・日本力尽き4強ならず、列島染め上げた1カ月終わる(日刊スポーツ)
で、NHK総合で中継を見てました。いやーどうやったらあんだけ強くなんだろうな、南アとかNZとか…。
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— 日刊スポーツ (@nikkansports) October 20, 2019
<ラグビーワールドカップ(W杯):日本3-26南アフリカ>◇準々決勝◇20日◇東京・味の素スタジアム
新たな歴史の扉を開けてきた日本代表の戦いが終わった。世界ランキング6位の日本(A組1位)が、同6位の南アフリカ(B組2位)に3-26で敗れ、準々決勝で敗退した。自国開催の晴れ舞台で1次リーグを無傷の4連勝で首位突破、初の決勝トーナメント進出を決め、列島をラグビー一色に染め上げた1カ月。「ONE TEAM」を旗印に躍動した日々を戦い抜いた。
1次リーグで185得点、27トライとどちらも最多の攻撃力を誇る南アフリカは序盤から強烈だった。開始3分、自陣でスクラムを押されて外に展開をされると、WTBマピンピに2人をかわされて先制トライを許した。
危険なタックルでプロップのムタワリラが一時退場している間に、WTB福岡が快足を飛ばしてチャンスをつかむ場面もみせて反撃を開始すると、19分には中央での相手スクラムで反則を誘って、SO田村のPGで3-5とした。その後は200センチ以上の選手が3人先発する世界屈指の強力FWの出足が早い守備に苦しみながらも、そのまま前半を折り返した。
後半は3分、8分、23分と3連続PGで3-14と点差を広げられた。手堅い戦術を選んできた相手の圧力に打開策が見いだせない。25分には長距離をモールで押し込まれて、最後はSHデクラークにトライを奪われた。3-21となると、29分にもマピンピに2トライ目を許して勝負は決まった。
「ブライトンの奇跡」から4年を経ての再戦だった。15年イングランド大会の1次リーグ初戦、日本は終了間際の劇的トライで南アフリカを34-32で大金星を挙げた。ラグビー界最大の衝撃は世界を駆けめぐり、日本への見る目を変えさせた。大会前の9月にはテストマッチで7-41と敗れていたが、この準々決勝こそ、「奇跡」ではない力を示す絶好の舞台だった。
前夜、都内の宿舎には懐かしい顔があった。チームソング「ビクトリーロード」を作ったプロップ山本ら。8月の合宿まで共に競い合い、直前でW杯メンバーから漏れた仲間たちが集合するなか、全体ミーティングでリーチは力を込めた。「俺たちの刀は一番強い。何度も火入れし、たたいて強くした刀は、世界でも負けない強度だ」。全員で肩を寄せ合い、ビクトリーロードを歌った。登録31人の枠を超えた「ONE TEAM」がそこにあった。
ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(49)は続投する方針で、23年フランス大会へ、さらなる進化が期待される。この敗北はまだ結末ではない。さらなる偉業へとトライしていく。
しかしなんですかね、この「悔しさ」よりも「清々しさ」が上回るこの気持ちは。そして中継を見ていて味スタのお客さんが一同、ド緊張しているが手にとるようにもわかりまして、「こんな中継を見たことはそうそうないわ」と思っちゃいましたね(苦笑)
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ラインアウトをほぼ制圧されたのが痛かったね…。
個人的に思ったのは、ラインアウト(サッカーで言うとこの「スローイン」と似たようなもんですな)で、やや高さに分がある南アに日本がことごとくやられていて、セットプレーから攻撃の起点にならなかったのが一番でかかったかな、とは思います。ということは、明らかに南アは日本をかなり「研究」していたんだろうな…というのはわかりましたね。逆に言えば「あの」南アを2015年の大金星以降、「本気でぶっ倒す」と思わせただけでも、やはり日本は強くなったんだな…と。
で、思い出したのが、2006年の大学選手権の時だったと記憶してるんですが、2連覇中の早稲田が同志社以来の3連覇を狙った年の決勝で(当時はまだ帝京は全国制覇しておらず、9連覇が始まるのは2009年からでした)、早稲田と関東学院が6年連続で対戦した時…に、関東学院が北川勇次という当時1年だったか2年だったかの195センチのロックの選手をうまく使って、早稲田のラインアウトを「封鎖」したんですね。まあ簡単に言えば、早稲田ボールのラインアウトをできるだけ高く飛んでボールを関東学院側に「はたき込んだ」ところ、早稲田が想定していた思い切った攻撃ができなくなり、関東学院の術中にハマった…というのがありまして、「やはりラインアウトは大事なんだなあ」としみじみ思ったもんでした。
※ちなみに北川勇次選手は卒業後、三洋電機・パナソニックでプレーした後、釜石でもプレーしてたそうです。関東学院・三洋電機っぽい、ちょいと荒っぽいワイルドな感じの選手でしたな…(笑)
このラグビー人気を一過性の「バブル」にしないためにも。
しかし本当に世界は広く、そして上には上がいるんだねえ。本当は勝負師に言うのは「失礼」なのかもしれないけど、「まさか日本がベスト8まで行くとは」というびっくりの方が先に来ていて、「よくぞここまで」感が強いですね。ここから更に4年後、果たしてどこまで強くなるのか…あー、そうするには、
・ラグビートップリーグが数年後に「本拠地スタジアム」制になるらしい→ぜひ甲府の「新総合球技場(仮)」にも。
こちらは3年前の記事なんですけど…本当にラグビートップリーグもフランチャイズ制にしてJリーグみたいにファン人口・競技人口を底上げしていく必要はあるんでしょうね。
特にヴァンフォーレ甲府の新スタジアム計画として進められている「山梨県総合球技場(仮称)」なんかも、最初から地元のサッカー・ラグビー・アメフトの各団体と、ヴァンフォーレ甲府が協同で話を進めて、実際に完成した際にはサッカーもラグビーもアメフトもできるスタジアムの広さになるらしいですし。まあヴァンフォーレ甲府的にはラグビー・アメフト向けのゴールエリアの広いとこ、例の猛烈な数のピッチ看板を置く予定でしょうから(笑)。あとは、地元の(まだまだ下部リーグにはいるけどもゆくゆくは)トップリーグを目指せるチームが頑張るか、またはどこからかトップリーグに手が届きそうなチームを誘致するかでしょうな。
いずれにしてもここまでナイスゲームでした。本当にお疲れさまでした。以上です。
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