…で、こちらはもうひとつの贔屓チーム、ヴァンフォーレ甲府の話題を…。
・【甲府】今季全試合出場のFW田中、自力でJ1残留決める : スポーツ報知
いよいよ3日後に迫ってきた最終戦。いや、もう覚悟は決まってますわ。
J1甲府のFW田中佑昌(30)が31日、11月3日の最終節、ホーム・鳥栖戦(中銀スタ)でJ1残留を自力で決める意気込みを明かした。
年間14位の甲府は、鳥栖に勝てば4年連続J1残留が確定する。引き分けでも同15位の新潟か同16位の名古屋が引き分け以下、負けても新潟か名古屋が勝ち点0に終わればJ2降格は免れる。田中は「絶対(J1に)残留するという気持ちしかないです。他のチームがどうこうより、まずは自分たちが試合に集中することが大事。しっかり勝ちを狙うサッカーを出来ればいいかなと思います」と勝利を目指す。
今季、J2千葉から完全移籍で加入。リーグ戦はここまでの33試合全てに出場しているチーム唯一の選手で、5得点を記録している。「もっといい選択肢のプレーが出来たんじゃないか、もっと得点もアシストも出来たんじゃないかなと思っています。シーズンが終わってから後悔しないよう、最後の試合も全力で出来ればいいかなと思います」。豊富な運動量を武器に、最終節も献身的な守備とチャンスメイクに走る。
いやもう、田中ユースケには感謝の言葉しか…。
この田中選手は昨年までジェフ千葉でプレーしておりましたが、契約満了の末にトライアウトを経て甲府にやってきたという今季から加入した選手の一人でした。その前は長らく、アビスパ福岡でプレーしていたので、私自身はアビスパの選手、という印象が非常につよいんですけども。ちなみにジェフ千葉では今季は24人が退団したそうで…。
で、昨年まではほぼ全試合出場ペースで活躍していた阿部翔平という選手が、逆にジェフ千葉の「19人加入」のうちのひとりになりまして、そこのポジションを田中ユースケが長らく務めていてほぼフルシーズン出てくれてたという次第でした。もっとも、本来はもっと前のポジションの選手なんだそうで、攻撃に絡むことも多々あり、今季は得点力不足に喘いでいた甲府の攻撃の中で5得点も決めていた、という選手でして、個人的には「ジェフ千葉との間で阿部翔平と田中ユースケの交換トレードが成立した」みたいな感じで見ている始末なんすけども(大汗)。
※ただ阿部翔平は得点力に関してはややいまいちだったのと(J1で240試合以上ノーゴールだった記録を持ってますので)、レフティだったのが右利きの田中ユースケとの相違点ではありましたが、惜しみなく走れる無尽蔵のスタミナと、ほとんど怪我をしない強靭な身体は凄かったですね…。
で、冒頭にも書きましたが、今季はとにかく甲府は怪我人が多く、怪我せずにシーズンを乗り切った選手が片手で足りるほど…いや、中長期の欠場をしなかったのはこの田中ユースケぐらいだったんでは?というぐらいの野戦病院と化してたんですね。
たぶんこの田中選手をしてもねんざや打撲などの小さい怪我とかはあったんでしょうが、それが大事に至らなかったのは何よりで、日頃のトレーニング量と、それをケアする努力を欠かさないんでしょうね。去年今年は怪我に強いはずの山本キャプテンも数週間離脱してたりしたぐらいでしたんで。
なので、甲府の全選手には「よく今年頑張ってくれた」と思ってるのは当然ですが、特にこの田中選手には「あなたがいてくれなかったらどうなってたか…」という気持ちが物凄く強いです。しかもトライアウトを経て甲府に来たという経緯を思えば、まさに一期一会というもの以外の何者でもないだけに。
スポンサーリンク
ドゥドゥはどうするんだろう…。
・【甲府】ドゥドゥ、左膝痛再発!残留かかる11・3鳥栖戦はぶっつけ本番で臨む : スポーツ報知
本来であればもと大事にケアせねばならないところなんですが…。同じ意味で「彼が甲府に着て無かったら今頃どうなってたか」というひとりがこのドゥドゥなんですね。
J1甲府の佐久間悟監督(53)が30日、ブラジル人FWドゥドゥ(26)が9月に負傷した左膝に痛みが再発したため、J1残留をかけて戦う11月3日の最終節、ホーム・鳥栖戦(中銀スタ)は「ぶっつけ本番」になる可能性を明かした。
「ドゥドゥは月曜日、火曜日もレスト(休息)させなければいけない。(試合前日の)水曜に動ければ合流させるが、ぶっつけ本番になる」。佐久間監督は厳しい表情でエースFWの状態を明かした。左膝に腫れもあり、31日は病院で治療を受ける予定。鳥栖戦のフル出場は難しいという。
ドゥドゥは9月10日のG大阪戦(1●2)で左膝の軟骨を損傷し、全治6週間と診断された。22日のアウェー・福岡戦(2〇1)で4試合ぶりに復帰し、決勝点を決め、チームを降格圏の年間16位から残留圏の同14位に浮上させた。しかし、復帰戦でフル出場した反動もあり、29日の湘南戦(0●1)は痛みを訴え、精細を欠いた。
14位で迎える鳥栖戦。勝てばライバルの結果に関係なく、4年連続J1残留が決まる。引き分ければ同15位の新潟か同16位の名古屋が引き分け以下、負けても新潟か名古屋が敗れればJ1に残留できる。それ以外はJ2降格だが、自力で残留できる立場。佐久間監督は「これまで自分たちがやり続けていることをやるしかない。幸い、自分たちが勝てば100%残留できる。前向きに考えたい」と話し、現状での最高の準備をする。
最終節の鳥栖戦は正直どういう形になるのかはわかりかねるんですが、一番理想なのは「後半、どこかのタイミングで最後のカードを切る」ような感じで出てくるのか。
とにかく前節の湘南戦もそうだったんですが、攻撃のパターン・バリエーションが足りなくて相手の守備陣には見え見え的な感じなのがね…。試合を変えられるような選手がいればいいんですけども。
もう「覚悟」は決めましたわ。
・「残留への最終決戦、すべての思いを小瀬へ」 甲府がサポーターに応援呼びかけ | サッカーキング
そしてこんな記事も。
ヴァンフォーレ甲府は31日、11月3日に行われる2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第17節のサガン鳥栖戦へ向けてメッセージを発信した。
甲府はクラブ公式HPで、「残留への最終決戦 すべての思いを小瀬へ」というタイトルの下、メッセージを掲載。「最終戦がJ1残留をかけた大一番になりました。『私たちはJ1に残留したい』その強い思いを胸に11月3日のサガン鳥栖戦に臨みます。選手、スタッフ、フロント一丸となり総力を挙げて戦います。サポーターの皆さま、県民の皆さま、どうか一人ひとりの熱い思いを小瀬の山梨中銀スタジアムに届けてください。スタジアムを埋め尽くし、地鳴りのような声援で選手を後押ししてください。一人ひとりの思いが結集すれば、願いはきっと叶います。力を貸してください」と重要な一戦での後押しを呼びかけた。
2016明治安田生命J1リーグで7勝10分け16敗の甲府。年間勝ち点は31ポイントで、14位に位置している。クラブは今シーズンの戦いを、「苦しい戦いとなりました。主力選手の相次ぐけがや、シーズン途中のエースストライカーの移籍。中位進出を目標に掲げましたが、残留争いに終始するシーズンとなりました」と振り返った。
その上で、「しかし、最終戦での自力残留を決められる状況は残りました。地方を拠点とする市民クラブがJ1リーグで戦い続けることは大きな意義があると思います。多くの地方クラブの希望と勇気になり、日本のプロサッカーのすそ野が広がります。そして、何より『山梨の元気』につながります。だから、われわれは歯を食いしばって戦います。その姿を見てください。一緒に勝利をつかみ取りましょう」と改めて鳥栖戦での白星へ向けて意気込んだ。
最終節を前に、残留の可能性のあるクラブは4チーム。降格圏の16位には名古屋グランパスが沈んでおり、勝ち点は30ポイントとなっている。15位には同じく勝ち点30ポイントの新潟がおり、甲府を挟んで13位のジュビロ磐田は勝ち点33ポイントを積み上げている。第17節、磐田が敵地でベガルタ仙台と対戦し、新潟はサンフレッチェ広島と、名古屋は湘南ベルマーレとそれぞれホームで激突する。甲府はホームでの鳥栖戦に勝利すれば、他会場の結果に関係なく残留が確定する。
いや、もう覚悟はできてますわ。勝って自力で残留を決めなきゃダメですわ。で、その上で甲府のチーム自体は、仮にJ1に5年連続で残れたとしても「他の17チームと太刀打ちできるような戦力およびチーム作りを」、そして仮に来年5年ぶりにJ2に落ちたとしても「また1年で戻ってこれるような戦力およびチーム作りを」やらなきゃダメでしょうや。少なくてもこのままジリ貧になるのが一番よくない。具体的に言えば、佐久間監督がGMや副社長を兼任せずにその3つのうちの1つないし2つを他の人に任せられるようにしないと…。
とりあえず今後は練習場の整備のやり方や練習後のケアの方法の見直しは必要でしょうね…。現在は、クラブハウスのある韮崎中央公園と、山梨大医学部のグラウンドなどを転々としているんですが、数年後に新スタジアムができるんだったら、通年でそこから動かずに使えるようなクラブハウス付きの練習場も一緒に作ってもらえるように…。