凄い。大相撲中継で「出世力士手打式」「神送りの儀式」まで放映されたわ(汗)

朝乃山が大関昇進へ、富山県出身力士111年ぶり(日刊スポーツ)

というわけでNHKの大相撲中継をずーっと見てました。朝乃山は貴景勝に勝ったし、大関は片方に1人しかいないし実に安定してるし…で、文句ないんじゃないスかね。しかしまさか神送りの儀式まで見れるとは思わんかった…。

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

関脇朝乃山(26=高砂)の大関昇進が事実上、決まった。

横綱、大関の昇進をあずかる日本相撲協会審判部の境川部長代理(元小結両国)は、結びの一番終了後、八角理事長(元横綱北勝海)に、場所後の25日に朝乃山の大関昇進をはかる臨時理事会の招集を要請。これを了承された。

この臨時理事会で承認され、その後の大相撲夏場所(5月10日初日、両国国技館)番付編成会議をへて、正式に大関昇進が決まる。

朝乃山は千秋楽で大関貴景勝に勝ち11勝4敗で今場所を終えた。大関昇進の目安とされる三役で3場所通算33勝には1勝届かないが、33勝というのはあくまでも数字上の目安。相撲内容や安定した取り口などが評価され、審判部内の総意で推薦することで意見が一致した。

しかし111年ぶりってのが凄い。日刊スポーツさんの記事に戻りますと、各種データがありまして、

▽朝乃山が大関になると

◆新大関誕生 19年夏場所の貴景勝(千賀ノ浦)以来、平成以降では27人目。

◆富山県出身 1909年6月の太刀山(元横綱)以来、111年ぶり。

◆高砂部屋 02年秋場所の朝青龍以来となる。

◆学生相撲出身 豊山、輪島、朝潮、武双山、出島、雅山、琴光喜に続き8人目で、近大出身では師匠の高砂親方(元朝潮)以来2人目になる。

◆付け出し 豊山(幕下10枚目)輪島(幕下60枚目格)朝潮(同)武双山(同)出島(同)雅山(同)琴光喜(同)に続き、三段目100枚目格では初めて。

◆三役通過 昇進目安の番付を「3場所連続三役」とすれば、新三役から所要3場所で大関昇進は00年名古屋場所の雅山以来約20年ぶり。

朝乃山の師匠の高砂親方が確か今年65歳になるんで停年になるんですね。協会には残るかもしれないんですが部屋持ちの親方としては引退しないといけない年齢(たぶん元・朝乃若の若松親方が今年から副理事になったし、この人が次の高砂親方になると思うんですけども)で、その最後の年に朝青龍以来の大関が誕生した、というのは本当に良かったなーと思いますね。

ついでに書くと、高砂部屋では、

個人的には最も応援している力士のひとりでもある朝弁慶さんが幕下3枚目で6勝1敗で久々の十両復帰になりそうで、同じ高砂部屋の朝玉勢関が十両下位で大幅に負け越して入れ替えの形になりそうなのは遺憾ではありますが…ひとりでも関取、そしてそれに近い位置で競り合う力士がいれば、朝乃山関の稽古相手・稽古台として鍛えられるという側面もありますので、ここらへんは本当に頑張ってほしいと思いますです。

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しかし結びの一番以降がすごかった…。

白鵬44度目V「これで終わった…」異例場所締めた(日刊スポーツ)

思えば白鵬関も35歳。よく頑張ってますわ、本当に。

<大相撲春場所>◇千秋楽◇22日◇エディオンアリーナ大阪

白鵬(35=宮城野)が鶴竜(34=陸奥)との横綱対決を制し、13勝2敗で2場所ぶり44度目の優勝を果たした。2013年九州場所以来6年4カ月ぶりの千秋楽相星決戦は、第一人者が貫禄を示した。

大一番を制した白鵬は、息を切らしながら「もう…これで終わったなという感じ」と第一声。「不思議な感覚。モチベーションをどこに持っていくか」と、新型コロナウイルスの感染予防のため、史上初めて無観客で行われた異例の場所を振り返った

いつものような観客による声援がない中、横綱の責任を果たした。10日目に阿武咲、12日目に正代に敗れたが、最後の3日間を勝ちきった。

で、いつもと違ったのが、結びの一番の後の表彰式などでした。

まず支度部屋(と思わしき場所か、インタビュールームとか)で最初に優勝インタビューが行われてまして、

画面の右端にこんなテロップが。どうもこの流れで行われるとのことで…しかし「出世力士手打式」と「神送りの儀式」という文字を見て、「え、ここまで放送されるん?」とびっくりする次第で(^_^;)。

で、一段落がついた後に、

まずは親方衆(たぶん理事および審判委員の皆さんだと思われるんですが)が、

次に幕内力士が番付順にぞろぞろと登場しまして、

こんな感じに。

そしてその後、元横綱・北勝海の八角理事長の「協会ご挨拶」がありました。通常だともっと早い時間帯(通常は初日・千秋楽の十両の取り組みの残り3番あたりで途中中断することが多いそうです)なんですが、この日は全ての取り組みが終了した、表彰式の手前で行われました。

いやー、理事長自ら言葉に詰まるような、心が入ったいい文章でした。国会での官僚がこしらえた作文な答弁の某総理の喋りとは全然違いましたなー(苦笑)

そして国歌斉唱の後に、表彰式が行われまして。

最初に幕内総合優勝のトロフィーなどの贈呈が行われ、

次に三賞(技能賞・敢闘賞・殊勲賞)を受賞した3力士が出てきまして、

それぞれへのトロフィの授与などが行われました。これも珍しい…(大概は千秋楽の幕内土俵入りの前あたりに記念撮影が行われて、土俵でのこういう形での表彰をされた記憶がまったくないんで、これもびっくりでした)。

そして、その後がさらにびっくりで、親方衆や幕内力士の面々が退場した後に、

右下の進行表なテロップが「出世力士手打式」になってまして、「え、マジで放送するん?」と(;゚Д゚)

すると改めてゾロゾロと親方衆と、今度はいかにも今場所、前相撲をデビューしたなーという若い力士が登場しまして、

3月場所は学校の卒業などで新年度として入門してくる新弟子さんが多いので全員は土俵には上がれなかったんですが、それでも結構な数のお相撲さんたちが上がりまして、

で、「出世力士手打式」という形で三本締めを行いました。ま、前相撲を取った力士は次の場所は全員序の口に「出世」ができるから…という理由らしいんですけどね、これ。

更に、

真ん中にいた行司さんを新弟子さんたちが、

胴上げしてまして…これがいわゆる「神送りの儀式」というものでした(笑)。昔は審判委員の親方を胴上げしてたそうですが、よくよく見ると、元大関の魁皇・浅香山親方がいるし、あの親方を胴上げするのは大変だろうなーとか思ったり。

実は本場所が始まる前に「土俵祭り」という神事が行われて、土俵にお酒をまいて、お米や昆布などを埋めるという儀式があるんですね。その逆で、「神様に来てもらったんだから、神様を解放して、また本場所になったらよろしくおねがいします」という儀式としてこれが行われてるようです。

※なので少し前に、優勝した白鵬が優勝インタビューの直後にお客さんと三本締めをして、それに対して協会幹部が「順番が違う!!」と激怒したというのはこの一連の儀式があったからなんだそうです。

ちなみに通常の本場所だと、幕内総合優勝の力士に対しての副賞がものすごく多く(外国からの賞とか、米一俵とか凄まじい量の「副賞」があるんだそうです)、千秋楽では17時半ぐらいに結びの一番が終わり、諸々の表彰式・優勝インタビューなどをしてる間に、NHKでは放送時間の18時になってしまうので、この「出世力士手打式」「神送りの儀式」はほぼ確実に放送されない…とこなんですが、一応こういうのをやってるというのは好角家には知られてまして故に「いやー、まさかここまで見れるとはと本当にびっくりした次第でした。

※あとこれは未確認情報なんですが、名古屋場所あたりだとこの「神送りの儀式」の後にファンが土俵の砂を持ち帰っても良いんでお客さんが殺到するらしいんですが…これは本当なんだろうか(大汗)。

しかしよくぞ15日間、ひとりも新型コロナウイルスの患者を出さずに終えたもんですわ。ある意味で今年のスポーツなどのイベントの「指針・目安」になるかもしれないですね。さて、5月の東京場所の時はこの騒動はどうなってることやら。

以上です。

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