・佐々木朗希 プロ第一歩は“座学”朝イチも大丈夫 授業中「寝たことありません」(スポニチ)
「へー、毎年恒例の(12球団合同の)新人研修会とは別に、自主トレで、大相撲の新弟子さんが受けるような相撲教習所の座学みたいな事もやってんだなあ」とそれにはちょっと驚いた。
ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)のプロへの第一歩は座学からスタートすることが21日、分かった。ロッテはこの日、新人合同自主トレを来年1月11日からZOZOマリンで行うと発表。今年までは練習後に行った座学を練習前に行う予定で、第1回目は「プロフェッショナル」がテーマとなる。岩手県大船渡市内のホテルで報道陣に対応した佐々木朗もやる気十分。各クールで通算6回以上の「座学」が予定されている。
来月11日に始まる新人合同自主トレで朝から「座学」を行うと聞いた佐々木朗は顔色は変えなかったが、静かな口調で歓迎した。「いろんなことを学んで吸収したい。(授業中に眠くなることは)ありますけど寝たことはありません」
11日の「座学」は午前9時にスタートし1時間近く行われる。第1回は「プロフェッショナル」をテーマに慶大SFC研究所の石井大貴上席所員(37)が務める。楠貴彦コンディショニングディレクター兼育成統括は「眠くなる練習後より目がしっかりと開いている練習前に話を聞かせた方が頭に入る。プロ生活での人生設計の大切さを伝えてもらう」と説明。外部講師を招くのは4年連続4度目だが、一番の変更点が時間帯の大胆な変更だった。
今後は1クール1度のペースでスポーツ心理学に基づくメンタル、ファンサービスの意味、アナリストによるデータの使い方など、開催していく。「人生設計」について聞かれた佐々木朗は「長く野球をやることです。その中で今、できることをやる。40歳くらいまではできるようにしたい」と息の長い選手になると誓っていた。
現在は球団から渡された練習メニューを中心にこなす日々。「毎日、できています。慣れて少しずつ、できることも増えた」と手応えを語った一方で「私生活を含めて練習とか、野球漬けについていけるかが少し、不安」とも言った。
球団は安全面や体調面を考慮し、ロッテ浦和ではなく、ZOZOマリンでの新人合同自主トレスタートや、1月26日からの石垣島の先乗り自主トレなどの改革を行うが、そこに佐々木朗を育てる改革がまた一つ加わる。
個人的には「そもそもZOZOマリンで新人合同自主トレをやるとしたら、浦和の選手寮から「通勤」するんだろうか(とすればおそらくチームでバスでも仕立てて浦和→幕張まで通うんでしょうな)、それとも幕張のどこかのホテルに合宿状態になるんだろうか」っていう素朴な疑問もあるんですが…毎日ではないにしろ、この朝イチの9時からの座学があるとしたら浦和から通うんだったら朝が本当に大変そうだなと(そこらへん(=幕張で新人合同自主トレ)は文字通り「史上初」らしいんで、たぶんロッテ球団側も知恵を絞って考えてるとこなのかもなあ)。
まあ「自主トレが開催されてる毎日、朝イチで」ではなく「各クールごとに1回ずつ」だから、現役高校生や大学生として授業を受けてた選手たちからすると「へー、プロはそういう事も考えていくものなのか」と目を丸くするような楽しい…と言ったらアレですが、充実したプロのスタートを切れるような中身の濃い座学になるといいですね(笑)
ちなみに冒頭に書いた「相撲教習所」は基本的には入門した全て新弟子さんが半年ほど国技館の中にある施設に通うんですが、基本的な相撲の稽古の他に、やはり相撲史とかいろいろな座学もあるそうです(ただ基本的な稽古も学生相撲出身の力士と、まったく相撲未経験の中卒で入ってくる力士とかいろいろいるんで、経験差や実力差で3つのグループに分けてるんだそうで…)。
で、やっぱり朝早いのに慣れているとはいえ、授業中にうとうとと居眠りしちゃうお相撲さんもいるそうで、教室には「そんなお相撲さんを起こす役」のお目付け役の親方とかもいるそうで…。一昔前は竹刀を持ってたそうですが、最近はそういう体罰系は厳しいご時世なんでどうなんだろうな(^_^;)
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移籍先で「開花」する選手がもっといてもいいと思う。
・楽天―ロッテ間で計7人移籍 プロ野球発展に不可欠な“活躍できる”環境の整備(スポニチ)
スポニチさんにこんな記事も出てました。
シーズンの最終盤までCS進出を懸けて激しく火花を散らした楽天とロッテが、ストーブリーグの“主役”になった。
まずは楽天が、11月18日に国内FA権を行使した鈴木大地内野手の獲得を発表した。ロッテにFA移籍した美馬学投手の人的補償で酒居知史投手が加入するほか、金銭トレードで涌井秀章投手の獲得にも成功。一方のロッテは、楽天からFA宣言した美馬のほか、鈴木の人的補償で小野郁投手を指名し、楽天を自由契約になったハーマン投手、西巻賢二内野手を獲得した。「鈴木・酒居・涌井」⇔「美馬、小野、西巻、ハーマン」。両球団間で計7人が移籍し、まるで「大型トレード」のような格好になった。一連の補強について楽天・石井一久GMが「ご縁があって、多く行ったり来たりとなりました。ウィンウィンになれば」と言えば、ロッテ・松本尚樹球団本部長も「米国ではもっとある。プロ野球にとってもいいこと」と話した。
球界にとって、人材の流動性の低さは長年の課題とされてきた。現在の制度ではドラフト指名された選手が入団後に自ら移籍先を選択できる機会はほとんどない。日本プロ野球選手会はNPBに対して「現役ドラフト」の早期導入を求めており、今後の交渉の行方が注目される。
所属チームで埋もれていた才能が、移籍先で開花するケースも少なくない。一度しかない野球人生。「飼い殺し」になることを危惧する選手も少なくない。それだけに、より活発に選手が新たな活躍の場を求められる環境を整備することがプロ野球界の発展には不可欠なはずだ。
ま、一昔前のFAがなかった時代だったら、単純に鈴木大地と美馬学の1対1の交換トレードだったんでしょうね。もしくは外国人選手のハーマンは別にしても、3対3の「大型トレード」だったかもしれないし(笑)。
ただ昭和40-50年代なんかはこういうトレードが本当に頻繁に行われてて(それこそ中日とロッテの、落合選手をめぐっての4対1のトレードとか…)、当時の野球ファンはびっくりしてたそうですけどね。後世の野球ファンが「え、あの選手はもともと別のチームにいたのをトレードでここに来たのか」って。生え抜きがそのまんま大選手に成長していくことも大いにありなんでしょうけど、やはり何割かは「トレードによって開花されました」という選手がいてもいいと思うんだけどね。
以上です。
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