・ロッテ・佐々木朗希 9回1失点完投も負け投手に、オリ戦初黒星で4敗目 最速161キロ(デイリー)
今日からオリックス戦でした。実に早い試合ペースで試合開始2時間後の午後8時には9回表に入っていたという(大汗)。ま、佐々木朗希にとっては今後のキャリアに向けていい経験と糧にしていくしかないんだろうね、こういう試合は。
#佐々木朗希 投手が9回1失点の力投を魅せるも、点を奪えず連勝ストップ。#荻野貴司 選手は2安打の活躍でした。https://t.co/FCU1LNvpTW#chibalotte #CLM30th pic.twitter.com/iy1ESxPUqx
— 千葉ロッテマリーンズ (@chibalotte) September 2, 2022
「ロッテ0-1オリックス」(2日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテの先発・佐々木朗希投手(20)が9回4安打1失点完投。97球を投じ、9奪三振と力投したが、オリックスの3投手を前に打線の援護がなく、今季4敗目を喫した。
初回はわずか5球で終了。三回は三者連続三振に斬るなど、四回まで毎回6三振を奪う好投を披露した。
しかし4月10日完全試合以来のZOZOでのオリックス戦で、14イニング目にして初失点した。五回、先頭頓宮に158キロ直球が内角へいき、デッドボール。続く宗に156キロ直球を右前に運ばれこの日の初安打を許すと、1死一、三塁から伏見の遊ゴロの間に1点を献上。この1点が決勝点となった。
最速は九回に頓宮の打席でマークした161キロ。九回は2死満塁のピンチを招いたが、最後は158キロの直球で左飛に抑え、切り抜けた。
佐々木朗はオリックスにプロ初黒星。プロ初の完投負け。ZOZOマリンでの対戦は、4月10日に完全試合達成して以来だった。
なんつーか、かつての巨人・江川卓投手が先発した試合を思い出すようなハイペースな試合でした。
あの頃は日テレのプロ野球中継が午後7時からで(千葉テレビ等でその前の午後6時台にリレー中継をしてたこともありましたが)、江川投手が投げる試合は実にペースが早くて、やはり午後8時すぎには完投して9回が終わっちゃうような試合も多かったですね。それでいて試合は1回表の1点だけの「スミ1」で決着とか、100球を過ぎたあたりに相手チームの主砲(それこそ阪神のバース選手とか掛布選手とか、広島の山本浩二選手とか)にソロホームラン打たれて0-1での完投負けということもたびたびあったような気がします。で、放送時間終了までの時間が余っちゃったら「珍プレー好プレー」とか「世界びっくり人間」みたいな時間の穴埋めコーナーがまた(笑)
そして私自身はプロ野球に興味を持ち始めたのは1984年のオールスターで、江川投手が8連続奪三振をやった時でして、近鉄の大石大二郎選手に9人目でセカンドゴロを打たれて「やれやれ」って顔をしてた江川投手と、同じく「あいつはやっぱりツメが甘いなー」と苦笑いしてたベンチの王監督(前の年が巨人は優勝してたのでセ・リーグの監督でもあったようです)ってのが実に印象的で、結果的に江川投手と王監督に興味を持って巨人を応援しはじめたんですね(で、1996年末の清原FA移籍・落合自由契約で怒って巨人ファンをやめて、1998年のロッテ18連敗から千葉ロッテに鞍替えしたわけですが(苦笑))。
そういう意味では「あー、佐々木朗希は怪我さえしなければ、本当に巨人の江川卓のようなエースピッチャーになっていくんだろうな」としみじみ思った次第でした。
スポンサーリンク
中嶋監督と井口監督の「カードの切り方」の差、かな。
・ロッテ朗希が9回1失点も4敗目 17度目零敗に井口監督「朗希はしっかり投げてくれた」(スポニチ)
ただねー、「極めて」結果論になっちゃいますが、9回裏無死2塁で山口航輝が2ベース→その後、和田康士朗を代走/アジャ井上の代打で柿沼友哉がバント成功…のシーンがちょっと納得いかないんすけどねえ。柿沼は実にいいバントをしたのは間違いないんだけどさ。
◇パ・リーグ ロッテ0ー1オリックス(2022年9月2日 ZOZOマリン)
ロッテ・佐々木朗が2度目の完投となる9回4安打1失点と好投したが、打線の援護なく4敗目(8勝)を喫した。
打線がオリックス継投の前に今季17度目の零敗を喫し、連勝は4でストップ。借金完済のチャンスを逃し、井口監督は「朗希はしっかり投げてくれた。(打線は)ミーティングはしっかりしたが、なかなか思ったスイングさせてもらえなかった。(継投は)想定していたが、誰が来てもやることは一緒なので」と振り返った。
というのはこのコメントを見ても一目瞭然のように、井口監督は完全にオートメーション的に「アジャの長打よりも、とにかく柿沼にバントをやらせて和田を三塁まで送って、安田と岡で後は野となれ山となれ」的なパターンをやったわけですが、この点がどーしても「中嶋監督の継投策、つまりは「カードの切り方」が絶妙だったなあ。しかし井口監督は本当にミーティングの後はすべて現場でおまかせで、本当に何も考えないんだなあ」としか。
勿論、柿沼のバントはキャッチャーとマウンドの真ん中付近に勢いを殺すような実にうまいバントで和田がゆうゆうと3塁まで進めた時点で「いやあ、いいバントを、いい仕事をした」と称賛すべきプレーなのは間違いないんですが、その後の安田・岡が明らかにオリックス3番手の阿部投手(もともとは中継ぎの投手だそうですが、今日は抑えの平野投手がベンチに入ってなかったそうです)の巧みな変化球に合ってない感じでしたし、たぶん中嶋監督はそこも想定して阿部を9回に送り出したんでしょうね(勿論、本当は守護神の平野がいれば越したことはなかったんでしょうが)。
果たしてアジャが無死2塁であのまま打席に立ってたらどーなってたんだろう。今日は3打席ノーヒットだったとはいえ。まあそれと更に結果論ついでで書けば8回裏に先頭打者として茶谷の代わりに代打で出てきた角中勝也があっさりアウトにならなきゃ、その後の荻野貴司と高部瑛斗がなんとかしてくれてた可能性も高かったわけで。ここらへんのベンチワークで両陣営の差が出たなとも思ってますです。さすがに今日はオリックスの投手陣がいずれもナイスピッチングすぎて、「佐々木朗希を見殺しにしやがって」とまでは言わないけども。
ただし、まあ極めて井口監督に同情的な見方をすれば「ん、もしかして9回裏のバント等の采配は、延長戦を見越した戦略だったのか?」って感じもしなくはないので、次の佐々木朗希の登板の際には打撃陣、今日の分も援護してやってください。以上です。
▼ランキングに参加してます。クリックよろしくおねがいします。