッテ】まさか吉井理人氏が「新監督に就任」するとは( ゚д゚)ポカーン

2022年10月7日

「吉井新監督就任」には物凄くびっくりすると共に「そう来ましたかー」と唸らされたもんでしたが、親しい野球関係者諸氏の吉井氏のエピソードがどれもおもしろいのがいいなあ、と(笑)

ロッテは7日、吉井理人ピッチングコーディネーター(57)が来季監督に就任すると発表した。現役時代は近鉄、ヤクルト、米大リーグのメッツなどで日米通算121勝を挙げ、日本ハムの投手コーチとして大谷翔平(現エンゼルス)を、ロッテでは佐々木朗希を指導してきた名コーチに新監督として白羽の矢が立った。

◆小早川毅彦氏(サンケイスポーツ専属評論家) 「投手・吉井とは1997年の1シーズンだけ、ヤクルトで一緒にプレーした。自己最多の13勝を挙げた年で、チームは日本一。それまで数多くの投手を敵、味方としてみてきたが、勝負へのこだわりを最も強く感じた投手だった。マウンドで派手なパフォーマンスはないが、闘争心があふれ出ていた。監督になっても勝負にこだわり、最後まで諦めないだろう。

ロッテの投手陣は20歳の佐々木朗を筆頭に24歳の種市、26歳の小島、岩下ら伸び盛りの若手が多い。野手も22歳の山口、24歳の高部らが成長。今季も外国人野手が機能していれば、Aクラス入りは可能だったと思う。どういうチームを作り上げるのか楽しみだ。

采配とは無関係だが、投手コーチ時代は日曜日の試合だけ、ユニホームの裾を折り込んでストッキングを見せる〝クラシックスタイル〟だった。私が気付いて尋ねると、『バレました?』と笑っていた。今となっては理由を聞かなかったことが悔やまれる。監督になっても続けるのか、ひそかに注目している」

◆ヤクルト時代に同僚だった真中満氏(サンケイスポーツ専属評論家) 「マウンドに立てば、闘志をむき出しにして投げる熱いプレーヤー。グラウンドから離れれば、とても穏やかな方でした。吉井さん自身は大リーグでもプレーして経験が豊富。コーチング能力が高いので来季のロッテが楽しみです。投手出身の吉井新監督が、どのように攻撃陣を立て直していくのか、注目したいと思います」

◆筑波大・川村卓准教授(野球部監督) 「一緒に学んだ方が監督になったという感じで感慨深い。(研究)テーマの投球フォームのこと以外でも『これってどういうことですか?』と質問されることが多かった。(大学院を)修了してからも行き来をしている。佐々木朗希投手を育てているし、選手ファーストでやってくれる監督として、期待しています」

「最後まで諦めないだろう」というのがなんかありがたいなー、というか。

というのは井口監督の場合はどーしても「自分のやれる範囲にはかなり限界がある」と割り切って指揮官をやってたと思われるので、事前の準備に注力して試合に選手たちを送り出す…までは良かったんですが、劣勢の時に打開するだけに差配・采配する力がどーしても足りなかったのが気になってたんですねえ(それでいて堪え性はなかったようで、ただベンチで怖い顔して睨んでたので選手とかが萎縮してアレだったのが(以下略))。

もちろん、その代わりにご自身の人脈(ソフバンとか青学とか)でブレーンを集めてそれを補うだけのコーチ陣やスタッフを用意してどうにかしてたのでコロナ禍の引き分けなしルールの条件下とはいえ、2年連続2位に入れたのも事実だったんですけども。ただしさすがに「2年連続2位に入った」がゆえに、今年は相手チームもロッテを徹底研究して最大の武器だったレアード様・マーティン様を封じ込めて、更に中継ぎ・抑え陣(唐川侑己・佐々木千隼・益田選手会長などなど)を攻略して勝てる試合を勝てなくなったのを目の当たりにすると「その井口監督のやり方にプラスアルファで何かが足りないのが欲しい。例えば試合中の采配力とか、特に(野手出身の井口監督では手が出せない)投手陣のやりくりとか」が物足りなくなるのは仕方ない話で。

そして大変申し訳無いけど「あー、これは井口監督、この試合は諦めたんだろうね」という投げやりな、交代なしの9人野球とかの試合も少なくなかったんで、そこらへんを長らくいろいろなチームでコーチを経験してきて下積みも研究も熟知している吉井新監督が最後の最後まで諦めない野球を突き詰めていくとした場合に、「どう差配・采配していくのか」は楽しみにしたいと思います。

もちろん、こういうのは即効性はないと思うので、せめて3年ぐらいかけて、当然、フロント・親会社もちゃんと全面バックアップはどうぞよろしくです。

金村義明氏、ロッテ新監督の吉井理人氏は裏がない男 ベンチ裏の鏡を割ったり、仰木監督との握手を拒否(スポーツ報知)

いい意味で福浦御大を筆頭としたロッテOBのコーチ陣などと時にはケンカしながらでも一緒にいいチームにしていってほしいですね。

ロッテは7日、来季監督に、球団のピッチングコーディネーターと野球日本代表の投手コーチを務めている吉井理人氏(57)が就任すると発表した。2日の最終戦セレモニーで井口資仁監督(47)が電撃退任を発表し、後任の選定を急いでいた。スポーツ報知評論家・金村義明氏が語る、吉井氏の素顔とは-。

 吉井新監督の若い時は短気だった。私の2年後輩だった近鉄時代、ベンチ裏の鏡を割ったり、仰木監督との試合後の握手を拒否したり…。

 しかし逆に言えば、裏がない男。オリックス監督になった仰木さんが“生前葬”と言った殿堂入りパーティーの壇上で「社長、吉井と契約してください。給料は俺が払う」と、吉井のクビを撤回させた。若い頃の反抗的な態度にもかかわらず、仰木さんは、一本、筋が通っている吉井の人間性を認めていたのだろう。

 引退後にコーチになっても、吉井らしさは変わらない。自分を曲げず、意見を主張する。だから、監督らと衝突することもあったと思うが、上にヨイショなんてしないから、選手からの信頼が厚い。

 近鉄から移籍したヤクルトで野村監督に教わり、投手としても人間としても成長した。「古田のリードに一度も首を振らなかった」と言っていた。頭を使う野球に目覚め、メジャー、筑波大大学院にも行き、野球理論を深めた。投手を育成する手腕は文句なしで、特に佐々木朗をさらに飛躍させてくれると期待する。

 弱点が一つある。試合中にカミナリが鳴ると、ピッチングにならなかった(笑い)。指揮する来年、試合中にカミナリが来ないことを祈っている。

そういや巨人のファームの総監督を務めている世界のバント王でおなじみの川相昌弘氏(←現役時代は大好きな選手のひとりでした(笑))も実に「熱い」選手でベンチ裏の素振りする部屋の鏡を叩き割ったりして大暴れしてたらしいですね。そういうタイプの元選手が指導者になって経験を経てさてどういう経験値を高めていくか…というのは実に興味深い。ついでに書くと川相氏は来季は1軍総合コーチに転身するそうで。原監督とぶつかりそうだけどああいう時には苦い薬をむりやり飲ませるようなブレーンがいなきゃダメでしょう…何でも反対の万年野党もそれは困るけども(苦笑)。

となると、たぶん井口監督とも投手コーチ時代には衝突もあったんだろうねえ。果たして今季の投手コーチからピッチングコーディネーターへの配置転換が井口監督からして「やりづれえから」で外したのかどーかはさだかではないんですけどね(笑)

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井口監督のやってきた事を完全リセットすることはないように。

【ロッテ】なぜ“井口留任”の選択肢が消えたのか 課題が露呈したベンチワーク刷新の印象/解説(日刊スポーツ)

一昨日「ブーイングはねえだろう」と、

【千葉ロッテ】最終戦後の井口監督への(応援ルール無視の)大ブーイング等…はそりゃだめだわ。

2022年10月6日

コラムで一部のロッテファンを批判していた日刊スポーツの記者の方の記事も。

ロッテはなぜ監督を交代したのか。退任する河合オーナー代行兼球団社長は吉井新監督に対し「これまでのビジョンを引き継いで常勝軍団を作ってくれる」と期待する。イズム継承ならば、なぜ“井口留任”の選択肢が消えたのか。

 これまでの首脳陣は井口前監督いわく「僕の野球観と合うコーチに来てもらっている」メンバーだった。一方で、井口体制は5年になり、役割の線引きが不明瞭になった。コーチ数が増え、戦略コーチがベンチ入りできない試合もあった。ベンチ内には、戦略構築→決定→指示の道筋にスムーズさを欠いたと指摘する声もある。今回退団の鳥越氏はヘッドコーチを3年務めた後、昨季から若手育成で2軍監督に配置転換。鳥越氏がいなくなった1軍ベンチから適度な緊張感が消えたとの証言も少なくない。

 2025年、常勝軍団に-。今回の首脳陣変更は、残り3年となったこの目標達成期限へ向け、課題が露呈したベンチワークを刷新した印象が強い。吉井新監督は球団では今世紀初の投手出身監督。チームの柱と見込む佐々木朗の「5カ年育成計画」策定に携わった人物で、優勝に欠かせない長いシーズンでの投手陣の登板管理にも理論がある。

 球団の最終目標は、いかに永続的に強くするか。19年の現役引退時から未来の監督候補と目される福浦打撃コーチが、来季はヘッドコーチを兼務する。いよいよ次は、の段階に来た。違和感が生まれたベンチをいかに再構築するか。新監督はもちろん、同僚から「背中で引っ張るタイプ」と称される新ヘッドの手腕も注目される。

ベンチワーク。まさにそれですねえ。

もっとも改めて思うに、井口監督が全権監督とまでは行かなかったんじゃないのか…と思うのは、どう考えても井口監督と福浦御大が相性的にウマが合ってるとは到底思えないのが(苦笑)。ということは多少の球団主導の人事の方が井口監督の権限の方が多少強くて(井口監督からすれば球団に「この人をとってほしい」とお願いする立場だったんではないのか、と)、鳥越ヘッドコーチを2軍監督への配置転換したんじゃないのかな?とも。

そういう事を思うと、なんとなく井口全権監督(事実上のGMも兼務)だったら、たぶん引退して3年ちょっとの福浦御大を1軍コーチに配置しないと思うんですけどね。もっとも福浦御大を2軍監督に据えたら「あまり相性的にはよろしくない(と思われる)」井口監督が2軍を一切顧みることがなくなるから、やはり1軍との意思疎通の為に鳥越コーチに2軍監督に据えたんでは…と、今更ながらに考えたりする次第ですね。

しかし井口監督時代の頃はロッテOBのコーチ陣は、井口監督の引きでやってきたコーチ陣との関係はどうだったんだろう。まあそこらへんをよーく知ってるのが吉井新監督だと思うんで、新しい首脳陣のラインナップは楽しみにしたいと思いますです。できれば育て上手の実力本位でよろしく、と(^_^;)。

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