いやー、サガン鳥栖の社長さんよ、冗談は顔だけにしろ。(^_^;)

“経営難”鳥栖社長、本気!?…クラブ増収策で選手に提案「マンションをみんなで買わないか」(スポニチ)

先日の「サガン鳥栖、昨季は20億円もの赤字が」の話の続きですが…。

サガン鳥栖の赤字が20億円…少し前の千葉ロッテ球団のようなえらい巨額な(大汗)

2020年4月26日

この現段階で「(昨季は)優勝することが元々の条件だった。優勝しなかったからスポンサーが降りた」は、自嘲気味なネタにしてもあまりに過ぎる。

2019年度に20億円超の赤字を計上したサッカーJ1の鳥栖が28日、全選手、スタッフによるウェブミーティングを開いたことが分かった。

 関係者によると、竹原稔社長(59)は、昨年から大口スポンサーが相次いで撤退した理由について、「優勝することが元々の条件だった。優勝しなかったからスポンサーが降りた」と説明。フロントの力不足を認めながらも、スポンサー離れの最大の原因がチームの成績にあるとの認識を示し、監督や選手ら現場の責任を指摘した形となった。

 鳥栖は2018年度限りで「Cygames」がスポンサーから撤退したことなどから、19年度の広告収入は前年度の約23億円から約8億円にまで激減し、大赤字の要因となった。長年クラブを支えてきた大口スポンサーの「DHC」も、19年度限りで協賛から離れており、今年度の広告収入は一層厳しいものが予想されている。

 また、同社長は「J1ライセンスは剥奪されない」と一部報道を否定。懸念される資金繰りには「来月資金ショートすることはない」と断言した。

 社長自らが強調してきた新スポンサー獲得については「決まっている。給与支払いの遅延もない」と言い切ったという。だが、「スポンサーさんもコロナの影響で自粛しており、このタイミングで公表できない」と具体名は避けた。選手側から「心配する連絡もたくさんあるので、名前は言えないがスポンサーは決まっていると言って良いか」と聞かれても、明確な返事はしなかったという。

 選手たちに対しては「年俸は減額しない」と約束。その一方で、真意を測りかねる前代未聞の提案もあった。

 関係者によると、竹原社長は「今季に限っていうと、試合のない状況で年俸の支払いは負債。出るばかりで利益を生んでいない」と主張。「収入が生まれる方法をみんなで考えないか」と呼びかけた上で、クラブに収入を生み出す一例として「マンションをみんなで買わないか」と、不動産投資を提案する一幕もあったという。クラブは30日にはオンラインでサポーターミーティングを開催する。

最後の部分の「マンション投資」。おそらく99%は言ってる社長も、聞いてる選手・スタッフたちも「冗談」のつもりで受け流したんだろうけど…しかしこの中で最も気の毒なのは「今年から」鳥栖に加入した選手だろうな。「まさかこんな事に」って思ってるに違いないっすわ。

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この社長さん、もしかしたら高確率でダメかもしれないね…。

いろいろな話を調べてみたら、この鳥栖の社長さん、かなりワンマンな人らしくて。そりゃイケイケドンドンで攻めの経営をしていかないと、ただでさえ「生き馬の目の抜く」ような熾烈なJ1で生き残れない…のまではわかるんですが、それでもやはり「身の丈経営」って言葉があるように、会社経営的な基本中の基本として「資本金に対してどこまで攻められるか、そしてもし失敗した際のリスクはいかにして軽減させてやっていくか」と考えるのはある意味で「当然」だと思うんですけどね。

ましてや鳥栖さんは例えば横浜Mとか名古屋、C大阪のような「損失補填もしてくれる親会社」がいればまだどーにかなったでしょうし、神戸みたいにJリーグのファンが皆びっくりするぐらいのどえらい補強をしても、あそこはあそこでいわゆる「楽天マネー」で補填もするし、勿論、楽天系の広告塔としても十二分に使いまくって「宣伝費として投資して回収もする」ノウハウがあるとこだったらまだしも…と。

なので、正直、鳥栖さんは「この社長のままだったら、一緒にダメになっていくね」としか思えないんですけどね。助けてやりたい(例えばスポンサー会社さんの商品をカンパの形で購入するとか)けど、芥川龍之介の「杜子春」じゃないですが、いわゆる「ホワイトナイト」のようなビッグスポンサーさんが出てきたら、また蕩尽の限りを尽くすような真似をしそうで…。

というか(これは鳥栖サポの皆さんには失礼極まりない発言だとは思います…が、誤解を恐れずにあえて書きますけども)、「優勝することが元々の条件だった。優勝しなかったからスポンサーが降りた」なんて、過去の鳥栖のJ1の年間成績を見れば無理、ないし「かなり厳しい」に決まってるじゃないスか。

おそらく(過去にJ1優勝経験があり、少なくても去年の戦力からみてもこの鳥栖よりかは優勝の可能性はあると思われる)G大阪や川崎、浦和、鹿島、横浜Mのあたりのチームだってそんなスポンサーと契約を結ぶことは滅多に無いと思いますけどね。だって通常、スポンサーにとってもチームにとってもお互いWin-Winな関係だからこそ大金を出す&出してもらうの関係が通常、言い方を変えれば「健全な関係」じゃないですか。こんな無茶振りをする企業、もしくは大風呂敷を敷くチーム、こんなんどっちもダメでしょう。「優勝して当然。しなきゃ許さん、スポンサーを降りる」だなんて、かつての最強横綱だった双葉山や千代の富士、貴乃花、そして白鵬のタニマチ・後援者にだって一人もいなかっただろうし、そんな昔の野球賭博やオートレース賭博とかのヤクザじゃないんだから(爆)

※ま、個人的にはスポンサーさん側(どこだかはあえて「詮索」はしませんが)もまさか本気でそれで契約したとは思わないし、そんなサッカーにも地元にも愛情もないカネの出し方をするとこがあるだなんて思いたくないし、たぶん「そろそろスポンサーが降りたい」と何かに嫌気が差しての縁切り通告のつもりで言ったんじゃないですかね? それがもともとの契約の金額が「自社にとって広告費としてはあまりに」巨額だったのか、またはこの鳥栖の社長さんがあまりに常日頃から大風呂敷を広げまくる傲慢な態度とかでカチンと来てたのか…はさだかではないですけど(^_^;)

勿論「親会社」がいても順風満帆なとこばかりではないのだけど。

勿論、親会社がいても、競技は違いますが千葉ロッテみたいに親会社が「んな年間に20億も40億も赤字垂れ流しするぐらいだったら最下位でも構わん」とばかりにカネをとことん出さないで、なんやかんやでファンサービスとかを拡充させて観客動員数を底上げさせて黒字転換したとこもあるんですけどね。その立役者だったみずほ銀行出身の山室球団社長が今年から清水エスパルスの社長さんになられて、おそらく清水の兄貴のとこもびっくりするようなアイデアでファンサービスとかをやっていくことになるんでしょうし。

【清水】決算発表で2年ぶり黒字 過去最高売上高42億円…山室社長「大丈夫」(スポーツ報知)

…と思ったら昨日、たまたまこんな記事が出てました(笑)。ついでに書くと清水の兄貴は、現在は主に物流系企業を営む「鈴与グループ」の傘下に入っています。

J1清水エスパルスを運営する株式会社エスパルスは28日、静岡市内で第25期(2019年2月1日~20年1月31日)の決算を発表。山室晋也社長(60)ら幹部がビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で取材対応。売上高が過去最高の42億9100万円で純利益も200万円。2年ぶりに黒字を達成したことを報告。一方で、新型コロナウイルスの影響でJリーグ再開が未定で、今後の損益については見通しが立たないことを明かした。

 クラブは興行収入、広告収入、事業物販収入、スクール収入の主要4事業で過去最高を更新した。だが、新型コロナの影響で状況は一変。山室社長は「今後は経営的に厳しく(来期の)赤字の可能性は高い。でも破綻するとか経営危機的な状況ではない。大丈夫」と明かした。J1鳥栖が26日、昨年度決算報告で20億円を超える純損益を発表していたこともあり、サポーターからの心配の声があがっていたことに感謝。「清水は大丈夫」と話し、現段階ではJリーグからの融資も考えていないという。

 ただ、一部スポンサーの経営が苦しいのも事実。だからこそ、「頑張ろう『エスパルスファミリー』をいうのを明示したい」公式サイトやSNSなどを通じスポンサー企業を紹介し、露出アップに協力。協賛企業商品のオンラインショップを開設するなど、つなぎ止めのためにも知恵を絞り出していることを明かした。

 試合が開催できない分、社会及び地域貢献に力を入れている。先月末に「オリジナル洗えるマスク」2000枚を販売し、売り上げを寄付。18年に行われた「市川大祐引退試合」で配布されたシャツでマスクを製作するという企画も開始した。

 今季から、エンブレムを新しくするなどユニホームなどグッズを一新。さらなる売り上げ増を期待したが、公式ショップは休業中。収益を維持するため、オンラインショップを拡充するなど工夫を凝らす。

 就任してから約3か月。「(社員やスタッフの)ほぼ全員と面談したが、人柄がいい。ただ別の見方をすると「ぬるい」。全国に出るという気概でいかないといけない。抜本的に変えていく」昨年までプロ野球ロッテで社長を務めた敏腕経営者が、ピンチを切り抜ける。

ま、売上が過去最高の42億円、純利益が200万円…ってのはご愛嬌としても(大汗)。

今年は新型コロナ禍の影響でさすがに山室社長も苦労するかもしれませんが、おそらく来年以降、千葉ロッテで仕掛けたようなびっくりアイデアをいろいろと仕掛けてくるんでしょうね。

とはいえ、ルヴァンカップ・天皇杯のようなカップ戦は別にしても、おそらくJ1のリーグ戦では苦戦することも多いでしょうし、意に沿わない成績になった際に、清水サポが「経営はよくなったけど、成績が上がらないじゃないか」と山室社長を切りたがるような事を言ってきた際に、果たして鈴与グループを含めたチームの上の人達が我慢できるかどうかがここ数年のポイントでしょうね。

いやいや、ロッテ時代だって経営自体は劇的に改善して、ドラフトでも豪運を見せてくれたけど、肝心の成績に関しては(山室社長が「これから」という時に退任した事情はあるんですが)なかなかBクラスからAクラスに這い上がれなかったンすから(大汗)。

この社長さんの場合は…仮に人間のダイエットで例えれば、少なくても「高額な劇薬的な薬を使って一気にダイエット。ただし止めたらリバウンドする可能性は否定できない」というタイプではなく、「じっくりと新陳代謝から基礎体力まで見直して(独自のアイデアを駆使して)無理なく鍛えあげて、最終的には肉体改造した後でもリバウンドしないようにする」タイプでしょうね。なので速攻での結果は求めちゃダメですわ。少なくても「優勝しなかったから降りる」と公言するようなスポンサーには決して手は出さない人でしょう(皮肉)。

たぶん次は精神的な事を言い始めて「人心が離れていく」んだろう。

で、鳥栖の話に戻すと…。たぶん次の展開としては「社長が、やれ根性だ、ワンチームだ、ファミリーだ…みたいな明らかに精神的な事を連呼しはじめて更に「無茶振り」するようになって、選手やスタッフの人心が更に離れていき、チームがバラバラになるってとこじゃないですかね。いや、もう昨日の時点で8割方そうなってるような気もしますけど。

※ついでに書くと、↑の清水の兄貴の記事のとこで山室社長が言っている「頑張ろう『エスパルスファミリー』をいうのを明示したい」の「ファミリー」と、この「(今後の展開的に、精神論的に連呼しそうな)ファミリー」。そのニュアンスが「ほぼ180度違う」の、もうわかりますよね?(苦笑)

何より選手たちは「サガン鳥栖の社員」ではなく「個人事業主」ですから。そこを思いっきり勘違いして「ワンチーム」みたいな事をほざいたところで、「その20数億の赤字は全部俺らのせいにする気か?」と、見るに見かねて社長に意見した選手を平気で干しあげたりしてチームが更にガタガタになる…みたいな流れになりそうで。その上で、なんかこの鳥栖の社長、仮に新型コロナ禍が収まらぬままシーズンが無観客試合で「再開」したとしたら、収益もあがらねえし、赤字は巨額でクビも回らない、おまけにてめえの言動でチームまでバラバラになっちゃった…となれば、その挙げ句、

「今年はJ2降格も無いし、全敗でも構わねえや」

とか本気で思いそうで怖いんスけどね。いやー、仮に奇跡的にホワイトナイトみたいなスポンサー様が登場して「金策」がどうにかなったとしても、本当に昔なじみの鳥栖サポやスポンサーさんが更に離れていくぞ、マジで(失笑)。

 

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