・宮台真司教授襲撃事件 容疑者とみられる男死亡 捜査関係者(NHKニュース)
少し前に社会学者の宮台真司先生が「襲撃」されて大怪我した事件がありましたが、さきほどTwitterを見てたらこんなニュースが出ていて思わず( ゚д゚)ポカーンと。
↑NHKのニュースサイトでも黒枠の速報が出ておりました。
東京 八王子の東京都立大学で、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が刃物で襲われ重傷を負った事件で、容疑者とみられる男が2月1日までに死亡していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
去年11月29日、東京 八王子の東京都立大学・南大沢キャンパスで、この大学の教授で社会学者の宮台真司さん(63)が男に刃物で切りつけられ、全治6週間の重傷を負いました。
事件後、犯人について有力な手がかりはなく、宮台さんも男に心当たりがないなどと話していたことから、警視庁は現場周辺の防犯カメラの映像を公開するなどして行方を捜査していました。
捜査関係者によりますと、2月1日までに容疑者とみられる男が死亡していることが分かったということです。
警視庁が詳しいいきさつを調べています。
いやいやいや、警察何やってんのよ(大汗)。
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これでは正直、宮台先生もやりきれないだろうに。
・警視庁 男の新たな映像公開 宮台真司さん襲撃事件 まもなく2カ月(FNNプライムオンライン)
こちらは1月27日のFNNの記事より。結局、この「男」の正体もわからず仕舞いのままで…。
東京都立大学で社会学者の宮台真司さんが襲撃された事件からまもなく2カ月がたつが、警視庁は、逃走中の男とみられる新たな映像を公開した。
警視庁が公開したのは、犯行前に神奈川・相模原市で確認された防犯カメラ映像で、黒の上下の服を着て自転車に乗る男の姿が映っている。
警視庁は、男が持っていたペットボトルを回収し、DNA型を採取している。
また、別の映像には、犯行後に現場近くで歩いている男の様子が映っている。
この事件では、東京都立大教授の宮台真司さんが男に切りつけられ重傷を負っていて、警視庁は男の情報提供を呼びかけている。
情報提供は、「042-653-0110(警視庁南大沢署)」まで。
で、この男の正体は最終的には「容疑者死亡のまま書類送検」みたいな流れで明らかにはなるんでしょうが、肝心なのは「なんで宮台先生が襲撃されなきゃならんかったのか」という動機の部分なんすよね。
人情としては、そりゃキチガイみたいなやつもいれば逆恨みで道理もへったくれもないやつもいるでしょうが、それでも「なんで俺を殺そうとしたんだ?」と思うのは当然で、例えばテレビ等で常日頃、宮台先生が話していることでカチンと来たとか、または容疑者が学生(風貌としてはそうとは思えないんすけど)だとして「単位をくれなくて留年して就職がパーになった」とか、それなりの「理由」がなければ正直やりきれないでしょう。仮にそれが逆恨みでも狂人の戯言でちっとも理にかなった言い分ではないにしろ、「理由が明らか」なのと「そうではない(=勝手に襲撃されて、逃走されたあげくあの世にまで逃げ切られた)」のでは心のなかで区切りをつけるのも難しいでしょうに。
これで思い出したのは、昔、東京駅でテロリストに襲われて瀕死の重傷(後にその傷が元で亡くなることになるわけですが)を負った時の宰相・浜口雄幸が「男子の本懐だ!!」と怒鳴りつけた逸話があったりするんですが、いくらその時に付けられた傷が癒えて、更に傷跡が見えなくなったとしても「よくわかんないやつに、よくわかんない理由で襲われた」というのは心のなかでのトラウマはなかなか消えるようなもんじゃないでしょうし。まあ理不尽すぎてアレですが、それでも「なぜ襲われたのか」という点が明らかになるだけでも、被害者の方からすれば「そうだったのか」と思う点は少なくないだけにこれはどうなんだろうなと思いますね。
・宮台真司さん切りつけ事件の容疑者とみられる男、昨年末に死亡か(朝日新聞)
結局、昨年末の時点で死んでいたという話も。
東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん(63)が昨年11月に男に切りつけられて重傷を負った事件で、容疑者とみられる男が死亡していたことが、捜査関係者への取材でわかった。40代ぐらいの日本人で、昨年末にすでに死亡していたが、警視庁は捜査の結果、数日前にその事実を把握したという。
事件は昨年11月29日午後4時17分ごろ、東京都八王子市の都立大南大沢キャンパスで発生。宮台さんは顔や足などを複数回切りつけられたほか、身を守ろうとして両腕にも多数の傷ができるなどの重傷を負った。同庁は現場から逃走した容疑者とみられる男の画像を公開した上で情報提供を呼びかけていた。
うーん、まさか八王子・相模原で警視庁と神奈川県警が縄張り争いでもやってたんじゃねえのか?と思うぐらいの警視庁の「事実の把握」の遅さが実に悔やまれる。
・宮台真司さん 襲撃事件後 初の対面講演 今後も活動継続の意向(FNNプライムオンライン/1月31日付)
そしてその宮台先生は一昨日の1月30日から対面講演を再開したそうですが…。
社会学者の宮台真司さんが、襲撃事件のあと、初めて公の場で講演を行った。
宮台真司さん「(事件後は)耳がとれるかどうかの瀬戸際でした。襲撃でけがをして出られなくなる、こわくなって出られなくなる、それは避けたい」
講演は都内の大学で、2022年11月29日の襲撃事件のあと、初めて対面で行われ、宮台さんは事件についても触れたうえで、今後も講演などの活動を続けていく考えを示した。
東京都立大学のキャンパスで、宮台さんが男に襲われ重傷を負った事件をめぐっては、警視庁が先週、新たに逃走中の男の犯行前と犯行後の映像を公開し、情報提供を求めている。
情報提供は、「警視庁南大沢署(042 – 653 – 0110)」まで。
宮台先生ご自身が空手の有段者らしいんですが、それでもこういう不意打ちのような、しかも殺意を持って凶器で襲撃してくる「輩」にまでは対応はできないからなあ…。
しかしいずれにしても命までは取られずに活動を再開できるまで回復されたのは本当に何よりです。お気持ちの上ではたぶんまだまだ癒やされることはないんでしょうが、更なる一日も早い心身ともにご快復されることを祈っておりますです。
以上です。