【千葉ロッテ】というわけで、鈴木大地の楽天移籍が決まったそうで…。

ロッテ鈴木、楽天入り 古巣ファンへあふれる感謝 長文で「日本一の応援、ありがとう」(デイリー)

というわけで、大地のFAによる楽天移籍が決定となったようで。個人的には新天地でも頑張れ。ただしロッテファンよ、大地を恨むなよもし恨むんだったら「便利屋」にした井口監督や首脳陣にそれを向けろよ、とも書いておこうかなと。

国内FA権を行使して巨人、楽天と交渉を行っていたロッテ・鈴木大地内野手(30)が楽天入りを決めたことが18日、明らかになった。

 鈴木が17日夜、ロッテに退団の意志を伝え、巨人にはこの日、断りの連絡を入れた。

 鈴木は球団を通して次のようにコメントした。

 「私、鈴木大地は千葉ロッテマリーンズを退団することになりました。11年のドラフトに3位で指名をしていただき12年、代走で初出場した日から今年のシーズンが終わるまで、本当にファンの皆さまに育てていただきました。

 特に今年、開幕2戦目に初打席に入るまでのあの声援は決して忘れることはありません。今回FAという形になって、自分のSNS・お手紙、いろいろな形でメッセージをいただきました。

 ひとつひとつ全部、読ませていただきました。本当に、本当に幸せですし、僕が千葉ロッテマリーンズを好きという気持ちは、決してうそではありません。そして、変わることもありません。

 ただ自分の中で、野球選手として、ひとりの人間として大きく成長する、挑戦するという選択、決断をさせていただくことになりました。これから先、どんな形で皆さまとお会いするかわかりませんが、ひとりの野球選手として、ひとりの人間として応援していただけるよう、しっかり成長していきたいと思います。

 ファン感謝デーで“We Are”をやらせていただきました。僕自身、“We Are”にはすごく思い入れがあります。たくさんの壁があった中、無理を言ってやらせていただいて、最後まで全試合いかせていただきました。エラーした日もありました。打てない日もありました。

 ただ、あの“We Are”をやると本当に球場がひとつになって、勝った喜びが本当にあふれ出てきました。最後に行った“We Are”。とてもうれしかったです。

 そして、その後の皆さまの応援歌、本当にうれしかったです。この先、どんな形で恩返しできるかわかりませんが、決断した以上、中途半端にすることなく、まっすぐ、泥臭く、一歩一歩進んでいきたいと思っております。皆さまと一緒に野球ができて本当に幸せでした。今の僕があるのは本当に皆さまのおかげです。日本一の応援・声援、本当にありがとうございました」

 また、松本尚樹球団本部長は「昨晩17日の遅くに本人から連絡をいただきました。本人が悩んだ末に出した結論なので仕方がないと思います。

 鈴木選手にはここまでプレーだけではなくファンサービスも含めてさまざまな部分でチームを引っ張ってもらいました。多くの功績を残した選手で感謝の気持ちしかありません。新天地でも彼らしい姿を見せてほしいと思っています」と話した。

しかしこれで、千葉ロッテ球団は大地がホームの勝ち試合に率先してやってた「We are…」をやめちまうんじゃないかしら。いや、そこは平沢大河とかアジャ井上あたりが率先して続けて欲しいと思うけど「大地がいてナンボ」とか「大地がいないと誰も率先してやりたがらない」とか言いそうなんだがな。そこが本人のコメントでいうとこの「壁」の部分ではないのかな、と。

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少なくても、この「判断」はプロとしては当然でしょう。

ただ、情の部分は別にしても、プロ野球選手=個人事業主という観点から見ると、権利を行使するのは「当然の選択肢のひとつ」であるのは間違いないわけで。少なくても現時点を基準にして「最も高評価を与えてくれたチーム」「自分自身の環境や条件を鑑みて、最良のオファーを出してくれたチーム」に移籍するのは「当然」であり、そこについては鈴木大地の「決断・選択肢」は確実に正しい、と思いますね(仮に将来的に複数年契約が切れてそこで引退に追い込まれたり、切り捨てられたとしても…ですね)。

例えば今季、あえて権利行使せずに残留した荻野貴司や益田直也とは置かれている立場、井口監督以下首脳陣、フロントの来季の戦力構想図の中に、鈴木大地がどのようなポジションで置かれているか…を考えると、ねえ。

具体的に書くと、「もう本人が出ざるを得なかった」「明らかにドラフト戦略も含めて、鈴木大地の後の想定を進めていた」と本人が自覚・判断した…のであれば、「怪我さえしなければ1番センターで使われる可能性は極めて高い(何せ今季、キャリアハイの3割打者にもなったわけですし…)」の荻野貴司と、一昨年・去年に比べれば試合をぶち壊すことが減り来季も抑えの一番手で使われる公算が非常に高い益田とは「はっきりいって置かれている立場が違いすぎる」のも、大地が悩み抜いた挙げ句、移籍を決断した要因にもなったのを思うと、「そこを裏切り者等と、批判するのは酷」というものでしょう。

更にぶっちゃけて言えば「シーズン通して起用されても.235ぐらいしか打ってねえ打率ランキングがパ・リーグ最下位の中村奨吾とか、今季怪我ばかりで使えてねえ藤岡裕大よりも、扱いも序列も下ってのはどうよ?って「開幕戦でいきなりスタメンを外されて、連続試合出場記録を止められた」大地が思ったとしてもそれは不思議ではない、ということですな。これがJリーグのチームだったら一年どころかシーズン開幕して半年経過後の夏場の移籍マーケットでとっくに移籍されていて、古巣との直接対決で「恩返しゴール」でも喰らってるシチュエーションでしょう?(苦笑)

※ゆえに、いくら冒頭の写真のようにオフィシャルショップに「大明神様」のように祀られたって…ねえ(^_^;)

おそらく来季、ロッテ対楽天ではスタメンに近い扱いでたびたび鈴木大地が出てくるのは(怪我とか絶不調とかは別にすれば)ほぼ確実で、そこで「対戦相手へのリスペクトを含めて」ブーイングするのは大いにありでしょうが(本人もそれは当然だと覚悟はしてるでしょうし)、それ以上の小汚い野次ははっきり言って「筋違い」というものですね。

もし鈴木大地の活躍で楽天が躍動、ないし彼の離脱でチームの総合力が著しく落ちて最下位街道をひた走ることになったとしたら、批判されるのは確実に「見る目がなかった」井口監督と首脳陣、フロントでしょうね。そこらへんは勘違いしちゃいけないな、とは強く思いますね。

だからこそ大河、今こそ死ぬ気で頑張って背番号7をゲットしちゃえ。

と同時に「鈴木大地がいなくなった千葉ロッテ」を考えると、やはり若手がもっと伸びてこないと駄目で。

特に今年はなんやかんやで低迷したままだった平沢大河には「内野でも外野でもいいから(個人的には外野手メインの方が伸びしろはあると思うけど…)、とにかく出場機会を増やせるように今以上に頑張れ(ただし怪我には気をつけろ)」と言いたいですね。

※もしかしたら秋季キャンプ中に鳥越コーチが平沢大河に大説教したのもこれも理由かもしれないですね。「結果的に起用法をめぐって鈴木大地をFA移籍に追い込んだ」コーチ陣にも「大地の後を育てないと本当にやばい」という危機感は少なからずあるんでしょうな。

そして前の記事にも書きましたが、「井口の6番よりも、大地のつけてた7番を奪っちゃえ」と。その背番号に見合うような成績を残せるように今以上に頑張れ、と書いておきましょうかね。

何はともあれ、今までの鈴木大地の頑張りには本当に感謝の言葉しかないっす。新天地でも頑張れ、ただしロッテ戦ではお手柔らかに(苦笑)

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