前場所十両優勝して今場所再入幕予定の逸ノ城関が「電撃引退」を( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ

いやーびっくりした。でも腰痛云々よりもたぶん相撲部屋の親方とかおかみさんとかと揉めた件も大きく絡んでるんだろうな、きっと。

逸ノ城が引退へ―。大相撲夏場所で２場所ぶりの幕内復帰を決めた逸ノ城（３０）＝モンゴル出身、湊＝が、４日にも日本相撲協会に引退届を提出する。３月の春場所は１４勝１敗で十両優勝を飾ったが、持病の腰痛で稽古ができない状況が続き、電撃引退となった。
　モンゴルの怪物が現役生活に突然の終止符を打つこととなった。春場所千秋楽の翌日に大阪から帰京。埼玉県川口市の湊部屋近くの自宅から悪化した腰の治療に通っていたが、５月になっても部屋に来ることができず、稽古ができない状態が続いていた。関係者によると、夏場所の番付発表が行われた２日に今後についての話し合いが持たれ、逸ノ城から現役続行は困難であることが伝えられた。
　師匠の湊親方（元幕内湊富士）らは逸ノ城に対し、まだ相撲を取ることはできるのではないかと何度も慰留したが、逸ノ城の意志は変わらなかった。逸ノ城の両親も引退の意向を聞かされているという。
　２０２０、２１年に協会が定める新型コロナウイルスのガイドラインに違反して外出。昨年１２月２６日の理事会で１場所の出場停止処分を受け、初場所を休場。十両転落が決まった。理事会の当日が前もって予定していた腰の手術と重なったため、手術を２月に延期して再起をかけた春場所。ほとんど稽古ができず、ぶっつけ本番で臨みながらも朝乃山との接戦を制し、十両優勝を果たした。昨年の名古屋場所は１２勝３敗で初の幕内優勝。幕内復帰を果たした今場所も活躍が期待されていた。
　初土俵から５場所目にザンバラ髪で新入幕を果たした１４年秋場所は１横綱、２大関を破り優勝次点の１３勝２敗。大旋風を巻き起こした。将来は横綱もと期待されたが、体重増加もあってその後は長く腰痛に悩まされた。
　歩くことすらままならず、横になれずに座りながら寝ることもあった。そんなときでも「やめたいと思ったことはない」と話していたが、４月に３０歳となり、気力を保つのが難しくなったのかもしれない。２１年９月に日本国籍を取得しているが、今後は協会に残らないという。

昨年は幕内優勝も果たしてたのにねえ。

下手したら今場所も幕内でも優勝争いに絡めたかもしれんのに…。

・【夏場所番付発表】朝乃山の9場所ぶり再入幕が決定　春場所13勝も4枚しか上がらず前頭14枚目に(スポニチ/5月1日付)

そしてこちらが5月1日付のスポニチの記事。番付発表があったという話です。

日本相撲協会は1日、夏場所（14日初日、東京・両国国技館）の新番付を発表した。若元春（29＝荒汐部屋）の新関脇昇進、朝乃山（29＝高砂部屋）と逸ノ城（30＝湊部屋）の再入幕がそれぞれ決まった。
　朝乃山は21年九州場所以来9場所ぶりの幕内復帰。春場所は東十両筆頭で13勝を挙げ11点の勝ち越しだったが、番付は4枚しか上がらず東前頭14枚目となった。
　逸ノ城は2場所ぶりの幕内復帰。東十両3枚目で14勝を挙げたが、こちらも上がり幅は極めて小さく西前頭13枚目にとどまった。
　また、春場所で幕内優勝決定戦に進出した大栄翔（29＝追手風部屋）が4場所ぶりの関脇復帰、元大関の正代（31＝時津風部屋）が2場所ぶりの三役復帰を決めた。

逸ノ城と朝乃山。共に幕内最高優勝も果たしたことがある両関取が「再入幕」なんだからやっぱり凄まじい。

そして十両に落ちてたのも「実力が弱くて幕内から落ちた」んではなく、出場停止処分を喰らって落ちてたとこに一気に14勝1敗で十両優勝、しかも元大関の朝乃山(←この人もガイドライン違反で6場所出場停止→三段目からの再起で今場所から幕内に戻ってくるんですけども)まで破っての優勝…で、いきなりの電撃引退だからなあ。

で、番付的には西前頭13枚目…それでも逸ノ城関本人の実力からすればまず序盤戦は三役以上の力士との直接対決もそんなにはなく、あるとすれば後半まで優勝争いに絡んでいけば後半数日は連日で関脇・小結の力士との対決もあるかな?ぐらいのとこに据えられる次第で、それこそ「いきなり朝乃山と幕内でも優勝争いを」みたいな事もなくはないぐらいの実力っぷりにも関わらず「電撃引退」。うーん、本人としては腰痛もつらいが、酒乱でトラブルやらかしての師匠とかとの話し合いも決裂しちゃってどうしようもなくなったんかもしれないね。

さて引退後はどうするんだろう。とりあえずその腰痛対策の為にもまずは「一般人として暮らすにはリスクがありすぎる」巨体の体重を減らさないとねえ。なかなか興味深く、そして何度も優勝に絡んできた「怪物」っぷりもおもしろい力士だっただけにかなり残念。でもその決断を公開しないようにセカンドキャリアでもがんばれ、と言いたいっすね。本当にお疲れさまでした。