・囲碁の元名人、執行部批判 スポンサーの意向で大会終了(朝日新聞)
えええー(大汗)。そんな「舌禍」がきっかけでスポンサーが激怒して大会が消滅するって何をやってんのよ?(;゚Д゚)
表彰式後、小林覚理事長が今回を最後にマスターズカップ終了を報告しました。「参加している棋士がツイッター上で非常な悪質なものを何度も出すことになり、フマキラーさんが棋戦を降りることになりました。その棋士の責任は大きいですが、日本棋院としてもおわびしなければならない」と悲しげでした。 pic.twitter.com/MJdvCtOsL4
— 毎日新聞・囲碁 (@mainichi_igo) July 20, 2019
↑こちらは毎日新聞さんのツイート。穏やかではない…。
囲碁の日本棋院は20日、元名人らが争うシニア棋戦「フマキラー囲碁マスターズカップ」を今年で終了すると発表した。出場した元名人・依田紀基九段(53)がツイッターで理事会執行部を批判したことが、「大会の名を傷つけた」としてスポンサーの殺虫剤大手フマキラーの意向を受け、打ち切りに至ったという。
優勝賞金500万円の中堅棋戦で9回目。七大タイトル獲得経験者ら50歳以上の16人が参加する。同日、決勝戦が東京都内であり、閉会式で小林覚理事長が「参加棋士がツイッターで非常に悪質なものを何度も出すことにより、大会そのものが傷ついてしまった」とファンの前で説明した。
依田九段は6月、理事会人事について執行部を繰り返し批判。不特定多数が読むツイッターで「誤った内容で品位を欠く表現」と関係者が受け止めるものだったという。同29日の準決勝で不戦敗となっていた。
んな囲碁の名人を取ったような大棋士がTwitterで執行部批判するのもある意味で「すごい」が、それがきっかけで「大会が消滅」するってのも凄すぎるって。だって日本将棋連盟だって決して経営は楽じゃないけど、日本棋院だってバブル期の不動産投資でえらい目に遭ってたって話もあるし、スポンサーさんや大会なんか1つでも多いほうがいいに決まってるのに(大汗)。
ちなみに将棋の大会では非公式戦ではありましたが、富士通がスポンサーをしてくれてた「富士通杯達人戦」という似たような大会がありました。4年ぐらい前に休止になっちゃったんですが、以前は50歳以上のタイトル経験者やA級順位戦の経験者、近年は40歳以上に引き下げられての早指し戦だった記憶があります。なんか20年ぐらいの前に決勝で加藤一二三九段と米長邦雄永世棋聖、中原誠永世名人が対局してたのを覚えてるんですね。あと、SAPIOだったと思いましたが、どこかのオピニオン誌にこれの大会の広告が出てた記憶も。「へー、富士通ってこういう大会のスポンサーもやってるんだなあ」と。
で、こちらの「フマキラー囲碁マスターズカップ」は実は公式戦なんだそうで、50歳以上のタイトル経験者に、16人によるトーナメント戦なので人数が満たない場合は50歳以上の賞金ランキング上位の囲碁棋士で予選をやって16人にした上でのトーナメント戦だったそうです(なのでタイトル未経験者が本戦に顔をだすこともあったそうです)。優勝賞金500万円か…。これはでかすぎ。
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で、依田九段の「反省の弁」が…(^_^;)
将棋で言えば、それこそ羽生善治九段の台頭前に一時代を築き上げた「最年少名人記録」を持ってた谷川浩司九段とか「55年組」の出世頭だった高橋道雄九段…あたりの50代後半のベテラン棋士がよりによってTwitterでキレて(?)執行部批判を繰り広げた…ってとこなんでしょうね、これ。だってこの依田紀基九段、結構7大タイトルの獲得数が多いですし(通算36回だそうです)、名人位だって4連覇してる物凄い「レジェンド」級の強さを誇っていた人でしたしね。そんな人でもTwitterでキレちゃうんだな…。
※ちなみに谷川九段は日本将棋連盟の前の会長なんで、この人がTwitterなんかで「執行部批判」をしたらそれこそどえらいことに(苦笑)
で、その依田九段のコメントが記事の最後に出てました。
棋戦中止について、依田九段は「棋士はファンに夢を与える存在。ツイッターで執行部と争うやり方は間違っていた。それにスポンサーが不快感を覚えて棋戦中止となったのは確かな話。今後はファンに精いっぱいの碁を見せて恩返ししなきゃいけないと思っている」と話した。
いやいや、それを「今」言うか?(爆)。
で、日本棋院、たぶん何らかのペナルティは与えるんだろうな、これ。だって経営が決して楽ではない日本棋院にとっては「利敵行為」も甚だしいって。
将棋で例えれば、将棋の戦績もセンスも実績も人気も超一流ながら、元来から何かと保守系の考えを持っていてあちこちでそういう意見も主張していて、あげくに園遊会で先代の天皇陛下にたしなめられた米長邦雄元名人が、「しんぶん赤旗気に食わねえ、日本共産党気に食わねえ」とかよせばいいのにTwitterで連呼しちゃって、それを見たしんぶん赤旗が主催の新人王戦を取りやめちゃって1970年から続いていた「大会が消滅」するようなもんですからね。しかも米長元名人、この翌年から日本将棋連盟の「会長」をやることになってたしで(爆)。これはお咎め無しって事はないでしょうなー。
まさに口は災いの元ですな…ま、Twitterやってたのはスマホかパソコンかは知らんけども。困った人だ。
すまん、趙治勲さん(泣)
※ちなみに記事の見出しを見た際には「え、元名人?…趙治勲さん、何かでキレたのか?」と思ってしまった、すんません(号泣)。
本日のマスターズカップ決勝戦は、二十五世本因坊治勲が小松英樹九段に中押し勝ちし、4年ぶり4回目の優勝を果たしました。
治勲は「活躍できるのはシニア棋戦だけになったが、(本局の解説や聞き手を務めた)河野臨九段にも謝依旻六段にも勝てるように、これからも精進していきたい」と冗舌でした。 pic.twitter.com/nYsMUl1NDm— 毎日新聞・囲碁 (@mainichi_igo) July 20, 2019
↑よくよく見ると「優勝」してるし、趙治勲元名人(苦笑)
追記
それから約7ヶ月後の2020年2月に、以下のような事態になりました。
うーん。まだ終わってなかったんですな…。
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