・復活を目指す男たちがロッテ投手陣の層を厚くする!(ベースボールキング)
一昨年、トミー・ジョン手術をしてぼちぼち実戦復帰をしてくるだろう西野勇士・種市篤暉の両投手の記事。特に種市の本格復帰は今季後半戦あたりかねえ…。
◆ 西野は昨季終盤に実戦復帰
昨季2年連続2位となったロッテの投手陣は、昨季チーム防御率こそリーグ5位の3.67だったが、先発には小島和哉、佐々木朗希、石川歩、岩下大輝、河村説人、エンニー・ロメロ、美馬学、二木康太など、ここ数年で一軍の戦力として名前の挙がる先発候補が増えた。救援陣も守護神の益田直也をはじめ、佐々木千隼、国吉佑樹、唐川侑己、東妻勇輔、小野郁、田中靖洋など充実。投手陣の層は年々と厚くなってきているなかで、今季は順調にいけば西野勇士、種市篤暉が復帰しそうだ。
西野は20年6月に『右肘内側側副靭帯再建術』、種市は20年9月に『右肘内側側副靭帯再建術』、通称トミー・ジョン手術を受けたため、西野は20年、21年と2年連続で一、二軍登板がなく、種市は昨季一、二軍登板がなかった。両投手とも手術から1年以上が経ち、今季中の一軍復帰が期待される。
西野は昨年9月29日に行われた巨人との三軍練習試合で実戦復帰し、同年10月に行われたフェニックス・リーグで5試合に登板。11月1日の阪神戦では1イニングをわずか8球に抑える投球を披露した。
西野は13年に9勝、14年から3年連続20セーブを挙げたが、17年と18年は二軍で過ごす時間が増え、納得のいく投球ができなかった。19年はアメリカで自主トレを行い、「本当に良いときに戻すという感覚はないけど、スタイルは変わらない。そこは変えちゃダメなのかなと思います」と、新しい感覚を手にして同年、先発とリリーフでフル回転し、37登板・70回を投げて2勝3敗5ホールド2セーブ、防御率2.96と再び一軍でチームの勝利に貢献した。
20年は「ひとつのポジションで投げられたらいいと思います」と先発ローテーション入りを目指し、オープン戦、練習試合でアピールするも、同年6月28日に右肘手術で無念の離脱となった。
振り返れば、17年と18年に2年間ファームで腐ることなく黙々とトレーニングし19年に復活。今回も当時と状況は異なるが、復帰に向けて20年と21年はリハビリに励んだ。22年は、もう一度一軍で活躍するシーズンを送りたいところ。昨季までの2年間は20年が10回、昨季は9回で打ち切りだったが、今季延長12回まで戦うことになれば、先発、リリーフの両方をこなせる西野が万全の状態であれば、頼りになる存在になりそうだ。
西野勇士の場合は、投げようと思えば先発でも抑えでも行けるんで、クローザーの益田選手会長がちょっと夏場あたりにバテてきたかな?と思われるタイミングでも「一番うしろで使える選択肢」があるのはでかいでしょうね。と同時に、タナヤス・唐川侑己・国吉佑樹・佐々木千隼…と、この数年で実に安定した中継ぎ・抑えの陣容になってきたので(それまで中継ぎ・抑えで活躍をしていた内竜也や大谷智久が遂に怪我や不調等で出番がなくなってしまったほどに)、そこにまずは食い込んでいくことなんでしょうね。吉井コーチから木村コーチに投手陣のやりくりを担当するコーチが替わってそこらへんがどんぐらい変わるんだろうか。
ま、木村コーチは個人的に今でもよく覚えてるのは巨人の現役時代、長嶋監督の目に止まり、中継ぎで連日連夜のように登板して一ヶ月で5勝もしちゃって月間MVPまで獲ってしまったことがありまして。うーん、かつてのコバマサコーチのような無茶使いで投手陣大崩壊みたいなことにならんようによろしく頼むです(号泣)
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種市に関しては「とにかく焦らずにじっくり」と。
で、後半は種市投手の記事が。
◆ 種市も復帰に期待
種市は高卒3年目の19年、プロ入り2年間で取り組んできたことに加え、体の使い方、先輩投手の考えなどを学んだことが“合致”し、プロ初勝利を含む8勝をマーク。同年オフに背番号『63』から『16』に変更した。
20年は開幕投手こそ逃したが、7月11日の西武戦で6回を投げて10奪三振3失点で初勝利を挙げ、この日の試合後に奪三振数もリーグトップに浮上した。7月18日の日本ハム戦で2勝目をマークし、7月25日の西武戦では136球の熱投で、プロ入り初完封勝利も飾った。しかし、先発した8月1日の楽天戦の翌日に一軍登録抹消となり、同年9月14日に右肘の手術を行った。
コロナ禍により当時ロッテ浦和球場で取材ができなかったため、リハビリしている姿を見ていないが、現状に満足することなく、常に上を目指す高いプロ意識が種市のことを考えれば、復帰してからの姿をしっかりと思い描きリハビリ、トレーニングに励んでいたことだろう。今年1月のロッテ浦和球場では、キャッチボールしている姿があった。復帰に向けて着実に階段を登っている。
種市と同じ年齢の山本由伸(オリックス)は昨季、投手四冠に輝き日本を代表する投手に成長しているが、種市もマリーンズのみならず日本球界のエースになれるだけの力を持っている投手だ。精神的にも肉体的にもパワーアップして、一軍のマウンドに戻ってくることを信じ、楽しみに待ちたい。
西野、種市と右肘を手術する前は、マリーンズの中心投手だった。焦りは禁物だが、1日も早い一軍復帰を待ち望むファンは多い。2年連続2位と優勝まであと一歩のところまできているチームにおいて、彼らの復帰は投手力のアップ、チームに勢いをもたらしてくれるだろう。
怪我する前の「えげつない」ほどの剛速球がすごすぎて「近いうちに彼がロッテのエースになるんだろうな」と思ったのが懐かしいですね。ま、その時はまだ、”令和の怪物”佐々木朗希が「本当に」ロッテがドラフトでくじ当てて入団するとは全く予想してなかったもんで、佐々木朗希の剛速球を見て「いやあ、高卒でいきなり種市と同じぐらいの速球を投げるとは」とびっくりしたのも(苦笑)
とりあえず種市も、たぶん実戦復帰即豪速球…ってのはまずありえないでしょうし、そこは筋トレとかリハビリとかもろもろのやるべきことをこなして少しずつ「回復」していくんでしょうし、また右肘をまた傷めないように投げ方の改良とかもしてるかもしれませんしね。記事にも書いてある通り、「焦りは禁物」まさにそのとおりで、怪我を再発しないようにもじっくりと、2軍で実戦登板の復帰をしつつ、夏場すぎにさすがに先発ローテの面々が疲れてきたかなーと思われるぐらいのタイミングで間に合うように、そしてそれを目標にじっくりと取り組んで行ってくれればと思いますです。で、「失われた3年間」のうっぷんをここで思いっきり晴らすようなすさまじい復帰劇を見せてくれれば嬉しいですね。と同時にこの種市、そして二木・岩下のように高卒でドラフト下位で指名されて数年かけて基礎体力から鍛え上げられて満を持して1軍で投げるようになった「叩き上げ」の先発投手候補の台頭を期待もしたいですね。
で、これで種市が先発復帰して、仮に西野も抑えではなくかねてから希望していた先発転向で行くとしたら、先発ローテーションの枠の争いが物凄いことになりそうだ。ここ数年、ピリッとしない二木ももとより、2桁勝利を狙えそうな岩下や美馬あたりでもうかうかできねえ、みたいな(^_^;)。
以上です。
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