・【甲府】石原克哉が今季限りで現役引退 ヴァンフォーレひと筋17年 : スポーツ報知
元々、吉田達磨氏を監督として招聘した時の最大のテーマが「チーム力の底上げ」であり「世代交代」でもあったので…。
やはり「ああ、ついにこの時が来たか」という気持ちが大きすぎて(泣)
甲府のMF石原克哉(39)が今季限りで現役を引退することが11日、分かった。地元・山梨出身で韮崎高、順大を経て2001年に当時J2の甲府に入団。甲府一筋でチームを支え、今季が17年目だった。
06年3月11日の千葉戦(2△2)ではチームのJ1初得点をアシスト。近年は両ひざの負傷もあって出場機会を減らし、今季の公式戦出場はルヴァン杯2試合だけだった。複数のポジションをこなすなど戦術理解度も高く、J1通算142試合11得点、J2通算325試合19得点を記録している。
近年は膝の古傷をガッチガチにテーピングしてピッチに立つ姿が印象的だったんですけどね。
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移籍がめちゃくちゃ多い甲府で17年も…。
この石原選手の引退の話をプロ野球の選手に例えると、
「千葉ロッテの福浦和也が引退するようなもの」
と表すのがもっともわかりやすいですかね。
↑去年の年末にもこういう記事を書いてるんですが、実は「チームと同じ地元(石原克哉は山梨県出身、福浦和也は千葉県出身)」であり「新人で入団以後チーム一筋。チームの良かった時期も大変な時期も全て知っている」という共通点があるんですね。まさに「ミスターヴァンフォーレ」というべき選手でしょう。
一方で、(ダイエー→MLBを経てロッテで長年在籍して)今年引退した井口選手は誰になるか…というと、
たぶん、甲府の山本英臣キャプテン、でしょうなー。
この選手はもともと当時のジェフ市原の下部組織出身で、トップチームに昇格してプロデビューしたんですが、なかなか出場機会に恵まれなくて、2003年に甲府に移籍して、今年で15シーズン目に入ります。
そのデビューしたジェフ時代はJ1公式戦出場はわずか4試合だったそうですが、甲府ではJ1-2含めて400試合以上出場してる選手でもあります。思えば2009年以降、ずーっとキャプテンをつとめてますし。現時点では彼が二番目に在籍年数が古い選手になるようです。
※というか、克哉が3歳上の福浦よりも先に引退するとは全く予想してなかった…(号泣)
Jリーグで同一チーム一筋は珍しい。
特に甲府というチームは「若手で活きが良い選手」は他チームに引っ張られ、出場機会が恵まれない選手は結構容赦なく契約を切られるようなチームでして、もともとJリーグ自体が移籍が活発ということもあるんですけど「ひとつのチームで長く在籍する」という例が非常に少ないんですね。
デビュー以来同じチーム一筋の選手だと、現役では鹿島の曽ヶ端選手とか、本当に数少ない(浦和の山田暢久、鈴木啓太の両選手などもおりましたが)わけで。
※名古屋の楢崎正剛、G大阪の遠藤保仁の両ベテラン選手は今では両チームの最古参の選手のひとりだと思われるんですが、彼らは最初は消滅した横浜フリューゲルスにいましたし、「J2のみで通算500試合出場」の水戸の大ベテランGKの本間幸司選手は元々は浦和レッズのGKでデビューした選手でしたし。
彼のJ1とJ2の在籍年数を確認してみたら…。
特に石原選手の場合は、何せ甲府がJ2の万年最下位状態で経営危機も発生してチーム消滅の危機の時のルーキーでしたので。最初練習生で参加した時は交通費しか出せないぐらいのチーム事情だったという話もありましたし。
↑2014年のガンバ戦のロングシュートが素晴らしい(感涙)
そう考えるとなー、「ああ、ひとつの時代のピリオドが打たれるんだな」という一抹以上の寂しさが募りますね…。
ちなみにこの石原克哉が在籍していた17シーズンってのが、
J2=2001-2005、2008-2010、2012→9シーズン
J1=2006-2007、2011、2013-2017(現在)→8シーズン
になるんですね。
今年は世代交代も、石原選手の古傷の膝の怪我などもあり、なかなか出番が巡ってこなかったんですが、それでも在籍していた17シーズン、今年、もしJ1残留を決めれば、ついに来年、在籍年数がJ1とJ2で並ぶ、という「(甲府のチーム的には)快挙」になったんですけどね…。
最終節は笑顔と感涙で送ってあげたい。
いやー、できれば最終節の前になんとか15位以上に滑り込んで最終節のホーム・仙台戦では石原選手の引退試合、および長年の貢献を労い、そして感謝をしたいなあと思いますね。 これだけ17年も甲府一筋で頑張ってきた選手なんですし。できればJ1で残留して送り出してあげたいですね…。ここ数年、ホーム最終節の試合は見に行ってるので、チケットが発売されたらやはり購入して見届けに行こうかなと考えてます。
ちなみに現時点で13位の清水、14位・札幌、15位・広島、16位・甲府…までが勝ち点29-27、とその差が2と思いっきり大接近してますし(しかも17位の大宮が勝ち点22ですからここもまだわからない)。
残り6試合、これほどのチームの功労者の引退の花道を飾らせてあげるべく、試合に出れる選手は本当に死ぬ気で戦って欲しい。
そして「お疲れ様」「ありがとう」はぜひ最終節の後に…。
※ま、Jリーグはライセンス制があるんで、今年の千葉ロッテでいうとこの大ベテラン井口引退→翌年新監督、みたいなことは絶対にないと思うんですけどね(大汗)
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