いやー、元大関の朝潮さんが亡くなったのか…またしても昭和が遠くになりにけり。

元大関・朝潮の長岡末弘さん死去 愛された「大ちゃんスマイル」 がん闘病力尽きる 67歳早すぎる(スポーツ報知)

昨晩、訃報に接して思わず「あっ」と声を上げた後に絶句してしまい。いやー本当に昭和が遠くになりにけり…だなあ。

大相撲の元大関・朝潮の長岡末弘(ながおか・すえひろ)さんが死去したことが3日、分かった。67歳だった。関係者によると、がんを患っており、春先から体調が優れなかったという。現役時代は85年春場所で初優勝。陽気な性格から「大ちゃん」の愛称で親しまれた。引退後は元横綱・朝青龍(43)、元大関の幕内・朝乃山(29)らを育てた。葬儀・告別式は未定。

 大相撲ファンに愛された元大関・朝潮の長岡末弘さんが、この世を去った。関係者によると、近年は車いすで出かけることが多く、がんを患って春先から体調が優れなかったという。晩年を過ごしたとみられる都内の自宅前は静まり、人の往来はなかった。九州場所に備えて、福岡市に拠点を構える高砂部屋の宿舎では、部屋関係者は「いま、私たちから話せることはありません」と語った。

 悲喜こもごもの67年の人生だった。1978年春場所に高砂部屋から幕下付け出しで初土俵。幕下、十両を各2場所で通過し、83年春場所後に大関昇進を果たした。183センチを武器とした頭でぶつかる激しい取り口からは想像できない人なつっこい笑顔。角界でも小学生からの愛称「大ちゃん」と呼ばれた。85年春場所で初優勝。大関を36場所務め、特に横綱・北の湖戦では13勝7敗(不戦勝1を含む)と強さを発揮した。

 途中休場した89年春場所で大関のまま引退。番付を下げず、優勝1回で未練なく土俵に別れを告げた。当時の決断について「大関から落ちて相撲を取るとは考えていなかった。僕は長嶋茂雄さんの引退を見ている。巨人軍は永遠(久)に不滅ですと。惜しまれながら辞める美学。華のあるうちに辞めたいと思っていた」とプロ野球界のスーパースターに魅せられた信念を明かしたことがある。

 引退後は持ち前の明るさから一転、表情が曇ることが増えた。若松部屋を率い、2002年2月に高砂部屋を継承。朝青龍を横綱に育てた。昇進当時は「夢がかない、じーんときた。朝青龍という少年と知り合い、番付を駆け上がってくれたことに喜びを感じる」と持ち上げていたが、その後度重なる弟子の不祥事で監督責任を問われた。

 再雇用制度で参与として相撲協会に残ったが、外出禁止期間中の会食による新型コロナウイルス対策ガイドライン違反で21年6月に角界を去った。それから2年5か月後、旅立った。会心の「大ちゃんスマイル」が復活することはなかった。

個人的には「たまたま偶然、通りがかりで遭遇してその大きさにびっくりした有名人」のひとりでして…。今から25年ぐらいまえの学生時代に東京駅の新幹線ホームで当時若松親方だった朝潮さんを見かけたことがあったんですね、しかもえらい至近距離で。私は野暮用で名古屋に行く新幹線に乗る際に、朝潮さんはこの時は2月末でたぶん時期的には大阪場所の直前ぐらいだったんで両国の自宅兼相撲部屋から大阪の宿舎にでも行く時だったんでしょうね。約180cmぐらいある私でも「いやー朝潮さん、背も高いしガタイもでかいわ」と見ればすぐわかる風貌とそのでかさにびっくりでした。

あと、これは別件でしたが朝潮さんのお弟子さんにあたる朝乃翔さんという幕内力士がいるんですが、この人がどうも小田原出身らしく、たまたま私が小田原で下宿してた時(確か1997-8年の頃)に行きつけにしてた近所の銭湯で出くわしたことがあります。この人も背丈がめちゃ高くていいガタイをしてて、更にその付き人のお相撲さんも朝乃翔さんよりも更に一回りでかい人で「お相撲さんはこんなにでかい人ばっかなのか」って唖然とした思い出もあったりしますです。

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しかしあまりにもレアな病気だったとは…。

元大関朝潮の長岡末弘さんが闘病していた小腸がんとは…患者数少ない希少がん、検診での発見困難(スポニチ)

小腸がんは初めて聞いたかもしれないな。大腸がんは健診があるぐらいよく聞くんだけどね。

「大ちゃん」の愛称で人気を博した大相撲の元大関・朝潮の長岡末弘(ながおか・すえひろ)さんが亡くなったことが3日分かった。67歳。高知県出身。

 関係者によると、小腸がんで闘病しており、春先から体調が優れなかったという。

 小腸がんとは、十二指腸、空腸、回腸の3つの部位から構成される小腸に発生する悪性腫瘍。免疫機能が高く、毒物や細菌、ウイルスなどを排除する機能が強いため患者数が極めて少ない「希少がん」に分類される。

 また小腸は胃や肛門から距離があり、通常の内視鏡でも届かないため検診による発見が難しいことでも知られる。

100万人に6人というレアながんだったらしいですね。確かに相撲取りは昔から「体を大きくする・体重を増やす」ために鯨飲馬食で、少し前までは糖尿病とか心疾患系で40-50代で亡くなる人が多かった(がゆえに元横綱が長寿のお祝いで「還暦土俵入り」をやるんですね)一方で、最近は、治療薬とかも充実してきて還暦過ぎて元気な元力士の親方さんが珍しくなくなったがゆえに。

考えてみれば朝潮さんの同世代の大横綱だった千代の富士さんも北の湖さんも還暦間もなくで亡くなってますしね。80代過ぎてもお元気な北の富士さんや、相撲協会を辞めてしまった貴乃花さんあたりは現役引退してすぐに大減量(食事量を減らして筋トレで鍛えるなど)して今や一般人と変わらぬぐらいのスタイルになって今もお元気でやっておられますが…そういう意味では朝潮さんもたぶん健康に留意はしてたと思うんですがこういうレアな病気で亡くなるとは思わなかったろうな…とも。

いずれにしても子供時代によくテレビで視てた「昭和時代の名力士」がまたひとり逝ってしまうのは寂しい限りですね。ご冥福をお祈りいたしますです。