・入学式を前に注文した制服が届かない 学生服販売のムサシノ商店(武蔵野市)に問い合わせ殺到(東京商工リサーチ)
経営破綻やら倒産やらのニュースでおなじみの東京商工リサーチの記事故に「え、”晴れ着のはれのひ”みたいな話が学生服でも?」と一瞬思ってしまった自分が。ま、どっちにしてもダメだけどな。
東京・多摩地区を営業エリアとする学生服販売の「ムサシノ学生服」を経営する(株)ムサシノ商店(TSR企業コード:290415373、法人番号:9012401011946、武蔵野市吉祥寺東町1-4-15、設立1950(昭和25)年3月、資本金4112万1000円、田中秀篤社長)が、注文した制服の多くが入学式直前になっても届かず、注文客との間でトラブルとなっている。
東京都西部のいわゆる「三多摩地区」と周辺に所在する中高校の制服販売指定店になっており、制服が届かない生徒は相当数にのぼるとみられる。
4月6日正午現在、ムサシノ商店とは電話連絡が取りづらい状況が続いており、制服が届いていない顧客をはじめ、近隣の学校などは対応に苦慮している。ムサシノ商店は、1944年創業、1950年3月に法人化された老舗企業。「ムサシノ学生服」の屋号で知られ、学生服、企業ユニフォーム、紳士服等の販売を手掛け、東京都武蔵野市の本社を拠点に吉祥寺・立川・西八王子・町田・多摩・東久留米に店舗を構えていた。制服販売指定校は、男女国公私立・中学高等学校など合計約320校に上る。本社のほか、協力工場、また東京地区、山梨地区、埼玉地区、新潟地区、岡山地区に商品センターも兼ねた協力工場を有し、2021年7月期は売上高17億6329万円、最終利益237万円をあげていた。
ムサシノ商店を制服販売指定店とする都立高校は、「教育委員会に対応を要請している」と回答。また、武蔵野市によると「問題は把握しており、制服が届くように手を尽くしている最中だが、個別の企業の状況については回答できない」としている。ムサシノ商店は6日13時半、東京商工リサーチの取材に応じ、「経営に問題があるわけではない。お問い合わせが多く、電話がつながりにくいが、順次対応している」と回答した。
つーか、ユニクロとかGUとかも参入できる自由市場ならまだしも、長年「制服指定販売校」としてほぼ独占状態で営業していた老舗企業にしてはなんたるお粗末な。でも経営破綻とかではないらしいんで、もしかしたら制服それ自体を外国(中国とか)に委託していてそれが届くのが遅れてしまっているか、国内の工場で作ってはいるけど材料(布とか)を外国(やはり中国とか)から届く分が致命的に不足しているかのどっちかなのかもしれないですね。
ただ外的要因があるんだったらムサシノ学生服もお詫びの電話や手紙等のひとつぐらい送って現状を説明して誠意を見せるべきであって、まさか入学式直前に制服も届きません(もしくは店舗に行っても現物はありません)、説明も一切ありません…では、そりゃ「殿様商売、ええのう」と皮肉られても文句は言わないわな。
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ちなみに自分の時は…2月末にはできてましたね。
で、私自身はもう35年ぐらい前、元号が「昭和」(62年とかでした)の頃ってのがアレですが、当時は千葉県の成田に住んでいて、成田駅西口にある「カンコー学生服」の支店で作ってもらいましたね、中学の時は(ちなみに高校の時もここでした)。ついでに調べてたら今もここのお店、まだあるようです(笑)。
ただ2月あたまぐらいにはもうお店に行ってサイズの寸法とかをやって、2月末から3月あたまぐらいにはできてた記憶があります(寸法は母親と一緒に行きましたが、制服の引取は私一人で行った記憶があります)。そしてなんでこんなに早いんだろう…と自分でも素朴な疑問だったんですが、改めて思い出して気づいたことは、
小学校の卒業式が、なぜか中学校の新しい制服で出るのが義務だった。
…んですね。これがどういう理由なのかはわからんのですが自分が在校生だった小1-5の頃の卒業生も、そして自分らもそれでした。なので私立とか行く同級生(今ほど中学受験に熱心だった片田舎な土地柄(たぶん都心とかでは多かったんでしょう)ではなかったんですが)はそこの制服を着てたりしてましたし、私服の一張羅で出席した同級生は全くいなかったですね。一人ぐらいいてもおかしくないのに。
で、卒業式は3月19日とか(春分の日の直前ってのが多かったです)で、どーしてもそれまでにちゃんと寸法を済ませて引き取りまで済ませておきたいと思うのは購入者からすれば当然で、まあ大変だったでしょうね。そしてうちの地元(成田市)、35年も経過した今はどうだか知りませんが、当時の全ての公立の中学校が制服の色が黒ではなくなんと灰色でして、学校によっては男子はブレザーか学ラン、女子はブレザーかセーラー服の違いはあれども制服の色は「全て灰色」だったんで、要は「他の自治体の黒の制服では代替が効かない」ものなのでまあ学生服屋さんは大変だったらしいですね。
あとは中学に入る時は140cmそこそこの身長しかなく母親も「どうせ背が伸びるんだから」と少し大きめの制服を購入して当時は腕の長さよりも大きな学ランで袖をまくらないと手が出ないぐらいにブカブカでした。が、中3になった時に170cmまで伸びてしまい逆に学ランの袖が手首の更に手前あたりまでしか届かないぐらいキツキツになってしまいました。
ついでに書くとこの時は「さすがに残り1年しかないし新しい制服を買うのも勿体ないし」という話になり、母親はどーすんのかなあと思ってたら、地元にリサイクル屋さんがあってそこで「成田市内の中学を卒業して手放された学ランの灰色の制服」があったんですね。170cmぐらいの私でもちょうど良いサイズのが。それを廉価で購入して、学ランのボタンを通ってる中学校のマークのそれ(←これは前の制服のを外して使いました)に付け替えて1年間使ってました。一方で高校の時は170→175cmまで伸びたんですがこの時の教訓を活かして(?)大きめのブレザーの制服を買ったので買い換えることはなかったですね。まさか高校出てからも成長期が止まっておらず、最後には大学時代のバイトで椎間板ヘルニアをやって入院する羽目になり、その毎日のリハビリの牽引がきっかけで更に175cm→179cmまで延びるとは(苦笑)。
…しかし今回の「ムサシノ学生服」の一件、どうすんだろうな。まあ無難な妥協案としては学校や教委側は「入学式は制服以外の一張羅でOK」「通学や授業はジャージでもOK」になるんでしょうね。いずれにしてもムサシノ学生服も、これが倒産とか経営難じゃないんだったら、一日も早くなんとかしてやってください(呆)。
↑なんか奇面組の世界みたいだ(^_^;)