・“美馬フォーク”で飛躍。育成・森遼大朗、支配下へ向かって邁進中「今年はファームで最多勝」(ベースボールチャンネル)
高卒および育成契約4年目ながら今年は2軍で7勝1敗…いやあこれは支配下登録どころか、数年後は1軍で先発ローテに入ってるかもしれないね。
千葉ロッテマリーンズの森遼大朗投手は、高卒4年目、背番号「123」をつける育成選手だ。今年はファームでチーム唯一の規定投球回をクリアし、リーグ屈指の成績を収めている。目覚ましい成長を遂げる好右腕に、その秘密を訊いた。(ロッテの若手選手にインタビューする企画の第9回)※数字は21日時点
「僕はとにかく0に抑えるだけ」
「ここ3カ月くらいは、かなりいい感じに投げられている」
そう手ごたえを語るのは、育成選手として4年目を迎えた森だ。ここまで13試合に登板し、チームのエースというべき成績を残している。7勝(1敗)、勝率.875はファーム両リーグトップで、防御率も楽天の釜田佳直に次ぐ2位の数字だ。
順調なステップアップを見せる右腕のこれまでを、年度別に振り返ってみよう。
1年目「1年目はけがで投げれなくて…」
1試合(1回)、0勝0敗、奪三振0、与四死球1、防御率0.002年目「2年目も途中でけがしてしまって」
17試合(34回1/3)、2勝2敗、奪三振26、与四死球18、防御率6.293年目「去年からはそれなりに投げさせてもらって」
12試合(51回)、1勝4敗、奪三振38、与四死球19、防御率3.714年目(今年)
13試合(73回)、7勝1敗、奪三振55、与四死球32、防御率2.22
※7月21日時点昨年は結果を残し、育成再契約を勝ち取った。そして今年、飛躍のシーズンを迎えている。抜群の安定感で勝ち星を重ね、チーム唯一の規定投球回をクリア。リーグでも1、2を争う投手として、首位を走るチームの原動力となっている。
「(ここまでは)結果だけ見ればいい感じに見えるかなと思う。自分でも数字、防御率とかは結構意識しているんですけど、勝ち星については、点を取ってくれるのは野手の方々なので、僕はとにかく0に抑えるだけというか、その辺は分けて考えています」
「美馬さんにフォークを教えてもらって…」
森に、ピッチングで自信のあるところを訊ねると、次の答えが返ってきた。
「打者に対してインコースにしっかり投げ切るというところと、真っすぐとスライダーのコンビネーションかなと思います」
そして今年、そのコンビネーションに新たな武器が加わった。美馬(学)直伝のフォークである。
「美馬さんにフォークを教えてもらって、そのフォークをシーズン始まったぐらいに投げだしたんですけど、それがうまくハマって、去年とは違う感じで投げれている。今までだったらそんなに空振りとかを取れなかったんですけど、美馬さんに教えてもらってからは、空振りとか、カウント取ったりとか(有効に)使えるようになりました」
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長をみせる森だが、飛躍の陰にはベテランの存在があったのだ。
「今年は真っすぐが2キロくらい伸びて、力強さも出てきて。そのストレートを軸に、スライダーであったり、フォークであったりというのを、しっかり投げ込めているので、そこらへんは今までとはちょっと違うかなと思います」
「あー、入団記者会見の時にひざだったん脚だったかを怪我して松葉杖で参加してた新人選手の人ね」というのが記事を読んでの最初の第一声でしたねえ(笑)。で、この年はドラフト1位が安田尚憲、2位が藤岡裕大で、下位の方だと4位がポニョ菅野で、育成ドラフトが1位が和田康士朗、2位がこの森遼大朗だったわけですが。そう考えると実に錚々たる面々で(^_^;)
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いやー1軍の首脳陣、見てるか?
記事の続きです。
「なんとか支配下になれるように」
2017年育成ドラフトで入団した森。同じく育成で入団した“同期”の和田康士朗外野手は昨季ブレークを果たし、今季も俊足を活かして一軍で活躍中だ。
和田が支配下に登録された時は、少し焦る気持ちもあったという。だが今年は文句なしの活躍を続けているだけに、せまる支配下登録期限までになんとか昇格を勝ち取りたいのが本音だろう。
「まずは支配下に上がって一軍のローテーションに食い込んでいけるように頑張っていけたらなと思います。あと残り1カ月半くらい(※取材当時)で期限が切れてしまうんですけど(*)、それまでになんとか支配下になれるように頑張って、しっかりチームの戦力になれるようになります。今年はファームで最多勝を獲得します」
20日には、中田翔、清宮幸太郎、大田泰示がクリーンアップに並ぶ一軍さながらのファイターズ打線相手に1安打完封。両リーグ単独トップの7勝目を挙げ、支配下に向け大きくアピールした。最多勝のみならず、ファーム投手三冠(最高勝率、最優秀防御率)も視界に捉えており、今後も森の投球から目が離せない。
*今年の支配下登録期限は8月31日。今年は東京五輪開催に伴い例年より1カ月延長されている
近年は二木・岩下・種市…といった高卒で獲得した活きの良い投手を(特に基礎体力をまず先に)2軍でじっくり育てていって、少しずつ経験を積んで1軍に抜擢して先発ローテで投げさせるというパターンで育てて成功してる千葉ロッテですんで「いやあ育成契約ながらも、そうしてじっくり育てて行ってるんだなあ」と記事を読んで目を丸くしましたねえ。
いずれにしてもデビューしてしばらくが怪我とかの戦いからプロ生活がスタートしてるだけに、特にこのプロ野球の世界はひょんな事から怪我をしてそれが治りきれずに才能や実力を出しきれずに去っていく…という人が物凄く多いだけに、まずは怪我をしないようにそれを大事にして、若き才能を開花していってくれると嬉しいですね。
以上です。
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