・初の当日中止決定に陳謝 正式発表遅延は発表文を練るためというお粗末ぶり ラグビーリーグワン(スポニチ)
それにしても当日試合開始2時間半前に中止決定ってのはそれは事務局、どうかと思うぞ。大学ラグビーのリーグ戦みたいなアマチュアの試合じゃないんだから(大汗)
ラグビーのリーグワンは7日、同日に東京・秩父宮ラグビー場で予定していた1部最終節のBR東京(旧リコー)―大阪(旧NTTドコモ)戦を中止すると発表した。今年1月に始まったリーグワンで、当日の中止発表は初めてのケース。リーグによる正式発表は午後2時30分の試合開始まで3時間を切った正午前で、すでに多くのファンが来場する中で、後味の悪いドタバタ劇となった。
<中止の経緯>
2日 大阪の選手・スタッフ全員がPCR検査を実施(リーグが定める定時検査)。その結果、13人の陽性が判明
3日 再検査の結果、13人のうち7人が陰性に。リーグと協議し、試合実施を判断
5日 大阪が3度目のPCR検査を実施し、1人を除く陰性を確認。試合開始48時間前にメンバーを発表
6日 午後8時ごろにリーグが大阪に時系列を確認し、3日の再検査が認められない可能性があると通達。午後11時ごろ、リーグが両チームに中止の可能性を提示
7日 午前9時30分ごろ、中止が正式決定。正午前、リーグ公式ウェブサイトで中止を発表
午後、会場内で取材に応じたリーグワンの東海林一専務理事によると、リーグと大阪側は密にコミュニケーションを図って試合実施へ動いていたものの、試合の主管権を持つBR東京側には十分な説明ができていなかったという。大型連休の影響で大阪が1回目に通常とは異なる検査機関を利用していたこと、1回目と2回目で検査結果に大きな差異が生じたことなどを、BR東京は問題提起。リーグ、両チームの3者間で試合開催へ向けた合意形成ができず、当日の中止決定という最悪の事態を招いた。
開催可否を最終判断する責任者でもある東海林氏は「本来、火曜日(3日)に議論して方向性を見いだしていれば、ファンや関係者、選手、チームに迷惑をかけることは回避できた。(BR東京側から)上がってくる疑問に都度対応していれば、金曜日(6日)に問題が上がってきて、マネジメント不能に陥る事態は避けられた。リーグのミス、瑕疵(かし)と捉えている。お詫び申し上げる」と陳謝した。
この試合はNTTグループの再編により、来季は3部に降格する見込みの大阪にとっても、今季のラストゲームだった。遠方から応援に駆け付けたファンもいる中で、中止決定から2時間も後の正式発表になったことについては、「プレス(発表)の文言を書くところで、3者の調整が一部必要だった。この結果、発表が後ろ倒しになった。いずれにせよ、それもミス。ファンの皆様にも一刻も早くお知らせすべきところ、タイムラグが生じたことは大変申し訳ない」と重ねて陳謝した。
試合は再試合、中止の場合の勝ち点の扱いを含め、週明けに発表される見通し。BR東京は現在入れ替え戦圏内の10位で、リーグの判断が来季の1部陣容にも大きな影響を与えることになりそうだ。
うーん、少なくても5月3日の「再検査の結果、13人のうち7人が陰性に。リーグと協議し、試合実施を判断」のとこで、対戦相手にも根回しをするべき話だったんではないのかな、と。
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相変わらずアマチュア気質が抜けねえなあ、ラグビーの方は。
そりゃ大阪の方からすれば来季は3部に降格する(しかも実力云々の降格ではなく親会社の都合によるチーム再編で)ゆえの「ラストゲーム」だったのだから「できればやりたい」と思うのは当然としても、相手のBR東京(以前のリコーブラックラムズ。しかしチーム名覚えづれえ<リーグワン(号泣))は下手すると入れ替え戦圏内でこれが「不戦勝」になるとすれば、当然勝ち点や順位にも影響してくるわけだし…で、どう考えても事務局が後手を踏んだな、と。
そりゃラグビーほどコンタクトスポーツな球技も少なくないわけで、いわばスクラムやタックル、モール、ラック等のプレーで、大相撲のぶつかり稽古並みに他の選手と最接近してプレーするわけだから他の球技・競技に比べて新型コロナ感染のリスクは非常に高いしで。ま、ヘッドキャップはつける選手はいますが、マスクつけてプレーする選手はさすがにいませんしね。息も切れちゃいますし。
そこは大相撲・角界・日本相撲協会の方がラグビー界よりかは一歩も進んでいて、それは三段目の力士で新型コロナで亡くなった方が出たり、本当に死にそうになった相撲関係者も何人もいたり、更に本場所が何場所も中止になって「どうやれば新型コロナ禍の中でも本場所が開催できるか」というガイドラインをしっかりと組んだ上で、感染者が出た相撲部屋は番付降下をできるだけ抑えつつ全力士・親方衆を休場させたりとかしっかりと対策するようになりましたからね(もちろん、そのガイドラインを破ってバカなことをやった力士・親方が何人もいたのも事実ですが)。そこらへんが「リーグワン」の発展解消直前のジャパンラグビートップリーグでのクラスタ状態等の対応および対策がラグビー界の方はしっかりできてたのか、と。
いや後手を踏みすぎてオタオタしたあげく、プレスリリースを書くために更に遅れちゃって…って、そこらへんが相変わらず、プロ野球はともかく、1993年開幕のJリーグ、更に前身の日本サッカーリーグよりもずっと歴史が古い全国社会人ラグビーフットボール大会(および各地域のリーグ等)→ジャパンラグビートップリーグ…の頃からの「アマチュア体質」がなかなか抜けねえなあって感じですね。
ところで日ハムの清宮幸太郎のお父ちゃん(日本ラグビーフットボール協会副会長の清宮克幸氏)は元気でやってんだろうか(むしろ20年ぐらい前の大学ラグビーフリークだと、幸太郎選手の方が「早稲田(ラグビー部の監督)の清宮の息子が日ハムの試合でホームラン打ってたぞ、昨日。」って印象が強いんですけどね、今でも(苦笑))。
何しろ今から20-10年ぐらい前に、早稲田大学→サントリーサンゴリアス→ヤマハ発動機ジュビロ…で選手ないし一流のネゴシエーターかつ指導者としてまさに「一時代」を築き、今や日本ラグビー協会の副会長にまでなったあの敏腕かつ豪腕な人でも、新しいものを作る時はいろいろな既存の抵抗勢力があって、すんなりと末端まではなかなかうまくいかねえんだなと、このニュースを知ってしみじみと思いましたねえ。次はしくじらないように。
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