大相撲九州場所。巴戦のち阿炎逆転優勝。しかし脳震盪みたいになってた高安は大丈夫か?

阿炎が初優勝!28年ぶり巴戦による優勝決定戦制した 3場所連続の平幕Vは史上初(スポニチ)

今年は6場所全て優勝力士がバラバラという28年ぶりの珍事(?)が発生する大波乱な大相撲本場所だったんですが…しかし高安、大丈夫かマジで?(大汗)

◇大相撲九州場所千秋楽(2022年11月27日 福岡国際センター)

 大相撲九州場所は27日、福岡国際センターで千秋楽の取組が行われ、西前頭9枚目・阿炎(28=錣山部屋)が、大関・貴景勝(26=常盤山部屋)、前頭筆頭・高安(32=田子ノ浦部屋)との巴戦による優勝決定戦を制して初優勝を果たした。3人による優勝決定巴戦は、曙と貴ノ浪と貴闘力で争った94年春場所以来28年ぶりとなった。

 単独トップの高安と1差の11勝3敗で千秋楽を迎えた阿炎は、本割で高安と直接対決。過去4勝4敗と互角も今年の2度の対戦はいずれも勝っており、その勢いのまま突き倒しで高安を下して12勝3敗で優勝決定戦へと持ち込んだ。前日に「自分の相撲を思い切り取れるか。そこだけ」と話していた通り、決定戦でも平常心を貫いて高安、貴景勝に執念の2連勝。今年は6場所で全て優勝者が異なり、7月の名古屋場所の逸ノ城、9月の秋場所の玉鷲に続き、3場所連続の平幕優勝は史上初となった。

 阿炎は今場所、8日目まで1敗をキープしたが、勝ち越し目前で2連敗。立て直して白星を積み重ね、前日には豊昇龍との3敗同士の対決に土俵際の逆転で勝利し、優勝争いに踏みとどまっていた。

 2020年には7月場所の前と場所中に接待を伴う飲食店での会食が発覚。新型コロナウイルス対策のガイドライン違反で一度は引退届を提出したが受理されず、3場所出場停止処分を受けた。一時は小結も務めた男が幕下まで転落したが「変わった自分を見てほしい」と改心。稽古を重ね、幕下では2場所連続優勝を果たした。十両も2場所で通過すると、昨年の九州場所で幕内復帰。今年は7月末に右肘と左足首を手術して秋場所を全休したが、「リハビリの場所」と位置付けた復帰場所で白星を重ね、初の賜杯を手にした。

怪我が多くなかなか優勝できない貴景勝、今年だけでも今回含めて3回も優勝争いに絡んでるのに優勝には届かない高安、そして一昨年のコロナ禍で不祥事起こして幕下まで突き落とされてそこから這い上がってきた阿炎…なかなか三者三様なドラマがある力士だなあと、そこらへんはしみじみとした感じで見てましたねえ。

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ま、高安には優勝させたかったんだけども…。

大相撲の巴戦でアクシデント 高安が脳しんとうか 土俵上で立ち上がれず騒然 V逃し涙(デイリー)

それよか高安、あんだけ土俵の上で動けなかったのに大丈夫なんだろうか、とマジでそっちの方が心配になりましたわ。

「大相撲九州場所・千秋楽」(27日、福岡国際センター)

 28年ぶり3力士での巴戦となった優勝決定戦。大関貴景勝(常盤山)、前頭筆頭高安(田子ノ浦)、同九枚目阿炎(錣山)が3敗で並んだが、1度目の取り組みとなった阿炎と高安の一番ではハプニングが起きた。

 立ち合い、阿炎の変化についていけず、高安が土俵上にばったり。頭を打ち、脳しんとうのような症状で足もとがふらつき、立ち上がることができなくなった。NHKの中継解説を務めた元横綱北の富士氏は「脳しんとうじゃないか」とつぶやいた。

 場内が騒然となる中、何とか立ち上がり、土俵下に座ったが、続く一番で阿炎が貴景勝に勝ち、初優勝。自身7度目の優勝争いも逃した高安は、悔し涙を流して花道を引き上げた。

ちなみに今回優勝争いをしてた力士、立浪部屋の豊昇龍(朝青龍の甥っ子さんで本当に叔父さんを彷彿とする風貌そして業師っぷりに個人的には大好きな力士のひとりではありますが)を除いて、貴景勝→常盤山部屋、高安→田子ノ浦部屋、阿炎→錣山部屋、王鵬→大嶽部屋…と、いずれも二所ノ関一門なんですね。錣山部屋は元寺尾の錣山親方が貴乃花一門へ離脱する前は時津風一門だったらしいんですが貴乃花親方の一騒動の後にどこかの一門に所属しなきゃならないという決まりができて以降は二所ノ関一門に移籍したんだそうで…。

で、最近は二所ノ関一門は東京場所・地方場所のどちらでも一門の連合の合同稽古をしてるんだそうで、つまりは今回の優勝争いをした力士のほとんどは九州に入って出稽古や連合稽古で鍛え上げて、来年正月の1月場所前にも同じような連合稽古をすると思われますので…まあ高安も怪我さえしなければ稽古に熱が入っていくんでしょうね。そして今回は平幕から大躍進した阿炎・王鵬と共にともすれば来年は三役、高安に至ってはもしこのまま調子をキープし続けていって9勝以上、ともすれば12-3勝で優勝争いにたびたび顔を出すようになれば大関復帰も夢ではないでしょうから(もっともかち上げがいつまでも通用するとも思えないので、そこは鍛え方と戦略が必要になってくるんでしょうけどね)。

そして記事に戻りますが…もしあそこ(巴戦の2戦目)で阿炎が貴景勝に負けて、貴景勝が優勝を賭けた一番として高安戦が巡ってきてたとしたら、果たして高安は土俵に立ったのかというのも考えてしまいますね。思えば、高安と同じ部屋(鳴戸部屋→田子ノ浦部屋)の大先輩にある元横綱・稀勢の里(今は二所ノ関親方として二所ノ関一門の総帥になっております)もなかなか時の大横綱・白鵬の壁を超えることができず、さらに本場所では序盤戦(2日目あたりに)で黒星をつけて惜しい負け方をしていて…で、結局初優勝したのが横綱昇進する前の場所で(それ以前はなんと12-3回ぐらい準優勝な成績だったそうです)、横綱になってすぐに優勝はしたものの肩の筋肉を大怪我して長期休場の末に引退にまで追い込まれてしまったのを見てきただけに。

きっとそんな兄弟子・稀勢の里をそばで見ていたから高安も文字通り「命を惜しまず」土俵に上がって貴景勝相手にガチンコ相撲をしてたでしょうし、それでもし大怪我や怪我の再発、再起不能な怪我を負ったりしたら、と考えますと、結果論ではありますが阿炎が巴戦で2連勝してくれたのはむしろ高安にとってはありがたかったのかもしれないですね。というよりも近い将来、「しみじみと、そう思えるような」もっと強い力士になって初優勝の日が来ることを祈ってますです。

で、とりあえず阿炎と高安。上位陣がもたもたしてる間に優勝争いに加わりつづけて来年中に三役どころか大関になっちゃえor戻っちゃえ(苦笑)

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