日ハムの栗山監督いわく「中田翔は今のこのチームでは難しいかな」と。

日本ハム栗山監督、中田翔放出の可能性示唆「正直、このチームでは難しい」(日刊スポーツ)

数日前の話の続きになりますが、日刊スポーツにこんな記事が。

日ハムの中田翔選手、「現場での暴力行為」で出場停止処分とのことで…(;゚Д゚)

2021年8月11日

なんとなくだが個人的には「中田翔を放出」よりも、「栗山監督が今季限りで、来季は稲葉新監督で中田翔を鍛え直す」という選択肢を取りそうな気もする。チームおよび中田選手の事を考えて…とか。ただし日ハム側の思惑はさておき、居心地は悪くなるだろうし、来季は大減俸とかは提示されるだろうから、そもそも本人がチームに残るかどうかはわかんないけど。

日本ハム栗山英樹監督(60)が16日、暴力問題の渦中にある中田翔内野手(32)へ、他球団への移籍や放出も選択肢の1つとの持論を明かした。

神戸市内で騒動後、初めて取材に応じ「正直、このチームでは難しいかなっていうのは思っていて」と放出の可能性を示唆。中田への親心を抱きながら、今後もプロ野球選手としての復帰の道を模索していく。

   ◇   ◇   ◇

栗山監督は、迷いなく言い切った。暴力問題で揺れる中田に対し「ファイターズで今すぐ『さあ(復帰に向けて)行きますよ』っていう感じのことではない。それぐらい重く受け止めている。ただ、なんとなく自分で感じているのは正直、このチームでは難しいかなっていうのは思っていて」と、他球団への放出も辞さない考えを示した。

背景には、揺るがない親心がある。中田は今月4日、同僚への暴力行為で無期限の出場停止処分を受けた。栗山監督は電話越しに「しっかりと長い間、電話で話し込んだ」と明かし「次のステップを踏むためには、ちゃんとみんなに謝って、言われることも受け止めて、我慢して、前に進むしかないんだとしっかり伝えた」。才能ある中田の野球人生を途絶えさせてはいけないという思いから「放出」の可能性を挙げた。

事態の重さは、切々と感じている。「オレとしては一生懸命(中田を)前に進めてきて、向き合ってきたつもりなんだけど、この結果は『つもり』でしかなくて。結果が出なければ、やったことにはならないので、オレも本当に責任を感じている」と眉間にしわを寄せた。「何とか、何とか、何とかもう1回、再生するチャンスをもらった中で野球をやらせてやりたいっていう思いはオレの中にあるから」と信じている。

栗山監督 世の中の人はそんなの甘いだろって、野球やめさせろよって、もちろんそういう意見が出てくるのも分かる。それも分かる。オレも分かっている。ただ人は、やっぱり失敗したりとか間違いも起こしたりする時に、まず謝って許されるのであれば、またもう1回やり直すチャンスっていうのは、どこの社会でも考えてあげるべきだと思っていて、というだけの話なので。

今季のトレード期限は8月31日までで、それまでに成立しなければ、トレードの可能性はシーズンオフとなる。監督就任から10年、ともに歩んできた主砲の野球人生を案じながら、矢面に立って導き出した選択肢の1つ。今後もプロ野球選手としての復帰の道を、一緒に模索していく。

とはいえ、他球団もよほどこの中田翔を飼いならす、もっといえば「言うことを聞かせる」ことができるような男気あふれる闘将ないし名将がいれば話は別ですが残念ながら他の11球団を見てもそのようなリスクを背負ってまでトラブルメーカーとして名を馳せてしまったこの選手を取ろうというとこは出てくるとこは考えづらいんですね。特にこのコンプライアンスを声高に叫びがちな世の中だと。

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意外に杉谷拳士が大活躍したりしてな。「目の上のたんこぶが消えた」と(苦笑)

とすれば「現段階」での、あくまでも栗山監督個人の私見ではこういう感じだけど、来年は(前々から噂にはなっていた)東京五輪で金メダルを取った稲葉篤紀氏を招聘して日ハムの監督に据えて、この中田翔も含めて叩き直してやる…というのが実はベターな選択肢なような気がしますね。

もちろんその為には中田翔には日ハムサイドからは本人が目を覆いたくなるような大減俸の提示もしてくるでしょうし(今年が3.4億円ぐらいらしいんで、これが一気に3400万円ぐらいになるとか。つまりは10分の1ですな…。おそらくここに出来高とかが加わることにはなるとは思いますが)、更に「次にこんな事をやったらもうアウトだよ」と釘も刺されるでしょう、五寸釘級のぶっとい奴も(苦笑)。その時に中田翔はどんな選択をするか。更にチームメイトからは腫れ物に触るような扱いを受ける可能性も高く、年俸等も本人のプライドをずたずたに裂かれるような金額、しかしよそに行くとこはない…となると、もしかしたら下手すると「じゃあもういいや」と引退しちゃうかもしれないですけどね。

で、これで仮に中田翔が退団ないし引退をした後、次の世代の若い衆が育ってくるかどうか。個人的にはそろそろハンカチ王子の人もさすがに30歳を過ぎていつまでも温い環境でプレーさせるわけにはいかんでしょうから、戦力外通告してコーチやフロント転身とかを提示して一気に世代交代・チーム内整理も不可避になるんだろうな、とそんな予感はしますね。たぶん中田翔だけでは済まないような。でも仮に栗山監督が今年で辞めて次に新しい人が監督になるというのはそういう「血の入れ替え」もどんどんしていかないと、チームが活性化していかないでしょうから…果たして新球場デビューの前に日ハムフロントがそこまでの覚悟ができてるかどーか、ですな。

一方でこれで杉谷拳士がのびのびと、例えば今季も好調なオリックスの吉田正尚や、今売り出し中の「ラオウ」杉本裕太郎の半分ぐらい、または千葉ロッテの荻野貴司の3んの2ぐらい…の安定した成績(数字では月間で打率3割超、出塁率も4割超ぐらい)を残し始めてきたら「おお、目の上のたんこぶが消えたからか?」とか良い意味でのツッコミを禁じえないわけですが(苦笑)

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