日本郵便が「小包を玄関前に置くだけで配達完了…を始めます」との事なんだが?

通販の配達「玄関前置くだけ」来春から本格開始(読売新聞)

まあ「配達する側」からすると、ほんのちょっとだけ楽になるとは思うんだけど…「配達される側」からすると、なんかトラブルが頻出しそうだ、これ。

日本郵便は、通信販売会社や百貨店などを対象に商品を宅配先の玄関前に置くだけで配達を完了するサービスを来春から本格的に始める。荷物の増加に対して人手不足の解消が進まない中、不在時の再配達を抑え、コストを削減する狙いがある。

 このサービスでは、受け取り側が在宅か不在かを確認せず、配達員が玄関のドアノブに商品が入った袋を掛けたり、宅配ボックスに入れたりすると、配達を終えたことになる。受け取り側が企業からメールなどで商品の発送を知らせる連絡を受けた後、この方法による配達か、在宅中に配達をしてもらう従来通りの方法かいずれかを選択する。

 玄関前などに置くだけで配達を済ませられれば、日本郵便にとってはコストのかかる再配達を減らすことが可能となり、受け取り側も配達予定の時間帯に在宅して待つ手間が省けるなどのメリットがある。

ま、ポイントとしては、「あらかじめ、お客さんの方から「玄関に置いてってもいいですよ」って選択肢をチョイスした場合」なんですけどね。

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アホな配達員が選択してないのに玄関前に放置しそう…。

なんとなくありそうなトラブルとしては、

その1:お客さんが選ぶ配達方法で「玄関置き」がデフォルトにされてしまう。

その2:お客さんが従来の方法を選択してるのに配達員が「玄関置き」してしまう。

この2つなんすよね…。特に「ありそう」なのが「2」なんですが、一番悲惨なのが「1」というパターンで。

今は家族の介護の関係で離職しちゃったんですが、以前は10数年間「赤いバイクに乗って配達する仕事」してたもので、多少は通販系の配達とかもしたことはあったんですが(というか、ドアポストや集合受け箱に「折り曲げてもビミョーに入らないで不在通知を」というブツがやたらと多くてなんかフラストレーションがたまったのだけはよく覚えてますねー、もう数年前の話ですけど)。

おそらく例えばAmazonなんかは、私もたまに買い物するんですけど実際に配達されるのは、新刊の本やCD、DVDは日本郵便その他はクロネコヤマト…って事が多いです。本とかは大概は自宅の郵便受けに入るんで不在通知が入ってることはほとんどなく、その他の宅急便で来るものに関してはメールで「発送しました」みたいな通知が来ますので、引き取れる場合はそのまま、不在になる場合は配達時間を変更しちゃうんですけどね。

…そういえば日本郵便って、1回目の配達の時にネットでも電話でも時間指定ってできなかったような。あれは今でもそうなんだろうか…。

で、「その2」に関しては、以前こんな記事を書きました。

ほんとに「ゆうパック」の配達員にもひどいのがいるからな…。(2016/12/14付)

この時は、お歳暮のゆうパックが8時間以上も玄関前に放置されていた、という方の記事を紹介しました。

こん時は「超繁忙期のお中元・お歳暮の時に歩合給で入る業務提携で入る個人事業主の配達員のおっさん」ってのが郵便局には一定数おりまして、時給で働いているゆうメイトまたは期間雇用社員のような人達は、それなりにしっかり研修も受けるし、仕事開始時に耳にタコができるほどしつこく上司から「指導」も受けるんで、そういう人はほとんどいないんですが、業務提携のおじさんたちはそのような研修を受けることもほとんどなく、更に実は時給ではなく「配達した分の歩合給」で雇われているんで、やり方は問わないでバンバン「消化」していく人もいて、

時期と配達員次第ではそれもありうる。

って可能性は正直否めないのも事実…なんですよね。

※もっとも「質」に関してはゆうメイトでも期間雇用社員でも正社員でも本当にいい加減なやつは残念ながらいるんですけどね…。

たぶん業務的には「玄関置きOK」の場合は、目立つような黄色や赤いシールで「玄関置きOK」みたいなのを住所が書かれた左上のあたりに貼り付けてから配達に出す…と思うのですが、中にはアホな配達員もいますから、「え、全部玄関置きでOKなんじゃないの?」みたいな事を言い出すやつも出てきそうでねえ(失笑)

「対策」としては「玄関置き」を絶対に選択しないこと。

これがマンション住まいで宅配ボックスとかがあれば別ですが、そうではないフツーの受け箱(ポスト)しかない受け取る側の「対策」としては、「配達方法がデフォルトで”玄関置き”になってないかどうかは最低限確認する。なっていたら”通常配達”を絶対に選択する」こと。これが最も確かな方法でしょうね。

これで郵便局の配達員が過失か故意かは知りませんが玄関置きしちゃった上に、盗難とか毀損に遭った場合はすぐにでもクレームを入れられますし、大概の通販モノであれば交換とかもしてくれるでしょう。

逆にこれが配達方法を設定する部分が気づかぬままデフォルトで「玄関置き」になってたとしたら(たぶんそういう通販会社や百貨店はないとは思うんですが、発送側もアホがいないとは限りませんし…)、本当に泣くに泣けない話になるでしょうね。「確認しなかったお前が悪い」と言われてしまえばそれまででしょうし。

個人的には、通販のカタログのような分厚くていかにもポストにも入らない。でもドアノブにひっかけて手提げ袋に入れて立ち去るぐらいのブツだったらまだいいんですけど…。たぶん今もあると思うんですが、郵便受けにも入らないような定形外郵便物を、家の敷地内にある物置の棚とか、物置の中に入ってる自転車のかごの中…とかに配達場所を指定する制度を使ったほうがまだ「安全」なような気がしますけどね。まあたぶん現実的には「宅配BOXで配達完了」の制度が充実するだけで済むとは思うんだけど…玄関前はどう考えても危険だなあ(苦笑)

以上です。

 

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