・ロッテ吉井監督 26イニング無得点の打線に「若い子たちが何をしているのか分からない感じで…」(スポニチ)
昨日のオリックス戦後の吉井監督のコメントなんですが…あれほどの理論家に「これ」を言わせちゃだめだろ打撃陣(それと福浦ヘッドや打撃系コーチも)。
◇パ・リーグ ロッテ0―2オリックス(2023年9月10日 ZOZOマリン)
ロッテが26イニング無得点で4連敗を喫した。左脇腹の肉離れで戦線離脱していたロッテ・佐々木朗希投手(21)が、7月24日のソフトバンク戦以来48日ぶりとなる復帰登板。最速161キロを計測するなど3回45球2安打2奪三振1四球1失点と左脇腹の故障の影響を感じさせない投球を見せた。しかし、相手先発左腕・宮城の前に打線が沈黙。わずか2安打で完敗した。
試合後の吉井監督との一問一答は以下の通り。
――佐々木朗は3回1失点。
「順調だと思います」
――球数50球前後というイメージで。
「はい」
――監督から見てボールは。
「横から見て普通だったです」
――本人は「まだまだ」と言っていた。
「だったらそうじゃないですか」
――「まだまだ」というのは監督から見るとどういう部分?
「久しぶりに投げているので、そういう時は、例えが変かもしれないですけども、旅行に長い時間でかけていて、自分の居間でくつろごうと思ってもちょっと居心地が悪いという感じがあるじゃないですか。そういう感じだと思います。投げていくうちにこれは戻ってくると思います」
――投球内容自体には問題がない?
「そうですね」
――宮城投手に対して打線は?
「若い子たちがちょっと何をしているのか分からない感じだったので、伝え方もこれからちゃんと考えてやっていきたいなと思っています。対策を取って伝えてはいるんですけど、多分、若い子たちがちゃんと理解できていない部分、後、技術不足というのもあるんで、そこが何とかなるようにしっかりやっていきたいと思います」
――技術不足というのはどのあたりを。
「宮城は右打者の内角にすごく強い球、食い込んでくるスライダーがあるんですけども、そこをどうさばくか。弱い当たりで前に飛んでいるんでね。そこをうまくかわして、狙っている球を投げさせる。それは高等な技術なので、できる人とできない人がいるんですけども。何とかできるように練習していきたいと思います」
――佐々木朗が戻ってきてくれたことはチームにとって大きい。
「もちろんです。先発投手は何人いてもいいので、帰ってきてくれたのはありがたいです」
――カスティーヨの今後の起用法は?
「2番手でロングができるのが分かったので、これから選択肢は増えるかなと思います。中継ぎでもタイプが途中から長いイニングを投げられる人と1イニングしか投げられない人がいるんですけども、カスティーヨの場合は出てきて2、3イニング、ひと回り投げられそうなので」
――いわゆるピギーバッグという形で今後も起用はある?
「それは分からないです。短期決戦になったらベンチに入るかもしれないですし、ちょっと先発の人数が今のところ足りていないと言えば足りていないので。そこはこれから考えます」
――きょうのような起用が一番適している?
「いやー、先発も向いているとは思うんですよ。で、リリーフも短いリリーフもできるし、何でもできる選手だとは思っているので、チームの状況に応じてどこに当てはめるか考えていきたいと思います」
これが精神論オンリー(近鉄時代の鈴木啓示氏とか)や、そもそも監督としても経験不足の元名選手(ロッテの井口前監督や中日の立浪監督など。たぶん巨人の長嶋元監督もそれになるのでしょう)だったら「栄光の現役時代」があるんで「そりゃ人の気持ちなんかわかんないでしょうよ」ってことになるんでしょうが、あれだけ色々と研究して理論派の吉井監督をして「若い子たちがちょっと何をしているのか分からない感じだったので」とまで言わしめちゃうのはそれは「恥」と思わなきゃダメでしょうな。
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一度ぐらい秋に「地獄のキャンプ」をやってみたら?
まあ今の時代とはたぶん合わないし、選手側が大ブーイングがあるかもしれないけど、
昔の巨人の「地獄の」伊東キャンプみたいなのを
今年の秋の鴨川キャンプで「再現」するぐらいしてもいいと思うけどね。さすがにベテランの荻野貴司とか角中パイセンにそれをやらせるわけにはいかないけど、平安藤原トリオとか小島和哉とか二木・岩下・種市の高卒の投手叩き上げトリオとか、若手、中堅に差し掛かってる選手たちを「ちょっと精神的に追い込む」ぐらいのキャンプはあってもいいかもしれないですね。
・「地獄のテント」で猛特訓 柔術家がタックル指導―ラグビー日本代表(時事通信、6月26日付)
それこそ昨日のラグビーW杯の日本対チリ戦の記事でも紹介しましたが、「浦安の白テント」の話を聞いて「そういう鍛え方もありなんだな」と。
9月に開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会に向け、準備を重ねている日本代表。千葉県浦安市での合宿では、グラウンドの片隅に白いテントが設置されている。フランカーのリーチ(BL東京)は、そこを「地獄」と呼ぶ。
オーストラリア出身の柔術家で、13人制を中心にラグビーの指導経験もあるジョン・ドネヒュー氏をスポットコーチとして合宿に呼び寄せた。担当はタックル。FWとバックスが別々に行うテントでの特訓は公開されない。選手らによれば、はだしでマットに上がり、1時間にわたって水を飲む間もなくタックルを繰り返す。
強豪との体格差を、技術と組織力でどう埋めるのか。長年、日本が向き合ってきたテーマだ。SO松田(埼玉)は「大きい選手がたくさんいる中、うまく、どう入るかというところを学んでいる」。これまで日本の低いタックルは対戦相手の脅威となってきたが、ドネヒュー氏は別のアプローチをする。腹の上辺りを目掛けてぶつかることを指示。ジャージーをつかむことなく、レスリングのように自分の力だけで倒すことを求めた。
練習の合間に腰に手をやるなど、苦しそうなそぶりを見せる選手がいれば、全員に馬跳びの「罰メニュー」が科される。テントの中で気を休める時間はなく、CTB中村(東京SG)は「少しもスイッチを切れない。スキルも必要だし、集中力も含めてハード。たぶん、あの1時間を超えるものはない」。科学的なトレーニングが当たり前となった現在では、すっかり珍しくなった「猛特訓」。強豪を打ち砕くタックルを完成させるため、心身を鍛え上げていく。
こちらは時事通信の少し前(6月26日)の記事です。そう言えば2015年のラグビーW杯で南アフリカ相手に世紀の大金星をあげた時の合宿も、当時のエディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチをやってた時に「チームが下手したらバラバラになるやも」と心配するほど合宿がきつくて大変だったそうですね。代表選手の中でも更に屈強かつタフネスのリーチ・マイケル選手が「地獄」と言わしめてるんだからそれはもう(大汗)。
で、「日本のトッププレイヤーたち」の中から更によりすぐって集めた選手たちでも「この合宿はマジでやばいと思った」ぐらい言わしめてるようなトレーニングで鍛え上げてるんだから、プロ野球の選手たち、特に若手・中堅クラスは(怪我さえ気をつければ)「壊れる」ことはないような気がするんですけどね。とかく近年は元気者の大下誠一郎を除くと、皆大人しい選手たちばかりで(大下誠一郎の元気っぷり、そして自我を出してはっきりとモノを言うタイプの選手を「西岡剛以来だ」と吉井監督が評してましたね(笑))、どーしても劣勢の時には本当に追い込まれて縮こまるようなタイプが多いだけに。
もちろん精神論オンリーだけではどうしようもない反面、「そういう時代だから仕方ない」と諦めてしまうのもそれもどうしようもないので、例えばスタメン争いぎりぎりの選手を中心に構成して「ここで(怪我以外で)離脱したらもう後がないんだぞ」ぐらいの「がけっぷち」感で、なんとか鍛え上げてくれないもんかなーと思うんですが…さすがにMLBも経験して、更に日本球界屈指の理論家の吉井監督じゃ無理かなあそれ。
・安田尚憲が一般女性と結婚「家族のためにも、責任感をもって野球に取り組みます」【ロッテ】(中日スポーツ)
をを、安田尚憲、それはおめでとう。今後も頑張れ。
ロッテは11日、安田尚憲内野手(24)が一般女性と結婚したと発表した。安田は「家族のためにも、責任感をもって野球に取り組み、頑張っていきたいと思います」とコメントした。球団によると、婚姻届を出した日などプライベートなことについては現時点では公表を控えたという。
安田は大阪府出身で、履正社高からドラフト1位で2018年に入団。主に三塁手をこなし、今季は112試合に出場。打率2割3分8厘、7本塁打、40打点をマークしている。
ただ安田尚憲をしても「おとなしい選手だなあ」という感じが否めないので、ここらへんは育ちの良さとかもあるのかもしれないね。
それにしても千葉ロッテは吉井監督のコーチ時代ぐらいから「高卒でドラフトの下位で指名して、最初は基礎体力をつけさせて、後に2軍→1軍で実戦経験を積ませて先発ローテで投げられるような投手を育成させる」というメソッドが確立してきたのに(ま、高卒でも佐々木朗希は怪物なので例外としても)、打者のほうがなんとも「行き当たりばったり」な育成方針なのはどうにかならんもんなのか。寡黙な福浦御大ではその役目は無理だから、村田コーチあたりが「話のわかる鬼軍曹」みたいな役割で現場で鍛えつつ、どーにか投手並みの「中長期的な育成プラン」みたいなのを作ってくれればもうちょっと…と思う今日この頃ですね。
うーん、ロッテ球団、「チームを育てる・強くする」というのはそういうとこもあるんだぞ、と。
以上です。
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