ティーショット直撃して大怪我して裁判へ…「ゴルフ保険」は?

隣コースからのティーショットで大けが ゴルフ場を提訴 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

高校時代、1年生の時に数ヶ月だけゴルフ部に入ってて、キャディさんのバイトとかもやってたんですけど…そりゃアマチュアゴルファー、まっすぐ飛ばす人たちばかりとは限らんさ。

隣のコースから飛んできたティーショットが顔に当たって大けがをしたとして、三重県松阪市の女性(58)が津市のゴルフ場とティーショットを放った男性を相手取り、約260万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁に起こした。提訴は6日付。

 訴えによると、事故があったのは2月。2番ホールで放たれたティーショットがコースをそれ、隣の3番ホールでプレー中だった女性の右ほおに当たった。女性はほおを骨折し、唇にまひが残った。ゴルフ場側がコースのレイアウト変更や柵を付けるなどの事故防止策を講じていなかった上、キャディーが声をかけるなどの安全確認を怠ったと主張している。

 女性の代理人によると、ゴルフ場側は「安全配慮義務違反はなく、(ティーショットを打った)男性が損害賠償責任を負う」との見解を示しているという。

いや、これ物凄く素朴な疑問があるんすけど。「ゴルフ保険は?」

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昔、キャディのバイトをしてました。

私がゴルフ部に入ってたのは高校入学から7月ぐらいまでの約4ヶ月。やめた理由ってのは「アイアンの練習で手の血豆が化膿して握れなくなったから」と「夏休みに九州旅行に行くんでバイトをするため」だったんですね。それでもゴルフ部の伝統である、日曜日ごとの近所のゴルフ場のキャディのバイトとかにはこの4ヶ月で10回ぐらい行ってました。結局、私の人生初のアルバイトはそれになったんですけどね…(苦笑)。

で、このバイト、何が良かったかというと、キャディのバイトを終えた後、日没まで時間があるとハーフ、9ホールをタダで回らせてくれたんですわ。大概、私なんかはバイトが終わったらさっさと帰っちゃって、途中の駅前の本屋で本買って、立ち食いそば喰って散財しちゃってたんですけど…。

真っ直ぐ打つのが難しいんすわ、あれ。

いやあ私も先輩に連れられて1度だけハーフを回ったことがありますが、スコアはひどかったですね。

毎日、的に向かって打つ練習(これがまともに打てるようになると、近所の打ちっぱなしのゴルフ練習場で練習ができる、というシステムになってました)を続けてたお陰でアイアンに関してはまっすぐ行くようになったんですが、何よりパターが全然ダメで。一度だけあったのが、パー3のショートホールを7番アイアンでピンそば4メートルのとこにワンオンさせて、4パットでダブルボギー、とかを(爆)一緒に回った先輩たちから「勿体ねー!!」って冷やかされましたわ(泣)

で、最終的には確かハーフでパー36だったとこを55、つまりは19オーバーとか打っちゃって「君にはまだ早かったかもしれないね。でも初ゴルフじゃ上出来上出来。慣れればもっとうまくなるよ」って言われたのは覚えてますねえ。ま、それ以降、一度もゴルフのコースに出たことはないんですけど…。

ちなみにこのスコア、もう27年ぐらい経つんですが、未だにこれが初心者にはいいスコアなのかどうなのかはさだかではないんすけど、こちらのサイトでは「初心者がコースデビューを果たすんだったらハーフ60を切らなきゃ」って書いてますけどね。ということは「コースデビューする初心者」としてはギリでセーフだったのかw

そしてお客さんもドライバーでかっ飛ばすんだけど、林の中にぶち込む、とかもう日常茶飯事でしたね。ただ、不思議とゴルフボールを探すのは得意で、ロストボールになった事はあまりなかったです。むしろゴルフバックを2-3つぐらい積む電動カートが怖かったなあ(苦笑)

もしかしてゴルフ保険入ってなかったのか?(;゚Д゚)

で、このニュース。最も不思議だなあと思ったのは、

「ゴルフ保険、入ってなかったの?」

ってことなんスけどね。怪我した方も、させた方も(←ここ肝心です)。

この私がハーフで回った時は「客」ではなかったので、保険云々の話は全く出なかったんですけど、うちの親父が大のゴルフ好きで、もともと野球と剣道をやっていて「棒を振るのは性に合ってる」ってんで、ゴルフにハマってしまい、今迄に1-2度ほどホールインワンを出したことがあるんだそうです。今、実家のリビングのピアノの上には、初孫(=私の息子)の写真がパネルにされて何枚も飾られてるんですが、そこの一角に「ホールインワン記念」って書かれたゴルフボールも飾られてました。

この時の話を(私が大学生になった頃に)親父がしてた時に、しみじみと言ってたのが、「お前、バイトしてたからゴルフ保険って知ってるだろ?」とのこと。「あー、怪我とかさせたら大変だしね」と返したら、

「いや、ホールインワンすると、祝勝会やったり、記念品作ったり、コースに植樹したり、いろいろとホールインワンやった本人が自腹で出すから、やたらとカネがかかるんで、ゴルフ保険にあれも含まれてるんだよ」

としみじみ語ってましたわ。

確かにバイト先のゴルフ場も、ショートホールの周りに「ホールインワン記念」の植樹がやたらとされていたような記憶がありましたし、「え、ホールインワンってそんなにカネがかかるの?」ってびっくりしちゃったことがありました。

ゴルフ場側の言い分もあながち間違ってはない。

…てな事を考えると、「打ったゴルファー」も「当たったゴルファー」もゴルフ保険はどーなってんの?って考えるのが、まあ妥当な流れだよなあ、って感じですね。ただ、親父に聞いた話では、「ホールインワンみたいな仰々しいのは嫌だから、あえてホールインしたボールを挿してるグリーンのピンをカップから一緒に抜き出しちゃってピンそば30センチのとこから2打でバーディーにするゴルファーもいる」とのことですがね(苦笑)。

そういう意味での記事にも書いてある、ゴルフ場が「安全配慮義務違反はなく、(ティーショットを打った)男性が損害賠償責任を負う」との見解を示している…ってのは理にかなってるんですね。これまでうちらゴルフ業界は慣例でそうやってきたんだし。というのもこれまた理に適っている言い分でもあるんですけど。

下手くそほどゴルフ保険に入らなきゃダメだわ。

ついでに書くと、ゴルフ保険、そんなに高くないです。少なくても土日にゴルフをコースでワンラウンドするよりかは全然安いです。

価格.com – ゴルフ保険 比較 | ゴルファー保険、ホールインワン保険

ここに一覧表が載ってますが、「1回こっきり」で行けば1000円ぐらいからだし、8000円ぐらい払えば1年間、何回コースに出ても保証されるってプランもあるようですし。

まあ海外旅行に行く際、飛行機に乗る際に空港で1000円ぐらいで購入できる保険とか、レンタカーを借りた際に事故った場合の1000円ぐらいのオプションの保険をつけるぐらいの「財布の中身の余裕」はあって然るべきだと思うんですけどね…。

それともう一つ言えるのは、プロゴルファーであっても、ドライバーで思いっきり曲げて林の中にぶち込んだり、お客さんがいるとこに打ち込んだりしてお客さんがボールにぶつかって怪我したり…という例だって年に何度もある話でして。

そんな「億の単位を稼ぐトッププロ」ですらそうなんだから、傍目からすればイーブンパーで回れて「うまい」かもしれないけどアマチュアゴルファー、ましてやまっすぐ打つこと自体が覚束ないような初心者レベルのゴルファーだったらもっとそうなる可能性は何十倍も高くなるだけに、やはりゴルフ保険は必須でしょう。

思いっきり「ぶっちゃけて言えば」下手くそだからこそ、保険に入っとけ!!ですな。 

さて、この裁判どうなるんだろう。てか、そもそも被害者はボールを当てたゴルファーとは何も交渉しなかったんだろうか。ゴルフ場とゴルファー両方を訴えるってんだったらまだわかるけど…ここらへん、何かの仕事関係のコンペとか、ゴルフ場のメンバー同士で複雑な人間関係で「打った当人は言えない事情」も実は絡んでたりしてね?

※もしくは被害者側の請求額があまりにも大きすぎて廉価のゴルフ保険じゃカバーできなかったのか、それとも慰謝料等が理不尽な額で、保険会社も匙を投げて決裂…って可能性も実はあるけどね。

↑ちょうど高校のゴルフ部を辞めた前後から連載が始まって、今も愛読してますわ(笑)