・ロッテ 新外国人投手 J・ダイクストラを獲得「力の全てを注ぐ」 吉井監督「頑張れ、ダイちゃん!」(スポニチ)
すべてが大成功というわけではないがここ数年の千葉ロッテの外国人獲得の際の「目利き」が結構いいとこを突いてるだけに、「いやー凄いとこから見つけてきたなー」と驚嘆されるような活躍をしてくれれば嬉しいですね。
ロッテは24日、ホワイトソックス傘下などでプレーしたジェームス・ダイクストラ投手(33)=1メートル93、100キロ、右投げ左打ち=の入団を発表した。
米国・ルイジアナ州立大卒の右腕はメジャー経験こそないもものマイナー通算8年間で23勝43敗、防御率4・43をマークしている。
ダイクストラは球団を通じ「ロッテでプレーできる機会をいただけたことに感謝いたします。凄く良いチームで、日本一を目指せると聞いています。チーム、ファンの皆様の力になれるように自分の持っている力の全てを注ぎます。皆様にお会いできることを楽しみにしています」とコメント。
吉井理人監督(58)も「映像を見た感じですと以前、マリーンズにも在籍していたハーマン選手に似ているような印象を受けました。先発もリリーバーもできるということですので、まずは先発でと現時点で考えています。頑張れ、ダイちゃん!」と話している。
そしてメジャー昇格経験はないけども、マイナーリーグで8年間投げてた33歳ってのがまさに「異色」というかなんつーか。
単純に一昔前の巨人みたいに「海外駐在スカウトの言うがままに」「通販のカタログに載ってるのを片っ端から買いまくってる」というわけでもなく、おそらく海外駐在のスカウト氏の目利きもかなりいいのと、今はうまく行けば添付ファイルひとつで動画のやりとりもできるので詳細なデータも日本で確認することが出来て、吉井監督や編成担当諸氏がGOサインを出したからここまで来た…んだろうな、と見ていますね。
そして吉井監督いわく「ハーマン投手に似ているような印象」と。たぶん今季で言うとこのカスティーヨ氏の代わりの使い方(先発でもリリーバーでも)で試してみて、うまく行けば先発ローテの一角でも、澤村拓一・益田前選手会長のセットアッパー・クローザーが少しバテてきたかな?と思う頃に後ろの方で使ってびしっと試合を締めるのでもどっちでもいけそうだという考えなんだろうねえ。
さすがにマイナーリーグのドサ回り的な生活環境、およびお給料のそれもに日本の方はたぶん相当ましだとは思いますが、それでも初めての地、言語も国民性も衣食住の環境も全く違う「異国の地」から誘われて行くかどうかも多少は悩んだかも知れませんが、先にロッテに来ている他の外国人選手、もちろん多少英語などでやりとりができる選手、スタッフの皆さんでうまくフォローして一日でも早く日本に慣れることにも頑張れ、と。たぶん千葉やその界隈はきっといいとこだと思うよ。成田空港にも羽田空港にも意外に近いし(笑)
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佐藤都志也にとっては非常に「長く感じる」今シーズンだったようですね。
・ロッテ・佐藤都志也「納得いくシーズンではなかった」…シーズン最終戦は攻守で勝利に貢献「良い選択ができたのはあの試合」(Baseball King)
記事はかなり長いんですが(むしろこっちが今回の記事のメインになるんではないか?というぐらいに(苦笑))、佐藤都志也の特集の記事が出てましたので。いやーなかなか興味深いいい記事でした。
「納得いくシーズンではなかったなと思いますね。結果2位だったんですけど、すごい連敗も続いたり夏場以降失速したところがあったので、そこをどう埋めていくのか、体力のなさだったりとか怪我とかもあったりしたので、フルで戦える体力が必要だと痛感した1年でしたね」。
ロッテ・佐藤都志也は今年1年をこのように振り返った。昨季盗塁阻止率リーグトップの.361を記録した佐藤は、今季に向けて「シンプルに基礎的なところをしっかりやるくらいですかね。キャッチング、スローイングを絶対に自分のものにして、ピッチャーのコミュニケーションでやりたい。自分のことで“ああしなきゃ”、“こうしなきゃ”としたくないので、基礎的なところは十分にできるくらいに本当ですね」と語っていた。
そして、正捕手になるために「打つことだと思います。シンプルに打つこと。打つことが試合に出られる条件だと僕は思っています」と、意気込み4年目のシーズンを迎えた。
開幕してからまず光ったのは守備だった。3月31日のソフトバンクとの開幕戦、0-4の8回一死一塁で中村晃の打席中、1ボール2ストライクから坂本光士郎が投じた5球目のストレート、盗塁を試みた周東佑京を二塁で刺すと、4月4日の日本ハム戦で、五十幡の盗塁を刺した後にはガッツポーズを見せた。その理由について佐藤は「特にはないですが、バッテリーとしてピッチャーを助けられたというところじゃないですかね」と振り返った。
4月25日の西武戦では1-5の8回からマスクを被り、無死一塁で唐川侑己が愛斗に投じた初球、二塁盗塁を試みた一塁走者の金子侑司を刺すと、さらに同イニングの二死二塁で外崎修汰の初球に三塁盗塁を狙った二塁走者・愛斗を刺し、1イニングで2つの盗塁を刺して唐川を“肩”で助けた。
「下半身を軸にして動けているところが、強い球を投げられている理由かなと思います。盗塁阻止というところでも実際に走ってこない、抑止になればいいと思いますし、そういったところが僕のストロングポイントでもある。その辺を含めてやれればいいかなと思います」。4月25日終了時点で盗塁阻止率は驚異の.833を記録した。
打撃は開幕直後の取材で「バッティングが自分の中でハマっている感じがない」と話していたが、4月21日のソフトバンク戦で11打席ぶりに安打を放つと、23日にのソフトバンク戦では今季初本塁打を含む2安打3打点、26日の西武戦では猛打賞と、3・4月は打率.275、1本塁打、7打点だった。
5月に入ってから盗塁阻止率が.857、.875と上昇していく中で、バットの方はパタリと辺りが止まる。5月21日の楽天戦、5月27日のソフトバンク戦と2試合連続で本塁打を放ったが、5月の月間打率は.114と低迷した。
6月3日の阪神戦で猛打賞、さらには5打席で30球投げさせた。8日のヤクルト戦、17日のDeNA戦でマルチ安打をマークしたが、5月に続きなかなか“H”のランプを灯すことができず、前半戦は打率.192と“打てる捕手”を目指している中で、寂しい打率だった。
佐藤は「前半は全然ダメだったので、特に後半はこの位置にいるので、優勝狙える位置というところにはいると思うので、半分ないですけど、1試合1試合自分にやれることをやっていければいいかなと思っています」と振り返った。
それでも、盗塁阻止率はリーグトップの.579。「それは共同作業なので意識しているところではないですけど、ピッチャーと話し合って配球、リードは共同作業としてやっているので。前半に比べて後半点取られることが多くなってきますし、特徴とか偏り方とかも色々あると思う。前半の振り返りを含めて後半は負けられない戦いが続いてくると思うので、そこはバッテリーでやっていきたいと思っています」。
で、ここまでが前半戦の総括。前年は怪我や井口監督の起用法で全く1軍で出番がなかった田村龍弘が今季は起用されることが多かったので打撃のほうがプレッシャーがかかってた感じだったなというのが個人的には佐藤都志也の印象でしたね。
で、後半戦の総括も結構ボリュームがあります(^_^;)
◆ 後半戦
前半戦、白木や茶色のバットで打つことが多かったが、オールスター明けの7月23日のソフトバンク戦からオレンジ色のバットで打席に立つようになり、7月23日のソフトバンク戦では、「バットのおかげかどうかはわからないですけど、大学時代のイメージのようなバッティングができていたので、そこはすごい良かったなと思います」と、0-1の2回二死一、二塁の第1打席、先発・板東湧梧が1ボール1ストライクから投じた3球目の138キロフォークをライトライン際に鋭いライナーの一時逆転となる2点適時二塁打を放った。
オレンジバットの効果なのか、7月30日のソフトバンク戦では適時打を含む2安打、8月3日の日本ハム戦でも第4号ソロを含む2安打。8月12日の西武戦では8回の守備から途中出場し、1-2の9回一死二、三塁の場面で回ってきたこの日最初の打席で、守護神・増田達至が3ボール2ストライクから投じた150キロのストレートをセンター前に弾き返す貴重な同点適時打を放った。
3打数0安打に終わったが8月8日のオリックス戦では、第1打席がライナー性の左飛、第2打席も山本由伸のストレートを捉えるもライト正面の右飛、7回の第3打席も一、二塁間に速い打球を打つもセカンド・太田椋の好守備に阻まれたが、いずれも捉えた当たりだった。「いいピッチャーなのでどんどん振っていかなきゃなと、球数というよりも一発で仕留めなきゃいけないなという感じだったので、結果的にヒットになっていないですけど、嫌な打席、山本由伸くんに対して嫌な打席ができたらバッテリーも嫌だろうし、自分もキャッチャーなので、いいあたりされているからちょっと嫌だなというのもあると思うので、そこは一発で捉えるイメージはあの時はありました」。
またオールスター明けは左中間、右中間、ライナー性の強い当たりが増えてきた。「それが僕の持ち味というか、後半始まってから長打というかホームランを打たなくていいやくらいの気持ちで打席に入っているので、なんとか追い込まれてから1本、追い込まれる前に1本打てない時にどうやって粘っていくかとか、なるべく球数を投げさせたいなとか、自分なりの工夫というか、後半はそういうイメージで入っています」。
8月は月間打率.333、1本塁打、3打点と状態を上げてきた。状態が上がった理由に「練習方法ですかね。今まであまり意識していなかったところを強く意識するようになったことが、バッティング、試合に対して入って行けるところもあると思うので、練習の意識が変わってきたのかなと思います」と説明した。
9月に入って再び当たりが止まった時期があったが、24日のソフトバンク戦では、5-7の7回無死走者なしの第4打席、藤井皓哉に対して2球で追い込まれるも4球連続で見逃し四球を選べば、10月6日のオリックス戦では7回に2点適時二塁打を放つなど3安打した。9・10月の打率は.182だった。
8月の状態が良くて、9月に調子を落とした原因について佐藤は「僕の性格の問題と思います」とキッパリ。
「良いのに変えようとしてしまう。いいあたりで正面アウトになったりして何かを変えなきゃいけないなと。それはいいと思うんですけど、なるべくそこは我慢してもっともっと我慢しなきゃいけないところで、打てていないから変えちゃうところがある。タイミングの取り方、構えとか、変えちゃったりするので、いい時の状態をキープじゃないですけど、それぐらい我慢強さ。オフシーズンやってきたことをそこで手放すのはどうなのかなと思うので、そこを我慢してやっていけたらいいかなと思います」。
◆ 大事な一戦で攻守に貢献
負けるとクライマックス・シリーズ進出が消滅する絶対に負けられない4位・楽天との10月10日のシーズン最終戦に『8番・捕手』で先発出場。
佐藤は打っては8回に2点適時二塁打、守っても先発・小島和哉を7回無失点に抑える好リードを見せるなど、攻守にわたって活躍し勝利に貢献。最終戦に勝利し、本拠地・ZOZOマリンスタジアム開催となる2位でCS進出を決めた。
「ああいう試合というのも正直言って初めてという感じがあった。CSとかもそうですけど、その中で勝たなければいけない、どうしなければいけない、やらなければいけないこと、ミスしてはいけない、いろんな試合の中で出来事があったと思うんですけど、その中で一番良い選択ができたのはあの試合(10月10日の楽天戦)は良かったんじゃないかなと思います」。
投手との会話、コミュニケーションのレベルが一段上がったというのはあるのだろうかーー。
「小島さんと後半組むことが多くなってからは幅が広がったり、“僕これでいいと思います”ということに対して小島さんも自信を持って、そういうふうに行こうかという会話。今までとは違う会話になったりというのがすごく感じたんですね」。
捕手としての自覚も出てきた。
「去年試合いっぱい出させてもらって、今年というところでは田村さんと2人で基本的に被っていくことが多かったんですけど、田村さんから試合に出ていない時に話を聞いたり、僕が出ていて、田村さんが教えてくれたりとかしたので、そういう自分がもっと先輩に頼るんじゃなくて、今度は僕が感じたことをピッチャー、後輩に伝えなきゃいけない立場だと思っている。僕が教わるレベルも教えていくような立場になってくると思うので、もっともっと勉強していかないといけないなと思います」。
その一方で、後半戦は盗塁がなかなか刺せなくなり8月6日の楽天戦後には盗塁阻止率.400となり2位に後退し、最終的にはリーグ4位の盗塁阻止率.319でフィニッシュした。後半盗塁が刺せなかったことについて訊くと、佐藤は「前半戦の感覚がちょっと落ちた。怪我で出来なくなってしまったりとか、感覚がずれて戻すのがあったりしました」と話した。
そこらへんは田村パイセンがいてくれてよかったなーと思いますね。たぶん前年の松川虎生、更に柿沼友哉or江村直也あたりの捕手3人態勢だと、捕手の方でなかなか反省もリスタートもできぬまま、一塁手も外野手も守らされてそちらの方でも中途半端になってたような気もするんですね。
一方で田村龍弘は一日の長、というべきかそこらへんは吉田裕太・江村直也、そして柿沼友哉とのレギュラー捕手争いの中で言ってしまえば「ライバルがいずれもどっこいどっこい」で田村がレギュラー捕手を「強奪」したというよりかは「ライバルがちょっと物足りなくて、そのままレギュラーになってた」感も少なくても2020年あたりはそんなひ弱さも感じてたんですが、去年、ほとんど2軍暮らしでたぶん危機感を覚えて目が覚めたんでしょうね「いかん、佐藤都志也、そして近い将来、松川虎生にこのままだとレギュラーを取られる」と。
でも田村捕手およびロッテの捕手陣が「すごいなー」と思うのは、勿論肝心の場面では自身のアピールでライバルを蹴落とさなければならない反面、それでも試合前のミーティングでは研究仲間であり「お互いにデータを共有して、そしてレベルを高めていこう」という方向性を感じるんですね。なので佐藤都志也に取って先輩には田村龍弘と柿沼友哉、後輩には松川虎生、そして同い年・同期で植田将太が「同じチームにいる」のは実は本人にとっては最高の環境なんじゃないのかしら…とも思う次第です、はい。あとはそこから誰がポンと出てこれるか、という課題もなくはないのですがね(^_^;)
実は平沢大河が目指しているとこと似てるんではないのか、と。
で、記事はまだ続きます(苦笑)。
◆ 秋季練習
シーズン終了後に行われた秋季練習では、室内練習場で行われた打撃練習が終わったあと、アナリストと30分近く身振り手振り会話する日もあった。
佐藤は「アナリストさんとの話の中で、僕のイメージと他の選手のイメージ、打撃のフォーム、スイング軌道を色々話しさせてもらいました」と説明。
「強い打球を打てているけど、ライナーでアウトだったり、強いゴロでも正面に飛ぶとか、ここ2、3年、そういうシーズンが続いていた。角度を上げるというところ。ゴロだったらアウトですけど、セカンドの頭を越えていけば長打になるじゃないですか。そこを本当に数ミリですけど変えていければ、もっと率も上がってくるんじゃないかなと。今シーズン、去年とやってきた中で、自分の中で踏ん切りがつけられたりしていなかったところがあったので、映像のチェックとスイング軌道のチェックをしてというところですかね」。
佐藤はプロ入りから“打てる捕手”として期待されている。佐藤自身が考える“打てる捕手”としての数字の目安について「打てることに越したことはないですけど、2割5分以上は打ちたいなと」と、打率2割5分以上を挙げた。
また、打者・佐藤都志也はどういった打者を目指しているのだろうかーー。
「目指すは勝負強いところ。打点、あとは長打、なんですけどホームランは延長でいいかなというくらいで、二塁打、ライナー性の打球で右中間、左中間というイメージではあります」。
来季は「優勝しか見えていないですし、打てないで負けた試合とかもあったので、キャッチャーは全体的に1割台、2割台前半しかいないので、なんとかキャッチャーでピッチャーを助けられるように打っていかないと。繋ぐ、打てればもっと楽な展開になると思う。僕らがお荷物になっているような状態だったので、なんとかお荷物にならないようにやっていきたいです」と打つことでの貢献を誓った。
この「強い打球を打てているけど、ライナーでアウトだったり、強いゴロでも正面に飛ぶとか、ここ2、3年、そういうシーズンが続いていた。角度を上げるというところ。ゴロだったらアウトですけど、セカンドの頭を越えていけば長打になるじゃないですか。そこを本当に数ミリですけど変えていければ、もっと率も上がってくるんじゃないかなと」の部分を読んで、即座に思い出したのが、
佐藤都志也とは同い年の平沢大河(やはり佐藤都志也と同じく、今季は1軍で打つとこでは打ててしっかり守備(主に外野手)も出来て出塁率も3割はあったのですが、シーズントータルでは1割台の打率でした)が結構似たようなことを言ってたんですね。
「そうですね、しっかりまずはライナーを打つことを心がけていますね。調子がいい時はセンター中心にライナーが打てている時。アウトになっている時はポップフライであったり、引っ掛けたゴロが多かったので、崩されながらでもライナーを打てるようなバッティング、強いライナーを目指してやっています」
佐藤都志也の場合は「打球が低すぎて(セカンドの頭を越える程度に)角度を少しだけ上げたい」、平沢大河の場合は「ポップフライや引っ掛けたゴロが多いので崩されながらでもライナーを打てるようなバッティング、強いライナーを打ちたい→つまりは打球が高すぎて角度を少し下げたい」。となると理想としている打球の角度は結構近いもので…あー、意外に目標にしてるとこは近いんだなと(笑)。
ま、個人的にはそんな佐藤都志也も意外に打ち損ねのポップフライが多かった印象もありまして、もし来季、両選手ともに春季キャンプ→練習試合→オープン戦でチーム内競争を勝ち抜いて開幕1軍に近いとこに残れて、下位打線で8-9番コンビを組むことになったら、どーにかその修正したバッティングがうまく機能して上位打線にチャンスを与える起爆剤のような、言うなれば「史上最強の8-9番コンビ」になってくれないかなーとそこらへんは祈ってやまない次第です。そこで吉井監督以下首脳陣があまり期待してない(?)下位打線から火がついていけばたぶんロッテ打線はもっと点を取って投手陣もラクにさせてあげられると思うので…。
以上です。
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