市役所に「おくやみ窓口」を。←これは遺族にとっては「かなりありがたい」かもしれないね。

「おくやみ窓口」設置広がる ワンストップで手続き、遺族の負担軽減(朝日新聞)

うちは2016年に一緒に住んでた妻の母を、2021年に妻の父をそれぞれ亡くしてまして、その際にまあ手続きがあまりにも煩雑すぎて「市役所で一括でやれればいいのに」と思ったもんでしたが…これはありがたいかもしれないね。

家族や親族が亡くなると、年金や税金、社会保険などに関する多くの手続きが必要になる。これらの手続きをまとめて行える窓口を置く自治体が増えている。手続きごとに異なる課に足を運ばなければならなかった遺族の負担を減らすねらいがあるという。

 埼玉県上尾市は今月から、市役所1階に「おくやみ窓口」のブースを設けている。死亡届を出した遺族に窓口を案内し、遺族が利用を希望する場合、予約を取ったうえで後日改めて窓口に来てもらう。

 市によると、死亡時に必要な手続きは、たとえば、未支給分の年金の請求(保険年金課)、介護保険料の精算(高齢介護課)、住民税や固定資産税の支払いを受け継ぐ人の届け出(市民税課・資産税課)など、多い場合は10以上あるという。

ちなみに一番煩雑だったのが「年金の死亡届(のようなもの)の提出」と「未支給分の年金の請求」でしたね。

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「各種の戸籍証明書集め」と「年金事務所に行った」のが一番めんどくさく(苦笑)

まあ実の両親は団塊の世代でまだ千葉の方で健在(今年、後期高齢者入り(=75歳)をしたぐらい年齢です)なんですが、妻のほうが義父が昭和8年生まれで先代の天皇陛下と同い年、義母が昭和12年生まれ…のそれぞれ戦前生まれだったんで、ちょっとうちの親の世代よりも1つ前ぐらいでしたので、介護の対象にもなりましたし、デイサービスやケアマネージャーさんなどにもお世話になりました。義理の両親とも亡くなる時はそんなに長年の闘病生活ってほどではなく介護のお世話になったまま亡くなったという感じだったんですけども、やはり「亡くなった事後」の手続きはそれなりに煩雑でした。

ただ「死亡届」は自分らでは出しませんでしたね。こちらは葬儀屋さんが代行してくれました。さらに隣県に住んでる妻に兄がいて(私よりも9歳ほど年上でしっかり者なので非常に助かってます)、通夜・告別式・納骨などの葬祭全般は義兄が全部葬儀屋さんと打ち合わせをして取り仕切ってくれたのでそちらの方は全く困らなかったんですが、その後の諸々の手続きのほうが「めんどい」の一言でしたね。

たとえば銀行口座の相続手続き(厳密には義両親のそれぞれの名義の口座を閉鎖して残金を相続人(この場合は義両親の娘にあたるうちの妻の口座))に移す時や、日常のライフライン(電気・ガス・水道・ケーブルテレビ・NHK・固定資産税の支払い…等々)の名義人変更(こちらもうちの妻名義に)、年金関係の死亡届にあたる「受給権者死亡届(報告書)」の提出や、その死亡時点での未支給分の年金の請求、そして「最後の大物」が今住んでいる家の名義人変更のための不動産登記…などがありました。

まあ不動産登記に関しては義母の時は発生せず、義父が亡くなった後に発生したもので(土地建物が義父名義で登記されてましたので。なので亡くなる順番が逆だったら大変なことになってました(大汗))、最初は「多少は知識もあるし、オレが法務局に行ってやっちゃおうかなあ」なんて思ったんですが、後から遺品整理したら、うちの土地・建物の他に、実は通りから自宅前まで3箇所ほどかろーじて車で通れるぐらいの狭い路地を通るんですがこれがすべて私道でこれらは「ご近所さんとの共有物件として登記」されてるようで、しかもこれらを共有したのが昭和39年とかですべての権利書が見つからず「うーん、これはプロに任せよう」と近所の司法書士さんを探して依頼・調査をしてもらったら私らの全く知らない共有の道路がもう一件あって「あぶねー、さすがプロに頼んで正解だったわ」と胸をなでおろした次第でした。もちろん費用はそれなりにかかったんですけども(苦笑)

そん中でも「これはめんどい」と思ったのがふたつありました。

まずひとつは相続手続きの証明書で「故人の、今までの生涯の中で名前が載った戸籍謄本(および証明書)をすべて用意する」ことでした。こちらはつまりは「故人の相続人は誰かというのを確定しないといけない」ためでそれらを調査するために子供の頃の親御さん(戦前だと戸主とも言える祖父ないし曽祖父の代から一族全員が掲載されています)の子供として登録された戸籍謄本から、結婚して家を構えた後のそれまですべて用意することになります。

ただしこれは幸いなことに、義父は生まれてから死ぬまでずっと地元の市から転出したことがなかったのと(実家が我が家から歩いて10分ぐらいのとこにあります)、義母は隣の町から結婚時に今の地元の市に転居しただけでそれぞれ地元の市役所と隣町の町役場に行ってすべての新旧の戸籍謄本や証明書を取ってくることができたんですが…数年前にうちの父方の祖母が亡くなった際には、うちの親父は亡き祖父の故郷の栃木県黒磯市の市役所に郵送で送ってもらうように依頼したんだそうで、今は郵送で依頼もできるんですがそれでも転勤族とか地元が違うひとの場合はもっと大変なことになるようです。

そしてもうひとつ、実際には戸籍謄本集めの数倍ぐらい「これが一番めんどい」と思ったのは、「年金の諸手続きは、市役所ではなく年金事務所に行く羽目になった」ってことでした。しかもうちの地元の市はそれほど大きくないのでそのエリアでまとめて対応している年金事務所が別の市にありまして。義母の時と義父の時、それぞれだから2回行ったんですが、2回目の時は新型コロナ禍でなかなか予約も取れないわ、取れたとしても日付や時間帯がきっちりと指定されてるわ、証明書類を持っていくのが結構種類が多くて実に煩雑だわ…で、それでいて「未支給分の年金の請求」した分の払込が3ヶ月も先ってそのお役所仕事の遅さはひどいわー、となかなかツッコミを禁じ得ない始末でしたねえ。

なのでそういうことを思えば、予約制にはなるとは言え、かなりの部分がこの「おくやみ窓口」で済むんだったら本当にご遺族の人たちは助かるんじゃないんでしょうかね。むしろ予約制にした方がすぐにはできないかもしれないけど、日時が指定されていればムダに何時間も市役所の待合スペースで待つこともなくなるでしょうし。こういう制度があちこちの自治体でスムーズにことが進むようにやってくれればありがたいなーと、実体験をふまえて強く思う次第です、はい。

※と、同時にたぶんあと10-20年前後でやってくるだろう「今度は実の親が被相続人になった時」が本当にめんどくせー、もとい煩雑なのがわかりきってるだけに(号泣)

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