・国民の黙とう「検討中」 公営賭博中止「未定」 追悼呼び掛け、政府手探り・安倍氏国葬(時事通信)
個人的には世界各国から訪れる弔問外交の兼ね合いで国葬にするのはやむを得ないとしても、国民に半ば「黙祷を強制させる」ような真似はやりすぎだと思っている。そこまでの国民的人気を博した政治家でもあるまいに。
政府が9月27日に開催する安倍晋三元首相の国葬まで1カ月半を切りました。ただ、弔旗の掲揚や黙とうといった弔意の表明を国民にどこまで求めるか明確な方針を打ち出せておらず、個々の企業や地方自治体、学校などで対応に戸惑うケースも出てきそうです。https://t.co/dRagrMt1Ps
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 16, 2022
政府が9月27日に開催する安倍晋三元首相の国葬まで1カ月半を切り、政府内の準備が徐々に進んできた。
ただ、弔旗の掲揚や黙とうといった弔意の表明を国民にどこまで求めるか明確な方針を打ち出せていない。個々の企業や地方自治体、学校などで対応に戸惑うケースも出てきそうだ。
国葬に関し、政府は野党議員の質問主意書に対する18本の答弁書を15日に閣議決定した。
企業や学校などに対し、追悼のため弔旗掲揚や葬儀時間中の黙とうを要請するかどうかについて「葬儀の在り方は現在検討しているところであり、現時点でお答えすることは困難」と記すにとどめた。
また、国葬当日に競馬、競輪といった公営ギャンブルの中止を求めるかどうかについて「現時点では決定していない」と回答した。
一方、官公庁や企業、学校などを当日休日扱いとすることや、テレビ局などに歌や踊りを伴う番組の自粛を要請することについては、「現時点で考えていない」と否定した。
唯一の先例である1967年10月31日の吉田茂元首相の国葬では、「お願い」などの形で、国民に弔意表明への協力を求めた。
国葬6日前の「当日における弔意表明について」と題する閣議了解文書によると、各省庁には(1)弔旗を掲揚する(2)葬儀中の一定時刻に黙とうする(3)当日午後は職員が勤務しないことを認める(4)歌舞音曲を伴う行事は差し控える―ことを指示。「各公署、学校、会社、その他一般」に対しては、「同様の方法で哀悼の意を表するよう(各省庁から)協力方を要望する」として同調を促した。
さらに、葬儀前日に国葬儀委員会が決定した「国民各位へのお願い」と題する文書では、葬儀中の1分間の黙とうや弔旗掲揚、歌舞音曲の自粛について「期待する」とした。
当時の政府内の検討文書には「戦前の『国葬令』に基づく国葬のように国民を一律に喪に服せしめることはできない」とあり、国民への強制は難しいという判断があったようだ。
安倍氏の国葬に当たっても、政府は「国民一人一人に喪に服することを求めるものではない」(松野博一官房長官)と説明。国葬自体への反対論も根強いことから、国民への過度の要請は難しいとの見方が強い。
ただ、安倍氏の7月の通夜と葬儀では一部の教育委員会が半旗掲揚を学校に要請し、「政治的価値観の押し付け」との反発を招いた。国葬ではさらに混乱が生じる恐れもある。
まあ前も書いたとおり「弔問外交の兼ね合い」で、例えば都心の首都高・一般道を一部閉鎖したり警備を厳重にするための「国葬」であればやむを得ないを思ってまして、そもそも「たかが4-5割程度の投票率の総選挙で勝利し続けてきた」長期政権の宰相ごとき(戦後の国葬の先例と言える吉田茂ほどの実績もないのに)に、なぜ全国民が「黙祷をお願いされなきゃならんのか」は正直言って理解に苦しむって感じなんすよね。
もっとぶっちゃけて言えば、「えー、池田勇人だって自民党葬、佐藤栄作だって国葬ではなく国民葬だったじゃん」って感じで。ちなみに「国民葬」は明治・大正時代に総理大臣をつとめた大隈重信以来だったそうですが、こちらは「一般人の参列ができない国葬ではなく、面識のないものでも参加できる「国民葬」のほうが大隈にはふさわしい」ってことで執り行われたんだそうです。ゆえに大隈の国民葬の際には30万人もの参列者がいたそうで…(一方でほぼ同時期に亡くなってこちらは「国葬」となった元総理・元老の山縣有朋は、国民的人気がまったく皆無で、その国葬には役人とか政治家しかおらず閑散としてたそうです。で、当時の雑誌に「死もまた社会奉仕」と揶揄される始末で)。
まあそこらへん言えば「手柄欲しさに、生前の安倍総理ないし自民党有力者の子飼いの茶坊主」どもが暴走しちゃったんでしょうね。つーか、あいつら、てめえの立身出世と党内の立場しか顧みてないし、そもそも政教分離とか一切気にしてない(もしかしたら「知識として全く知らない」)からそれこそ安倍総理の祖父の岸信介以来の腐れ縁となっちゃっている某統一教会系のアシストも平気で受けちゃって。それで何の因果か、安倍総理は命を失うきっかけになったというのに(以下略)
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えーと、その9月27日は父方の祖父の命日なので、祖父の為に黙祷を…。
まあ9月27日は私自身は父方の祖父の命日なんで「全く別件で」黙祷はしますけどね、その祖父のために。初孫でかわいがってくれましたしね。私が小5の時に亡くなってしまったんですが、戦前戦中は栃木の農家の次男坊で陸軍の軍人として中国戦線の最前線を転戦してた人だったんで、私自身が中高生とか大人になった後に、かの戦争の話をじっくりと聴きたかったなあとそこが今でも残念に思っています。それはともかく。
どっちにしても国・政府とか自民党みたいなとこからいちいち黙祷なんかを強制されるような話ではないでしょう。天皇皇后両陛下の「大喪の礼」じゃあるまいし。というか昭和天皇の大喪の礼だって実際は国内外で開催反対の反対デモとかもありましたしね。あの時はまだ活発だった極左ゲリラの過激派が新宿御苑から八王子の多摩御陵に向かう車列を狙って中央道の深大寺バス停んとこの崖を爆破した件はありましたがマヌケにも車線の反対側の上り車線の方を爆破しちゃって(以下略)
もちろん、その最期が悲劇すぎたという意味では同情の念は当然ありますが…しかしながら誤解を恐れずに書けば、あんだけ「圧倒的議席数をかさにやりたい放題やらかして」あげく国民的分断を招いたような、それこそ「一歩間違えれば売国奴のような元宰相」ごときにそこまでやる必要はあるのか?という気持ちは正直否定はできず、ですな(逆に言えばこんだけ「脇の甘い」宰相を擁している自民党に選挙で負け続けた野党もアホだったという証左で)。
無論、「意見には個人差があります(byさだまさし)」ですので、黙祷したいという方を否定するつもりはありませぬ。ただし私はこの人のためにはしませんが。