・ロッテ・佐々木朗 主審の注意も… 後味の悪さ残す3勝目 5回6安打2失点「次は0で抑えられるように」(スポニチ)
前の記事の話の続きになりますが、
佐々木朗希が降板後もしっかりと中継ぎのルーキーの廣畑→今日1軍昇格してきたタナヤス→手術明けの西野→毎度おなじみ抑えの益田選手会長でどーにか逃げ切ったのは何よりでした。
#MarinesWIN
本日勝利し、同一カード勝ち越し!#和田康士朗 選手、#髙部瑛斗 選手、#中村奨吾 選手はタイムリー含むマルチ安打の活躍!
先発 #佐々木朗希 投手は5回2失点の粘投で今季3勝目を挙げました。https://t.co/GDjEgPb2lM#chibalotte pic.twitter.com/bn3Mms2vpZ— 千葉ロッテマリーンズ (@chibalotte) April 24, 2022
◇パ・リーグ ロッテ6ー2オリックス(2022年4月24日 京セラD)
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が24日のオリックス戦(京セラD)に先発。5回6安打2失点で今季3勝目を手にした。直球は自己最速タイの164キロを計測したが、制球力に欠き、5与四死球で奪三振は4だった。
我慢のマウンドだった。初回、先頭の福田に右前打を許して連続イニング無安打は17で、連続打者凡退記録は52でストップ。この回は3安打を許しながらも味方の好守もあり、無失点でしのいだが、3-0の5回、無死満塁から投ゴロ併殺打の間に23イニングぶりの失点を喫するなど2失点。この回限りでマウンドを降りた。
3回以外はすべての回で得点圏に走者を背負う苦しい投球。それでも先発投手としての責任投球回数はまっとうした。佐々木朗は「自分で苦しい展開にしてしまいましたが、コントロールが悪い中どうにか逆転は許さず5回まで投げ切れた。次は0で抑えられるように頑張ります」とコメントした。
2回2死一塁、カウント0-2から安達に投じた外角低め158キロ直球がボール判定を受け、一走・杉本の二盗を許した。その後、本塁側に向き直った佐々木朗は苦笑いを浮かべて数歩、マウンドを降りた。この態度が判定への不満に見えたのか、直後に白井球審が言葉を発しながら詰め寄るようにマウンドに向かった。捕手の松川が間に入り、井口監督もベンチから球審の元へ。球場内のみならず、ネット上も騒然とさせるシーンもあった。投球内容も、投球以外の部分でも後味の悪さが残る勝利となった。
でも実は精神的には一番きつい場面だったのはこの審判が詰め寄ってきたシーンで、
↑すんません、お借りしてきました(多謝)
「なんだこの野郎」とばかりに怖い顔してマウンドにズンズン近づいてくる主審に対して、ルーキー捕手の松川虎生が堂々と「まあまあ審判サン」となだめつつ、
三塁守っていた平沢大河がスッと佐々木朗希に近づいて「どんまい、どんまい、ここは頑張ろう。」などと励ます一声をかけていたことでしょうかね。 これがもう少し前だったら鈴木大地が先発投手の二木とか岩下、種市あたりに声をかけてるシーンだったんでしょうが。ここから佐々木朗希が更に心を乱して自滅とかせずにどーにか5回まで乗り切れたのは本当に幸いでした。そこらへんはやはり野球ってのはチームスポーツなんだなあとしみじみ感じたシーンでした。
あとは前の記事にも書きましたが、2回の先制点のきっかけを作ったのは確実に大河がオリックス先発の山崎(颯)投手相手に10球粘った挙げ句のレフトフライのシーンで、ヒットなどの打撃面では当たりはいいものの野手の正面をついたりナイスプレーに阻まれたりでなかなか結果が出ずに苦しんでいる今日この頃ですが、それ以外の肝心な要諦となるだろう守備や連携、チームプレーなどでコツコツと信頼を積み重ねて行って(そこで更に打撃に磨きをかけていってくれて)長く1軍に「居残り」できるように頑張って欲しいですね、はい。
っかしそんな高卒7年目の平沢大河はある程度経験値がある(そして同じ内野手の鈴木大地、中村奨吾、三木亮、藤岡裕大などの諸先輩方のやり方とかを見てきてるがゆえに)のはわかりますが、高卒1年目の松川虎生のあまりの堂々っぷり。彼はやはり佐々木朗希とはまた違う良い意味での「バケモノ」ですな(苦笑)
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これだけ心理面で苦しめられても、勝てたのは大きいのかもしれないね。
・【槙原寛己氏】佐々木朗希には「いい教訓」球審に詰め寄られた件に「顔や態度に出すと損をする」(スポニチ)
で、そのシーンについて、佐々木朗希の前に(28年前ですが)完全試合を達成した元巨人の槙原氏がこんなコラムを書かれてました。
◇パ・リーグ ロッテ6―3オリックス(2022年4月24日 京セラドーム)
ロッテ・佐々木朗希投手(20)が24日のオリックス戦(京セラD)に先発。初回の初球に福田が右前打を放ち“あっさり”連続イニング無安打は17回、連続打者凡退記録は52人でストップ。制球が定まらず5回6安打5四死球2失点も今季3勝目を挙げた。しかし、一番注目を集めたのは2回にボール判定を巡り白井一行球審(44)がマウンド上の佐々木朗に詰め寄る場面だった。完全試合の“先輩”である槙原寛己氏(58、スポニチ評論家)が前代未聞の“問題シーン”に対して持論を述べた。
球審と一悶着あった安達への投球。正直にいえばストライクに見えたし、球審が感情的に“何だお前”みたいな態度で詰め寄ったのもどうかと思う。長い間プロ野球に携わってきたが、こんなシーンは見たことがない。
ただプロの先輩として佐々木朗には“顔や態度に出すと損をするよ”と伝えたい。自分もカッカするタイプで若いうちは感情をストレートに出していたが、そういう態度をとると審判にマークされる。佐々木朗もまだ3年目、完全試合達成で注目されている時でもあり、審判にも“なめられたくない”という思いもある。審判も人間だ。アイツ生意気だと思われるより、判定に文句を言わない素直な選手と思われれば、少なくとも“損をする”ことはない。今後、国際大会に出たり、MLBに移籍する可能性もある佐々木朗には審判との接し方を学んでほしいし、この試合がいい教訓になったのではないだろうか。
球審との一件で気持ちが高ぶったのか3回以降、球が高めに浮き出した。先頭の福田の初球は161キロの直球が外に抜け、最後は162キロが内角に引っかかって死球。感情だけでなく球もコントロールできなくなった。2点を失った5回は力んで直球がシュート回転。先頭の安達にそのシュート回転した直球を右前に運ばれ、吉田正にも見事にはじき返された。
完全試合から2週間、佐々木朗はオリックス打線によく研究され対応されていた。初回先頭の福田に直球を狙い打たれ右前打。2死後、吉田正にも0―2からの3球目の直球をジャストミートされた。全員が直球狙い。5回90球のうち、直球で空振りが取れたのは2回安達の打席、0―1から158キロを振らせた1度だけ。前回対戦で5回まで13三振を奪ったオリックス打線からわずかに4奪三振。軸となる直球で押し切れないからフォークも見逃される。結果的に5回2失点もアップアップの印象だった。
今後、2度目の対戦となるチームからは徹底的に研究される。感情のコントロールも含め、佐々木朗がどうやって包囲網を突破するのか、注目したい。
なるほどなー。今後はいろんな意味でマークされる(対戦相手だけでなく、ともすれば相性の悪そうな審判にも)って事を考えれば、今日の試合は佐々木朗希がまたひとつ成長するきっかけになった試合…と思えばいいのかもしれないですね。
しかし選手の方から審判に詰め寄って、ともすれば侮辱行為みたいな理由で退場宣告食らわせる…みたいなのは国内外でたまに見受けられますが、審判自ら選手に詰め寄って…というのは、うん、確かに記憶にないですね。まあ何があったんかは知らないけど。もしかしたら宿の朝食バイキングに納豆がついてなかったからついイライラと、みたいな意外にチープな理由だったんかもしれませんけどね。いずれにしても審判が選手たちよりも目立っちゃいけません(失笑)。
以上です。
↑むしろ今日の主審サンに(以下略)
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