・佐々木朗希がシーズンオフでトレードされる可能性は「ある」 メジャー強行突破が許されない理由(AERA)
21日までロッテ戦はありません(交流戦の残り試合の阪神対日ハム戦が今日あるそうですが)。で、AERAの佐々木朗希の記事。まあロッテ球団としてはどう扱うのかは知らないけど、個人的には「もういない選手」だと思ってますです。
交流戦で7勝9敗2分と負け越したロッテ。大きな痛手は佐々木朗希の戦線離脱だ。故障が多く、年間を通じてローテーションを守るのがまだ難しい。一方、佐々木朗といえば、メジャーを希望していることが報じられている。少し早いが、今オフでの動きや、球団の方針について探った。
佐々木朗は開幕から先発ローテーションで投げていたが、5月28日に上半身の疲労回復の遅れにより登録抹消。約2週間ぶりに登板した6月8日の広島戦(マツダ)で6回3安打9奪三振1失点の好投を見せ、今季5勝目をマークしたが、13日に再び上半身のコンディション不良で戦列を離れた。1軍復帰のメドは現時点で不明だという。
■登板が計算できない投手はエースと呼べない
「投げる球は飛びぬけてすごいが、フィジカルはまだ発展途上です。出力に耐えられず体が悲鳴を上げてしまう。先発ローテーションで稼働している小島和哉、種市篤暉に比べると体の強さという点で見劣りする。厳しい言い方になるかもしれませんが、故障が多く登板が計算できない投手はエースとは呼べません」(スポーツ紙デスク)
高卒3年目の2022年に20歳5カ月で史上最年少の完全試合を達成。プロ野球記録の13者連続三振を樹立した。直球は常時150キロ後半を計測し、落差の鋭いフォークは140キロを超える。スライダーも切れ味が鋭く、精度が年々上がっている。NPBでこれほどの才能を持った投手はいない。大谷翔平、山本由伸(ドジャース)を超える逸材であることは間違いないだろう。
だが、プロ野球はシーズンを通したパフォーマンスで評価される。佐々木朗は入団以来4年間で規定投球回に到達したシーズンが1度もなく、2ケタ勝利もマークしていない。その原因は故障の多さだ。昨年も左脇腹肉離れで1カ月半離脱するなど、15試合登板にとどまり7勝4敗、防御率1.78。投球回数は91イニングにとどまった。
先発ローテーションで1年間通じて投げ抜く価値は、本人が一番分かっているだろう。今年は直球の球速を抑えて長いイニングを投げる投球スタイルにシフトしていた。メリハリをつけることは重要だが、制球が甘く入れば痛打を浴びるリスクが高まる。5月10日の日本ハム戦(エスコン)で6回途中8安打5失点と打ち込まれて2敗目を喫した。他球団のスコアラーはその後の投球で変化を感じたという。
「力を入れて投げる場面が増えましたよね。でも佐々木朗らしくていいと思いますよ。常に全力で投げれば消耗してしまうので強弱をつけることは大事ですが、力をセーブすることばかり考えると、出力が落ちる危険性がある」
と指摘した上で続けた。
「力を入れて投げ続けると当然体に負荷がかかるのであちこち痛くなりますが、それでも投げ続けると力の抜きどころが分かってくる。肘、肩は消耗品ですし、時代遅れのやり方かもしれないですけど、今の投手は『違和感』という言葉ですぐにブレーキをかける。それでは投げるスタミナがつかないし、体が強くならない。佐々木朗の場合はコンディションが分からないので何とも言えませんけどね」
■ゴネ得は許されない
気がかりなのは、周囲の視線が厳しくなっていることだ。昨オフにポスティング・システムでメジャー挑戦を希望していることが報じられ、春季キャンプ直前の1月末に契約を更改した。佐々木朗と球団が水面下でどのような交渉をしたのかは明らかになっていないため詳細は分からないが、他球団の編成担当は語気を強める。
「このタイミングでメジャーを希望しているとしたらあり得ないですよ。彼はロッテに恩返ししたと言える成績を残していない。FAと違い、ポスティング・システムは球団の容認を得られて初めて実現できるものです。“ゴネ得”が許されたら日本のプロ野球で悪しき前例となり、他の投手も要求してくる可能性がある。育ててくれたロッテに感謝の念を抱いているのなら、少なくとも3年は先発で活躍して、エースと呼ばれる実績を築いてから挑戦するべきです」
「令和の怪物」と称された右腕は異色の育成プログラムで土台を築いた。高卒1年目の20年は1、2軍で共に公式戦登板なし。1軍に1年間帯同して肉体強化を図った。その後も肉体強化に重点を置きながら、首脳陣は実戦登板で球数や投球回数に神経を使った。22年に完全試合を達成した次回登板でも「球界の宝を大事に育てる」方針はブレなかった。4月17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で、8回まで1人も走者を許さず、14奪三振無失点のパーフェクト投球。史上初となる「2試合連続完全試合」の期待がかかったが、0-0で迎えた9回のマウンドに上がらず。取材した記者はこう振り返る。
「何度もできる記録ではありません。一生に一度のチャンスだったかもしれません。ただ、故障のリスクを考えると首脳陣は続投させるべきではないと判断した。賛否両論の声が上がりましたが、間違っていなかったと思います。あの交代劇を見た時、批判されても佐々木朗を世界一の投手にしたいという球団の本気度を感じましたね」
全文引用するにはちょっと長すぎるのでこのあたりまででご勘弁を。
AERAの記事の結論としては「ロッテがトレードで他のNPB球団に佐々木朗希放出しちゃうかもねー。昔、日ハムにいた頃の糸井嘉男がMLB移籍を希望してたらトレードでオリックスに出された説もあったしねー」とのことでした。ま、糸井選手は結局現役引退までMLBには行かなかったのでこれまた真偽はさだかではないですが。
個人的には「本当に怪我or体調不良なのかは知らんが、通年で投げられない投手がMLBに行きたいって言われても」感が非常に強くて「まあ勝手にすれば?」って気持ちですね。あとはロッテ球団がそれを許すか否か。まあ歴史的に見てみても上層部は昔から比較的「間抜けな」球団らしいので佐々木朗希をドラフトで当てた時点で契約書の裏書とか、口約束(←当時の井口監督あたりが安請け合いしたとかで)、MLB行きを”簡単に”容認するような事も言っちゃったんじゃないのかなーと。
だとすりゃあとはとにかく来季にMLBに行けるように「ちょっとでも調子が悪ければ温存」でもして、来季に備えて万全に調整に入っても不思議ではないでしょうしね。たぶん電通絡みの「ブレーン」とかからもそういう「アイデア」が伝授されていてもまあおかしくないないんだろうな、とか。
まあそうなるとこっちの心持ちとしては、
もう既に佐々木朗希は千葉ロッテには居ない心づもりで
って思いますし、何よりその佐々木朗希が投げる予定だった先発ローテの「1枠」を早いとこ、五右衛門とか唐川侑己とか二木康太とかダイクストラとかの今は2軍で調整しつつ2軍戦でも投げ始めて、結果が出てきた選手のチャレンジ・復活の場にしてほしいなと願ってますです。
ま、「居ない心づもり」でもあるので、「もしかしたらまた今年は(気が向いたら?)散発的にちょいちょい出てくるかも」の時には「あー、そういう助っ人外国人選手いたねえ。怪我が多くて年5-6回でしか投げられねえとは」ぐらいのノリで見てようかと思いますです(失笑)
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楽天に行った鈴木大地はよく頑張ってるね。な、中村奨吾?(皮肉)
・置かれた場所で咲き誇る鈴木大地が我々にまた笑顔をくれた(スポニチ)
スポニチにこんな記事が。しかしFA移籍前はあまりにも鈴木大地に「ぞんざいな」扱いをしてたからな、井口前監督およびロッテ球団。
【君島圭介のスポーツと人間】2019年7月のコラムで「ふてくされる暇があるならロッテ・鈴木大地を見た方がいい」と書いた。
チームの状況で理不尽なまでに何度もポジションを奪われ、コンバートを求められ、それでも腐らず、大きくない体で「可能性が1%でもあるならどこのポジションでも挑戦しようと思った」と一塁守備までものにした。
新しい場所で輝き、そして結果を出し続ける。そのコラムで私は「学校で、職場で、理不尽な扱いに不満を募らせる人は多いと思う。もしも今の状況が嫌になってしまったという人がいたら、球場に足を運んで鈴木大地の背中を見ればいい。きっと元気をもらえるはずだ。そこには幸運の“ナンバー7”が輝いている」と書いた。繰り返すがもう5年も前だ。
当時、鈴木大地はこんな話をしてくれた。「これからもっと苦しい思いをすると思う。でも、そのための準備はしてきた。今日一日を全力でやるから大丈夫」
2024年、我々はまた「背番号7」に心を揺さぶられ続けている。ユニホームはクリムゾンレッドに、舞台は楽天モバイルに変わったが、鈴木大地はいまも全力で輝いている。
元西武監督で評論家の辻発彦氏は交流戦をきっかけに楽天が浮上した理由に鈴木大地の4番起用を挙げた。「1番、2番を打つ選手はいたけど、4番がいなかったから」。
浅村栄斗、島内宏明の主軸2人がまさかの不振。シーズン始まるとき、スコアボードに「4番・鈴木大地」が表示される日が来るとは思わなかった。正直に言って、彼の役割は代打の切り札と思っていた。いや、そもそも若手へ切り替える時期が来たチームに居場所はあるのかとさえ思っていた。
最高にいい意味で予想を裏切ってくれる男だ。13日の巨人戦も「4番・一塁」で出場すると、二塁打、左前打と2打席連続安打。迎えた6回無死一塁の打席では何とも美しい犠打をピッチャー前に決めてみせた。かと思えば、優勝を決めた16日の広島戦で今季1号本塁打を放った。
ラインホルド・ニーバーという米国の思想家に「Bloom where God has planted you」という詩がある。日本語では「置かれた場所で咲きなさい」と訳される。
この詩は「立場を受け入れて耐えなさい」と誤解されがちだが、本当は「諦めず、全力で咲きなさい。それは周りも幸せにする」という意味だ。
交流戦初優勝を決めた東北楽天イーグルス。ファンもチームメートもコーチも今江監督も球団スタッフも…。置かれた場所で何度でも咲き誇る鈴木大地の周りで幸せな笑顔を浮かべていた。
その鈴木大地に何度も不要なコンバートを強いて、更に意図的にレギュラーを外して(それでも開幕間もなく、そのレギュラー候補の選手を押しのけて結果を出してスタメンを「強奪」してましたが)、その挙げ句に半ばFAで追い出してまで、ロッテ球団が「大事に大事にしてきた」のが中村奨吾。その中村奨吾がここ2年、攻守ともに全くダメダメでエラーをしても4タコをしても全くスタメンから殆ど外されずにロッテのチーム低迷も招いてた(最近はヒットを打つようになりましたが、これがほとんど得点に絡まないのも困ったもんです)のを思うと、まあ鈴木大地の記事ではないが「置かれた場所で咲き誇った」彼は大したもんだなあとしみじみと思う次第です。
もっとも今江監督もそうでしたが、複数年契約が終わってちょっとでも成績が低迷したりすると楽天球団はシビアなほど年俸ダウンをしてくるチームではありますが、それでもなんとか最後まで現役を全うしたら楽天球団はきっと2軍コーチから最後は1軍監督になるまで信頼して育ててくれて更に関係を続けてくれると思うので、なんとかあと3-4年、2000本安打に到達できるまで頑張ってほしいですね、はい。と同時に「千葉ロッテ球団が異様に大事に大事にしてきた」中村奨吾がその3-4年後にロッテにいるかどうかもわかんねーし…と書いたらそれは暴言なんだろうか(笑)。
以上です。
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