・ウィル・スミス氏、アカデミー賞授賞式でプレゼンターを平手打ち 生放送中に放送禁止語も(BBC日本語版)
いやーかなり「ガチ」な騒動だったんすね。てっきりあたしは「あー、酔っ払った野坂昭如がパーティの壇上で大島渚と殴り合ったアレ」みたいなもんだと思ってたんですが(汗)
BBCニュース – ウィル・スミス氏、アカデミー賞授賞式でプレゼンターを平手打ち 生放送中に放送禁止語もhttps://t.co/TeYmcXSr8y
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) March 28, 2022
米ロサンゼルスで27日夜に行われたアカデミー賞授賞式で、コメディアンのクリス・ロックさんを主演男優賞候補の俳優ウィル・スミスさんが壇上で平手打ちし、その後も座席から放送禁止の罵倒語を繰り返す騒ぎがあった。この後、スミスさんは「King Richard」(邦題「ドリームプラン」)の演技で主演男優賞を獲得した。
授賞式でロックさんは、スミスさんの妻ジェイダ・ピンケット・スミスさんの髪型について、「ジェイダ、『G.I.ジェーン2』が待ちきれないよ」と言った。
すると、スミスさんはゆっくりと壇上に上がり、ロックさんを勢いよく平手打ちした。ロックさんは笑いつつも驚いた様子で、「わあ、わあ、たったいまウィル・スミスにひっぱたかれたよ」と発言。座席に戻ったスミスさんは、「うちの妻の名前を口にするな」と、放送禁止用語を交えながら繰り返した。
スミスさんの妻、ジェイダ・ピンケット・スミスさんは以前から、脱毛症と闘っていることを公表していた。
スミスさんはこの後、テニスのセリーナとヴィーナス・ウィリアムズ姉妹を育てたリチャード・ウィリアムズを描いた演技で、主演男優賞に選ばれた。受賞スピーチでスミスさんは、「アカデミーに謝りたい。ほかの候補者全員に謝りたい」と述べた。
さらにスミスさんは、涙を流しながら、「芸術は人生を模倣する。リチャード・ウィリアムズをみんながあの父親は頭がおかしいと言ったのと同じで、今の自分もそう見えているんだろう。でも愛は人に、とんでもない狂ったまねをさせる」と話した。
スミスさんにたたかれた直後のロックさんは、呆然とした様子で、観客に「今のはテレビ史上最高の夜だったね」と言った後、ドキュメンタリー賞を発表した。スミスさんはそもそも、ドキュメンタリー賞発表のために壇上に上がっていた。
ロックさんピンケット・スミスさんに向けて口にしたジョークは、1997年の映画「G.I.ジェーン」にちなんだもの。デミ・ムーアさんが短髪で海軍特殊部隊兵を演じた。
ピンケット・スミスさんは2018年に最初に、脱毛症との闘いについて公表。「毛が抜け始めた時は、本当に怖かった」と話していた。
シャワーで「両手にごっそり毛が抜ける」ようになって、自分は脱毛症かもしれないと気づいたと話したピンケット・スミスさんは、「ああどうしよう、はげちゃうのかなと慌てた。文字通り、怖くて体が震えてしまった」と言い、そのために自分は髪を短くしているのだと説明していた。
うーん、このシチュエーションを日本の芸能界で例えるんだったら誰になるんだろう。若き頃のビートたけし氏がたとえば勝新太郎氏や三國連太郎氏の奥さんを茶化してぶん殴られた…ではそこまでたけし氏のジョークは下世話なもんじゃないし、談志師匠だったらあの人結構芸能界にも知り合いが多い人だから大物俳優の作品をけなしつつ最後はひょいと持ち上げてみたいなことをして喜ばせるだろうし(そもそも映画賞のプレゼンターを引き受けるとも思えんし(苦笑))。
なのでここは、最近の日本の芸能シーンで例えるならば、
爆笑問題の太田光氏が変な事言って、阿部寛氏あたりをマジで怒らせてぶん殴られた
ぐらいのノリで…よろしいですかね?(←よくねえよw)
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改めて思うに「野坂昭如と大島渚の殴り合いは実に牧歌的だったな」と(苦笑)
ニュース記事の続きに戻りますが…、
ロサンゼルスはドルビー・シアターの舞台裏で、報道陣の間にも衝撃が走った。
受賞者が壇上の受賞スピーチの後に開く記者会見の最中だったが、誰もが式典の様子を映す頭上のスクリーンにくぎつけになった。なにか深刻な事態が始まったと分かったからだ。
最初は何かのジョークとか、寸劇なのかと思われた。ロックさんが自分の妻について「G.I.ジェーン」みたいだと言った後、スミスさんは最初は笑っていたようにさえ見えた。
ジェイダさんは不愉快そうな表情だったが、この時点ではまだ、何か事前に予定されたジョークなのだと思われていた。
しかし、スミスさんが席から立ち上がり、壇上でロックさんをたたいたことで、何事なのかと場内がざわつきはじめた。
もちろん2人とも映画とテレビの大ベテランなので、演技で平手打ちと見せかけることもお手の物だろう。ただし、演技には見えなかったと、誰もがいぶかしく思い始めた。
座席に戻ったスミスさんが、ロックさんに向かって「妻の名前をお前の(放送禁止用語)口にするな」と繰り返した時点で、これは決してコントではないと明らかになった。テレビの生放送中に、スミスさんほどのプロが放送禁止用語を口にするなど、あり得ない事態だからだ。
もちろん、アメリカ国内の視聴者がこの罵倒語を耳にすることはなかった。ABCは生中継をいったん中断したからだ(訳注:日本で生放送していたWOWOWは中継を続けた)。
受賞者の控室は、静まり返っていた。授賞式のスタッフも、報道陣と同じようにショックを受けている様子だった。
「仕込んだ何かをやっているのかと思った」と、スタッフが同僚に語っていた。
壇上に残されたロックさんは、目に見えて動揺していた。しかし、アカデミー賞の歴史を刻んだと気づいたのか、「今のはテレビ史上最高の夜だったね」と軽く受け流した。
オスカー(アカデミー賞)の授賞式が、その結果よりも式典中の出来事で記憶されることはよくある(たとえばエレン・デジェネレスさんと出席者のセルフィーや、2017年に作品賞が間違って発表されたことなど)。同様に、今回のアカデミー賞は「ウィル・スミスがクリス・ロックをたたいたオスカー」としていつまでも記録されるはずだ。
まあそうでしょうそうでしょう。傍目から見ればあんなとこで手が出るだなんて演出かギャグのネタぐらいしかないでしょうよ。それが「まさかマジとは」と( ゚д゚)ポカーン。
と同時に改めて思うに、
酔っ払ってたとはいえ、
野坂昭如氏と大島渚氏の殴り合い、なんか「牧歌的」だったなあ。
と(苦笑)。しかし野坂センセ、酔っ払ってたとは言え実にナイスな右フックが大島監督の頬に入ったなあ。そして大島監督の反撃も早かった。そして大島監督の奥様の止めに入るのもまた脱兎のごとく早くて(以下略)
ま、コメディアンの方も機転を利かせて、利口な方法を採れよ?
・笠井信輔アナ、ウイル・スミスに殴られたクリスは「公式謝罪をすべき」なぜ病で苦しむ人を笑いに(日刊スポーツ)
ま、殴られたコメディアン氏はとっとと謝った方がいいのは確かだね。そのジョークが知って知らぬかはさておき。知っててのネタだったらジョークが過ぎるわ。
悪性リンパ腫の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」から復帰した元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(58)が28日、インスタグラムを更新。第94回アカデミー賞授賞式で、米俳優ウィル・スミス(53)が、妻のジェイダ・ピンケット・スミス(50)をやゆした、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターのコメディアン・クリス・ロック(57)にビンタを張ったことについて言及し、自身の闘病の経験から「なぜ病で苦しむ人をそうやって笑いのネタにするのか分かりません クリスは公式謝罪をすべきです」とした。
「生放送を見ていた人はわかると思いますが、今年のアカデミー賞は史上稀に見るトラブルが起きてしまっていたのです」として「主演男優賞発表の前、クリス・ロックがプレゼンターとして出てきてウィル・スミスの奥さんの髪型をからかい笑いを取りました」と説明。「これを聞いたウィル・スミスがマジで怒って突然、舞台上に上がり そしてあろうことか、ウィルがクリスを舞台上で殴ったのです これが放送で流ちゃった」と続けた。
「確かに人を殴るのはどうかと言う意見もあるでしょうがこれはクリスが悪いです」として「ウィル・スミスの奥さんは、脱毛に悩んでいて、そのことをカミングアウトして丸刈りにもしています 今日も美しい姿でウィルの隣に座っていました その彼女のことを取り上げて『GIジェーン2(続編)に出ますか』とクリスはからかったのです 『GIジェーン』とは、デミ・ムーアが丸刈りにして女性兵士扮した有名な映画です ありえない! 私は抗がん剤によっていちど全て髪の毛が抜けたので 脱毛の苦しみと辛さはよくわかります 私は男なのでまだいい 女性のがん体験者の皆さんはこの脱毛によって皆さん泣き崩れてしまうと言う話をよく聞きます ウィルの奥さんもショックで悩んだけれども丸刈りすると言うことをカミングアウトしました クリスはわかってるはずなのに、なぜ病で苦しむ人をそうやって笑いのネタにするのか分かりません クリスは公式謝罪をすべきです」などとつづった。
無論、手が出ちゃったウィル・スミス氏にも批判が起きるのはやむを得ないとしても、どこかで謝罪なり手打ちなりするのはオトナだと思うけどね。
ちなみに件の野坂昭如氏と大島渚氏の一件は、実は野坂氏が帰っちゃったと勘違いしてた大島氏が順番を飛ばしたのが原因だったそうで酩酊した野坂氏がそれで怒って殴っちゃった、と。ただし両名は後日ちゃんと謝罪の手紙を送って和解して、野坂氏は大島監督の奥様にもお詫びの贈り物をして手を打ったそうですから。
うーん、少なくても「これはジョークだ。こんなコメディアンのジョークもわからんなんて」なんて意地を張るのは確実に最悪手に近いんだけどね。このコメディアン氏もそこらへんをちゃんと理解して今後の「後始末」をやっていかないと更にしゃれにならんことになりそうだ。
↑ちなみに今のカミさんとのデートで「MIB」を見ました。1だったか2だったかは忘れましたが…。