スポーツ報知に「楽天の美馬投手、巨人に断り」との記事が。て事は…??

【巨人】FA楽天美馬から断り 電話でなく本人希望で対面で「会って誠意を」(スポーツ報知)

前の記事の続きになるんですが、スポーツ報知の記事をして「これ」って事は、マジでロッテに来る…という事なのか、美馬投手?(;゚Д゚)

巨人が獲得を目指してFA交渉していた楽天・美馬学投手(33)から15日、球団に断りの意思が伝えられた。大塚副代表兼編成担当が明らかにした。

 大塚副代表によると、この日の朝10時頃に美馬本人から「会いたい」と電話があり、急きょ午後5時に都内で5度目の交渉の場をセッティング。その席で入団しないという気持ちを直接伝えられたという。

 大塚副代表は「直接会って誠意を伝えたいということでした。本当にきのう決めたらしいんですけど。普通は電話ですよね」と今回は縁がなかった残念さはあるが、美馬の人柄と気遣いに感心したと明かした。

 巨人は美馬と交渉解禁後4度交渉。前日13日には秋季宮崎キャンプから一時帰京していた原監督が都内のホテルで直接出馬し「ジャイアンツで一緒にやろう」と熱意を伝えていた。

 美馬は今季25登板で8勝5敗、防御率4・01。143回2/3を投げて、パ・リーグで6人しかいない規定投球回以上の一人だった。

 FA宣言後はヤクルト、ロッテも交渉の席を設けて争奪戦に発展。巨人は来季に向け投手が補強ポイントであること、在京セ・リーグ球団で移動の負担が少なく家族の生活環境が良い点などをアピールしていた。

いやー契約やチーム内競争、求められてる成績はきついけど、年俸条件ならびに「楽天時代に比べれば、家族と一緒に居れる(在京セだと、巨人・ヤクルト・横浜の試合は自宅通勤で遠征の必要がない)」などなどの好条件があったろうに、そこを断るとは。

そして何よりびっくりしたのは断りを入れる時はお互いに気まずいだろうに、そこを電話ではなく直接お会いしてお断りして誠意を…というのはなかなかできる事じゃないっすわ。真面目な人柄なんだな、この人は。で、巨人の副代表氏もそこまで言及するってことは、美馬投手本人がかなり悩んだ末にしかも直々にお断りを…というのがわかったからなんでしょうね。たぶん「いやいや、選んだチームで頑張ってくださいね」と笑顔で握手するなりして励ましたんだろうな。

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東京ガスでは五右衛門とチームメイトだったようで。

楽天・美馬~移籍先に巨人ではなくロッテを選んだ“金ではない決め手”(ベースボールキング)

ま、去年の丸選手は最初から勝ち目はなかったと思ってるんですが(その代わりにレアード様やらマーティン様を「丸資金」で取れたから結果オーライだと思ってますけど)、契約条件とそのプラスアルファも大きいんだなあ…。

「『優勝するために力を貸してほしい』と言われました。すごい思いを感じました」(11日、ロッテとの初交渉後、美馬コメント)

プロ野球のストーブリーグも、いよいよ佳境に入って来ました。

「必要とされるチームでプレーしたい」とFA宣言した楽天の右腕・美馬。「関東の球団でプレーしたい」という本人の意向を受けて、巨人・ヤクルト・ロッテの3球団が獲得に名乗りを挙げ、宣言残留を認める楽天も含め4球団による争奪戦が展開されていましたが、15日朝、スポーツ各紙が「美馬がロッテ入団の意思を固めた」と報道。ロッテ移籍が濃厚な状況となりました。

そうなれば、今オフもFA選手獲得による補強を目指していた巨人にとっては、出鼻をくじかれた格好になります。

美馬は、茨城県出身の33歳。中央大学から東京ガスを経て、2010年、ドラフト2位で楽天入り。1年目の2011年はリリーフ投手として23試合に登板しましたが、右ヒジを痛め長期離脱。翌2012年から、当時の指揮官・星野仙一監督の提案を受け、ヒジへの負担が少ない先発に転向し、8勝を挙げました。

2013年は、シーズン終盤、また右ヒジに違和感を覚えましたが、すぐに復帰。ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第3戦で「プロ初完封」を飾ると、巨人との日本シリーズでは、第3戦・第7戦に先発。いずれも無失点で2勝を挙げ、日本一に大きく貢献。シリーズMVPに輝いています。

このとき、巨人の指揮官は原辰徳監督(第2期)でしたが、地味ながらしっかり先発の役割を果たし、ここぞという場面で力を発揮した美馬は「敵ながらあっぱれ」と強くインプットされたに違いありません。

今季(2019年)の美馬は、すべて先発で25試合に登板。楽天は二枚看板の則本・岸が相次いで戦線離脱しましたが、チームで唯一、開幕からローテーションを守り8勝を挙げ、苦しい台所を支えました。

7月19日のソフトバンク戦では、強力打線を相手に8回まで1人の走者も許さないパーフェクトピッチングを披露。「令和初の完全試合」まであと3人に迫りましたが、最終回に四球とヒット2本を許し、惜しくも偉業達成はならず。しかし2年ぶりの完投勝利を達成するなど、力のあるところも見せています。

美馬の9年間の通算成績は、185試合に登板し、51勝60敗。防御率は3.82で、この数字だけを見ると「なぜそんなに人気になるの?」と思うかもしれませんが、毎年ローテの一角を担い、今季もチームトップの143回2/3を投げている安定感が大きな評価につながっています。

こういうピッチャーを「イニングイーター」と言いますが、今回、美馬獲得に乗り出した巨人・ヤクルト・ロッテは、いずれも先発陣の薄さに苦しんだだけに、イニングイーターの美馬はノドから手が出るほど欲しい人材でした。

巨人は、これまで美馬と何度も交渉を重ねており、4度目の交渉となった13日には、宮崎秋季キャンプから一時帰京中だった原監督が、宮崎へ帰る予定を1日延ばして同席。「ジャイアンツで一緒にやろう!」と、熱い思いをぶつけたばかり。

3年総額5億円超、という金額面はロッテと差はなく、過去、他球団との争奪戦にはほぼ勝って来ただけに、ロッテ移籍となれば大きな誤算です。

美馬がロッテ入団に傾いた理由は、同じパ・リーグのため、新たに対戦相手の研究をしなくて済むこともありますが、応援の熱さについても「あのなかでやってみたい、というのはありますね。(対戦していて)プレッシャーになるほどだった」とコメント。

また井口監督と美馬は、マネジメントを依頼している事務所が同じで個人的にも親しく、ロッテの和気あいあいとした雰囲気にも好印象を持っていたようです。

さらに大きな要素が、医療面のケアです。これまで右ヒジを6度も手術している美馬ですが、ロッテとの交渉後に「(自分は何度も)ケガをして来た。そのへん(故障への対応)だったり、聞かせてもらいました」と報道陣に明かしたように、医療体制の充実も判断材料にしていました。

ロッテは、来年(2020年)1月から順天堂大付属医院と、系列の浦安病院と提携。24時間体制の医療態勢を組むと発表。故障を未然に防ごうという新たな試みも、美馬に好印象を与えました。

これまでは「いちばんカネを積んだ球団が勝ち」というマネーゲームの印象があったオフのFA戦線ですが、最近はそれだけではなく、こういう環境面のケアも重要な決め手になって来ているのです。

今オフにFA宣言した6選手のうち、国内移籍を検討中なのは、美馬のほか、鈴木大地(ロッテ)と、福田秀平(ソフトバンク)の2人。年俸がCランクで人的補償も不要な福田には、残留を目指すソフトバンクも含め6球団が争奪戦を展開中ですが、内・外野こなせて何番でも打てる福田が、どういう基準でどの球団を選ぶのか、興味深いところです。

また鈴木については、美馬争奪に関わった巨人・楽天・ロッテの3すくみになっており、巨人・楽天が獲得に成功するのか、それともロッテがチームリーダー流出を阻止するのか。来季のペナントレースの行方にも大きく影響しそうで、何が決め手になるのか、こちらも注目です。

中央大学ではアジャ井上の先輩(美馬の方が3学年上)、東京ガスでは五右衛門の先輩(美馬の方が2歳上)であり同僚だったんすね…。

ちなみに五右衛門と美馬に関してはこういう記事も過去にあったようで、

ロッテ1位の石川が入団合意 「直球を見てほしい」(2013/11/28付)

ちょうど楽天が日本一になった年のドラフトで五右衛門が1位指名されてたんですけども、

ロッテからドラフト1位指名された東京ガスの石川歩投手(25)=186センチ、75キロ、右投げ右打ち=が28日、東京都内のホテルで交渉を行い、契約金1億円プラス出来高払い5千万円、年俸1500万円で入団に合意した。石川は「持ち味は直球。直球を見てほしい」とアピールした。

ロッテは今季、先発投手陣の駒不足に苦しんだ。即戦力として期待される。「自分も先発としてやっていきたい気持ちが強い」と意気込んだ。楽天の日本一に貢献した美馬は同じ東京ガス出身ということで「負けたくないですね」と対抗心を燃やした。

林信平球団本部長は「先発ローテーションに入り、一年通じて活躍できることを期待している」と話した。ロッテは育成を含む指名全選手と合意した。(金額は推定)

で、リンク先の日経新聞に出てる五右衛門が(当たり前ですが)髪は短いしヒゲも生やしてないしで若々しいのがまた(苦笑)。

しかし決め手となったひとつの理由が「医療体制の充実」もあったんすねえ。佐々木朗希投手がドラフト1位で指名された直後に、順天堂大との医療提携の話が出て(元々は佐々木投手を外してもこれは提携されたんでしょうけど)、それで怪我がちな選手にとっても「これはありがたい」となったのはなんともすごい話だな、と。

で、6回も右肘を手術してるんすね、美馬投手。同じように怪我がちな内竜也とか、手術明けの(育成契約を打診されている)大嶺祐太など、これらの怪我・手術からのリハビリやトレーニング方法、疲労が溜まった際のリカバリー方法などのケアや助言とかもあれば本当に助かる現役選手は意外に多いんじゃないですかね。ある意味でファインプレー、と言いたいですな。

それにしても…と思うのは、これでロッテに「確定」となったら、「まさかあの巨人とFA争奪戦に勝つとは」と改めてびっくりしちゃいますわ。いやそれこそ佐々木朗希投手のくじを当てたのと同様、「ロッテは無理だろうな。ま、種市・岩下・二木などの若手本格右腕が育てばそれでいいや」と完全に諦めてたので、極めて良い意味で「うそーん」って感じですわ(苦笑)。

で、楽天から指名されるFA補償な選手は誰になるのかわかりませんけどね(なんとなく個人的には、元気印ながらロッテではいまいち合ってない加藤翔平、内・外野どこでも守れて非常に重宝する三木亮(ただレアード様のホームランの寿司ポーズの時が寂しくなるけどな…)、またはなぜかロッテ球団が「まさか選ばんだろう」とプロテクト外しされてたわくわくさんあたりが呼ばれそうな予感がしてならんのですけど(大汗))。

さ、ソフバンの福田とロッテの鈴木大地はどうなるんだろう。

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