【千葉ロッテ】パ・リーグの錚々たる面々の中での、荻野貴司の活躍には感激した。

ロッテ荻野、初球宴は「緊張してふわふわ」それでも貫録二塁打(スポニチ)

昨日のオールスター第1戦。西武の森友哉の大ホームランも凄かったし、その後の楽天の浅村先生、オリックスの吉田正尚、千葉ロッテのレアード様など…に続いて荻野貴司が打席に立った時にはある種の感激を覚えましたわ。怪我が多い苦労人だけに。

↑いいなあ(笑)

初選出された昨季は故障で辞退したロッテの荻野は「8番・右翼」で先発出場し、5回2死の第2打席で左中間二塁打し、初安打を記録。さらに9回1死三塁では左前適時打し、2安打1打点と前半戦を打率・330の首位打者でターンした力を見せた。

 「初めは緊張してふわふわした感じだった。結果は2本出たけど無事に終われて良かった」とホッとした表情だった。

と同時に思ったのは「こんな錚々たる面々がいる中で、リーグ首位打者なんだな、この人」と。

できればこのまま怪我なく(去年みたいに不可避だった死球による骨折等も含めて)、シーズンを全うしてほしいなあ、ホントに。

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桃栗3年柿8年、荻野貴司は10年目(笑)

ロッテ荻野恩返し初球宴 ケガだらけの10年/手記(日刊スポーツ)

その荻野貴司の手記が日刊スポーツに載ってました。

<手記:桃栗3年柿8年荻野貴司は10年目>

<マイナビオールスター2019:全セ3-6全パ>◇第1戦◇12日◇東京ドーム

苦節10年、初めてオールスターの舞台を踏んだ苦労人がいる。昨年は直前で死球骨折し、出場を辞退したロッテ荻野貴司外野手(33)。12球団トップの打率3割3分で文句なしの選出を果たし、2安打1打点と躍動した。走攻守の総合力と穏やかな人柄は球界屈指。飾らぬ言葉のはしばしに職人の思いが詰まっている。

   ◇   ◇   ◇

まず、お世話になった人みんなに感謝の気持ちを伝えたい。10年間すごく多くの人にサポートしていただいた。お礼を言わせてください。ありがとうございます。最初は緊張もありながらでしたが、途中からは楽しめました。

去年は直前に右手の人さし指に死球を受け、オールスターを辞退しました。これまでを振り返っても、やっぱりケガが多くて。大きいのは膝を3回手術して、左肩を手術して、両足のハムストリングを肉離れして、脇腹を肉離れして、去年は人さし指を骨折。「1年間やり通したい」と思っていたので、悔しくて。

すると嫁が、ある動画を見せてくれました。去年の京セラドームでのオールスター後、僕の応援歌をファンの皆さんが歌ってくれていたのです。いろんな球団のファンの方がいる中で、あんなことを…「来年こそ」という気持ちになれました。去年選んでもらった時よりも、さらにうれしさがありました。

今季は、チームが若手に切り替わっていこうとしてる中だったので「出番は少ないかな」と正直、思っていました。開幕前は調子が上がらず、不安も焦りもあったんです。2軍の試合に出させてもらって、そこでもう1度、しっかり自分を見つめ直せた。短いバットなどいろいろ試して、最終的に今の形にたどり着いています。バットが悪かったのか、自分の調子が悪かったのか。正直、分からないんですけど。短いバットはロッカーにあります。

テレビで見ていた憧れの舞台。同じ関西学院大の同期の宮西と、後輩の近本が選ばれました。近本も試合に出て盗塁も決めて、宮西もしっかり投げて、元気な姿を見られました。大学時代は内野手だったので、宮西の投球を外野から見るのは初めてで、改めて「頼もしいな」と。

何よりこのオールスターは僕以上に、この10年間不安な思いもある中で、落ち込むことなく支えてくれてた家族はじめ、周りの人が楽しみにしてくれていた。明日も出られるかは分からないですが、出られたらいいプレーをできるように頑張りたいです。(千葉ロッテマリーンズ外野手)

しかしこの「桃栗3年柿8年荻野貴司は10年目」ってフレーズがいいですね。何せこの選手は調子が絶好調、結果が出て最もいい時にそのタイミングで怪我をすることが多くてロッテファンとしては「荻野貴司か、(抑えの)内竜也か」と残念がるぐらい、その野球のセンスも素質もそして人気もあるだけに「惜しいなあ」と思わずにはいられない選手だったりもします。

↑違和感が無いのが凄い。さすが日ハム&ロッテで往年の「フーズフーズ」を(以下略)

↑デスパイネ氏、元ロッテだけにほぼ身内みたいもんじゃないすか(笑)

で、この「桃栗3年柿8年…」のフレーズでふと思い出したのが、

万年前座僕と師匠・談志の16年
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立川談志師匠のお弟子さんの「立川キウイ」さんが、3度の破門を経て前座から二つ目になるのに16年、更にそこから最終的には真打ちになったんですが、真打ち昇進の際に談志師匠(この時は既に喉頭がんが悪化して声が出ない状況だったそうですが…)が書いたコメントが良かったですね。

「桃栗三年柿八年キウイは21年。真打ちになっちゃえ」

と。とにかく談志一門の「落語立川流」は、真打ちどころか(一人前と認められて各自の行動を興すことができる)二つ目に昇進するにも落語をちゃんと50席覚えて演ずることができる、とか、歌舞音曲を「家元の談志が納得できるレベルで」うまくこなす…というかなり厳しいハードルを課せられることで知られていて「年数だけこなしてれば昇進できる」というものではないだけに、前座で10年以上過ごしたとか、真打ち昇進したのがキャリア20年を超していて気づけば40代半ばになっていた…という落語家さんが多いんですね。ゆえにアンチも多いけど、愛される落語家さんも多いんだそうです。

…で、話を荻野貴司選手に戻しますと、やはりパ・リーグの人気選手や日本代表にも選ばれるような錚々たる面々の中で、いつしか一目置かれていた…というのは中継を見ていて「凄いなあ」と思いましたね。願わくば本当に怪我をせず、近年では福浦和也・角中勝也の両選手に続いて首位打者のタイトルを取れるように、日々のトレーニングと、ケガ防止の為のケアやグルテンフリーなどの体質改善等を頑張ってほしいですね。

ちなみに今日は甲子園でオールスター第2戦です。大地や二木の出番および活躍を期待しつつ。以上です。

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