白井主審の件。ま、馴れ合いはダメだけど、選手と審判とのコミュニケーションは必要だね(苦笑)

プロ野球選手会、審判とコミュニケーションを取ることが必要と見解 白井球審の詰め寄り騒動で(日刊スポーツ)

先週のオリックス対ロッテ戦の佐々木朗希になぜか食って掛かった(?)白井主審の件の話の続きになりますが…まあ選手会が言うのも無理はないでしょうね。馴れ合いはいかんけど、あくまでも審判は選手と共に一緒に良い試合を作っていく関係なのだから、と。

プロ野球選手会は28日、審判とコミュニケーションをもっと取る必要があるという考えを示した。

この日の日本野球機構(NPB)との事務折衝で、審判に関する要望を伝えた。24日のオリックス-ロッテ戦で、ロッテ佐々木朗希投手(20)が白井球審に詰め寄られたことが物議を醸している。

事務折衝後の会見で、加藤諭次長は「いろんなコミュニケーションが足りないのではないか、という意見は選手の方からある。今回の件も、もしかしたらコミュニケーション不足があるのではないか」と指摘した。ここ数年はコロナ禍で自粛している審判との交流会や、審判組合との会議を再開したい考えを示した。

その上で、選手会としてNPBに対し、質問状を送る用意をしている。内容は、試合における審判の役割といったものを含むという。「以前から、審判の技量的なところも要望している。例えば、動体視力やフィジカル的な面で、(審判に対する)毎年の評価があるべきじゃないか。同じグラウンドに立つプロフェッショナルとして、審判にとっても良い制度作りができるのでは。審判の方の意見も聞きたい。そういった協議も再開できればと思う」と続けた。

最後に、加藤次長は「選手が多少、感情を出すのは理解して欲しい。審判も感情を一切出すな、ということではなくて、普段のコミュニケーションを取れれば、多少解決できるのかなと思う」と締めくくった。

ま、個人的には佐々木朗希に関しては「MLBに行けばもっとひどい審判が多いんで、今のうちに対応を覚えておこう(表情を一切出さない、等)」と、さらに白井主審に関しては「そういう人なのが最初からわかってんだから、話し合いとかが通じない相手であればチームそれぞれが審判も分析研究して、それなりの対応でプレーしていくしかないねえ」って考え方だったりします。

…ただ、その前段で「ただし、審判って選手たちの「敵」じゃないんだから」という考え方もありまして、プロ野球選手会が「さすがにあれはちょっと」という声を上げてくれて「あのー、審判さんたちもいい試合を作るためにもっと選手との良い意味でのコミュニケーションを取れませんかね?お互い、リスペクトしてやっていく方法もあるでしょう?」って意見を言ってくれたのは本当にありがたいなあと思いますね。そりゃ舐めた態度を取ったり、審判を露骨に欺く行為(例をあげれば、サッカーで言えばわざと倒れてPKを貰いに行くような「マリーシア」という行為とかですね)をしたら、そりゃ注意・警告は必要でしょうけどね。

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白井審判の件で、やっぱりサッカーの家本主審を思い出しますね(苦笑)。

「頭おかしくなるよね」家本政明が審判時代の壮絶な苦悩を振り返る「2人がいなかったら多分、辞めているか…」(サッカーダイジェスト)

そういう意味では、以前はいろいろとやらかしすぎて、試合開始前の審判の紹介のとこで名前が出てきただけで「えー」って感じだったのに、後にしっかり選手とのコミュニケーションをするようになって名審判と言われるようになるまでに至った、昨年引退したJリーグの家本主審の件は非常に参考になりますね。

 元日本代表の播戸竜二氏が、自身のYouTubeチャンネル『播戸竜二のおばんざい屋』の最新コンテンツを投稿。元国際主審でプロフェッショナルレフェリーも務めた経験を持つ家本政明氏をゲストに迎え、様々なトークを繰り広げた。

 昨年12月の横浜F・マリノス対川崎フロンターレの試合をもって、レフェリーとしてのキャリアにピリオドを打った家本氏。播戸氏が現役時代に出場した試合でも度々、笛を吹き、「多分、退場にはされていないような気がするんですよね」と播戸氏が思い返すと、家本氏は「でもすげぇワナワナ言われた記憶はある(笑)」と笑顔を見せる。

 ひとりの人間がジャッジを下すという難しい仕事で、時には厳しい声が聞こえることもあった。「死ぬほどブーイングを浴びるわけじゃないですか?」と問いかける播戸氏から「サポーターも言う、どっちのコーチングスタッフも言う。あの時とかどんな感じだったんですか?」と心境を聞かれた家本氏は「もう辛いよね」と正直な気持ちを吐露する。

 それでも「良い経験」と捉える家本氏に、播戸氏が「ちょっと物議を醸すじゃないですけど、何個かあるじゃないですか?」と突っ込むと、家本氏は次のように応じる。

「あったね。2008年のゼロックスだったりとか、あるいは16年のチャンピオンシップだったりとか、17年の町田対名古屋で、本当は退場しなきゃいけない人、じゃない人を退場させてしまったとか。目立つところはたくさんあったよね」
 
 とりわけ、計14枚のカードを提示した08年のゼロックスでは、試合後にそのジャッジが疑問視され、無期限の審判割り当て除外を言い渡される。当時を家本氏は「無期限ってことは、5年かもしれないわけじゃん、極論な話。先が見えないとやっぱり人間って、不安だよね。どうしていいか分からない。頭おかしくなるよね」と回想する。

 もちろん、自身のパフォーマンスについては、どこが悪かったなど分析はできていた。「それ以外のところの話で、気持ちの置きどころとか、整理の仕方がよく分からなかった」と振り返る。

 そんな家本氏を支えたのが「今の妻と、僕が師匠と仰いでいる夏嶋先生」だったという。「この2人に救われた。2人がいなかったら多分、あの時点で辞めているか、気が狂っているんじゃないかな」と神妙に語った。

いや、家本主審には悪いけど、マジで昔は「ひどかった」ですからね。イエローカードで選手を抑え込もうとしてましたから、で更に激昂した選手たちのプレーがひどくなって更にカードを…という流れになってましたし。そこから何度か割当を外されたり、研修を受けたりした上で現場復帰して少しずつ選手たちとコミュケーションをした上で試合を無難に、そして的確にジャッジできるようになったのが大きかったんでしょうね。

と同時に思うのはこの「馴れ合いにならん程度に、(頭は冷静に)選手とのコミュニケーションしていくやり方」は、Jリーグ、というかサッカーという競技で国内外であれだけひどい審判が少なくない(何せ「中東の笛」とか揶揄されているぐらいですし(失笑))中、それができたのだから、野球でも「厳格に、馴れ合いは無しで」という前提なのは当然としても、審判は4人もいるんだからそこらへんのコミュニケーションをもっと多くしてカッカしがちな選手(時には監督も)と「ここらへんはこういう基準でやっているのだから」ぐらいのやり取りはした方がいいと思いますけどね。お互いカッカしたって何もいいことはないわけですから。

しかしこれらを思うと、たぶん白井審判、あちこちのNPBの試合前に審判紹介の際に名前が出てくるたびに、家本主審の時のように観客席からどよめきが起きたり、ともすればビミョーな空気になったりするんでしょうな、あそこまで有名になっちゃったら(苦笑)。ゆえに今すぐ劇的に変えるのは本人のスタイル、性格、そして経験則等もあるから急には無理でしょうが、確か今はまだ40代半ばだった記憶がありますから、ここから停年までの間に少しずつスタイルを変えていって、本当に選手たちにもリスペクトされるような名審判になってくれたら嬉しいかなと思う今日この頃です。

↑ジャッジが一番物議をかもしてた頃の家本主審の本。なかなか興味深く読ませてもらいましたなー、その当時。

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