5日前の中日新聞さんが、ソウルのハロウィン事故を予言・警戒してた記事を(大汗)

ソウル DJポリスが必要?(中日新聞/10月25日付)

昨日は体調不良で夜10時には寝込んでいて朝起きたらソウル繁華街のハロウィン事故のニュースに接したんですが…しかし中日新聞さん、10月25日付の記事でこういう事を書かれてまして…これは慧眼というか予言というか(驚愕)

ソウルを流れる漢江(ハンガン)の中州、汝矣島(ヨイド)で繰り広げられる「ソウル世界花火祭り」は、韓国最大級の花火大会として知られる。新型コロナウイルス禍で一昨年、昨年と中止になったが、十月の週末、三年ぶりに開催されたので、見物に出かけた。

 日本とイタリアの花火チームが前座を務めた後、韓国チームの打ち上げが始まった。尺玉やスターマインが次々に放たれ、川沿いの超高層ビル街の夜景と調和する光景に満足した。

 だが、祭りの後に恐怖が待っていた。河川敷から地下鉄駅への歩道は狭く、人々が密集して群衆雪崩のような事故も起きかねない状況に。交通整理も手薄で、自動車専用道路に紛れ込んでしまう人波もあった。高速で走る車のクラクションを浴びながら歩く子どもたちもいた。

 翌日の韓国メディアは、百万人以上が来場し、弁当容器など五十トンのごみが投棄されたと伝えていた。警備の問題はあまり指摘されていなかったが、今後、惨事が起きる危険性は小さくないと感じた。日本の雑踏で巧みな話術で秩序を守る「DJポリス」と呼ばれる警察官のような人材を養成するなど、対策が必要ではないか。

で、昨日の夜の事故はこんな感じでした。

ソウル転倒事故 151人死亡 82人けが 死者に外国人19人(NHKニュース)

こちらはハロウィンのイベントだったらしいんですけどね。

韓国ソウルの繁華街のイテウォン(梨泰院)で29日夜遅く、大勢の人が折り重なるようにして倒れた事故では、これまでに外国人19人を含む151人が死亡し、82人がけがをしました。

当時、ハロウィーンを前に集まった大勢の若者が狭い路地に密集していたということで、現地の警察は捜査本部を設置して事故の経緯や原因を調べています。

ソウルの繁華街イテウォンで29日夜10時すぎ、大勢の人が折り重なるようにして倒れました。

消防によりますと、この事故でこれまでに151人が死亡し、82人がけがをしたということです。

死亡したのは男性が54人、女性は97人で、死傷者の多くが10代と20代の若者だったということです。

また死亡した人の中には、中国人など外国人19人が含まれるということです。

ソウルにある日本大使館によりますと、午前10時半現在、日本人が巻き込まれたという情報はないということで、引き続き情報の収集を進めています。
事故から一夜明け、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は現場を視察したほか、大統領府で記者団に対し「本当にひどい事故で、起きてはならない悲劇だ。亡くなった方のご冥福を祈るとともに、けがをした方が早く回復するよう祈る」と述べました。

そのうえで、「事故の原因を徹底的に調査し、今後同じような事故が起きないよう、抜本的な対策を講じる」と述べ、今後、一定の間、国家としての哀悼期間に定め、事故対応に全力を尽くす考えを強調しました。

現場では、当時、ハロウィーンを前に仮装などをした大勢の若者が狭い路地に密集していたということで、地元メディアは、大勢の人が坂の上の方から次々と折り重なるように倒れていったという目撃者の証言も伝えています。

韓国メディアは、地元の警察が捜査本部を設置し、目撃者などから話を聞いて事故が起きた経緯や原因を調べるとともに、管轄する自治体が事故を防ぐための措置を事前にとったのかどうかも調査すると伝えています。

もっともそれぞれの国の事情とかもあるので「日本スゲー、だから韓国は(以下略)」みたいなことは思わないんですけども。

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なぜ「DJポリス」が渋谷とかに出てくるようになったのか、ですな。

思えば日本も、戦前の頃は例えば出征する兵士が海外の戦地に送られる際に見送りに来た身内などが京都駅で将棋倒しになって死者が出た事故とか(横浜駅でも押し出された見送り客が列車にはねられた事故があったそうです)、戦後でも皇居の二重橋事件という正月の皇居一般参賀で同じように雑踏で大量の死傷者が出る事故や、近年でも明石の花火大会で橋の中で同じような事故・事件があったりしましたしね。

この手の事故・事件は「群集事故」「雑踏事故」というそうで、そしてこの手の事故・事件が起きそうなイベントに対しての警備体制を敷くことを「雑踏警備」として警戒してるんだそうです。その対策のひとつが、渋谷とかの「DJポリス」なんですけどね。今の若いもん、しかも舞い上がっちゃって下手すると酒まで入ってる酔っぱらいに、昔ながらの強圧的に雑踏警備するだけではいまいち効果が薄いし世間からの批判も浴びそうだし。となればどうすればいいのか…というのを考えに考えた結果が「喋りも含めて、巧みにさばく」あれだったのは、頭が硬そうな警察当局にしては実に斬新ですごいねえ、と今でもしみじみと思いますね。しかも予想以上の効果と一般市民からもかなりの好評が出てるだけに。

そこらへんは当然のことながら、そのイベントを行う主催者、そして警備当局などが責任問題(法的にももちろん道義的にも)として追求されることになりますので、日本ではものすごーくいろいろなシュミレーションをして「そうならないように」しているので、最近はその手のトラブルがあまり起きなくなったそうですね。特に皇居の一般参賀(最近はコロナ禍で行われない年もあるそうですが、大概は毎年1月2日と天皇誕生日(かつては4月29日→12月23日で今は2月23日になります))に行われる際には、皇居の中に入るまでの間には警備担当の皇宮警察が参拝客の歩くスピードや人数を徹底的に調整して事故が起きないようにしてるそうなんですね。そしてこの二重橋事件が日本では「雑踏警備」を徹底重視する契機にもなった一件になったそうです。

私は過呼吸持ちなんで雑踏には行かないようにしてます

個人的には、私はガタイがでかく(180cm95kgぐらいあるので)、それと喘息持ちで過呼吸も出てしまうのでこの手の雑踏・群衆が集うようなとこには行かないようにしています。そのきっかけはもう20年ぐらい前になりますが当時のサークル仲間7-8人で秩父宮ラグビー場で大学選手権の試合を見た帰りに渋谷まで歩いてセンター街の近くの焼肉屋で忘年会を開いたことがあったんですが、この帰りがセンター街から渋谷駅前までが人の大渋滞。12月のクリスマスの前後だったこともあったんですがあの人の多さに思わず乗り物酔いと息苦しさを覚えてしまい「いやー、さすが渋谷。人が多すぎてついていけんわ」と。

この時はまだ独身で千葉の成田の実家に住んでまして、渋谷駅から地下鉄銀座線に乗ってで上野広小路駅、上野広小路駅から少し歩いて京成上野駅、京成上野駅からイブニングライナーで成田に帰ったんですけども、渋谷からは始発(今は少しだけ表参道寄りに移転してしまいましたが、この頃の銀座線の渋谷駅は地上、というか東急のデパートのビルの屋上みたいなとこにホームがありました(笑))だったんでゆうゆうと座れてぐったりしたのを今でもよく覚えてますねえ…。さらにこれまた今もそうだと思うんですが京成のイブニングライナーはだいたい1時間に1本ぐらいで、京成上野駅のベンチでも30分ぐらい座って呼吸と体調を整える時間があったのがこれが本当に幸いでした。いつもだったら「ちっ、ここから30分も待つのか」って愚痴るとこではあったんですが(^_^;)。

で、厳密には明日の10月31日がハロウィンになるらしいんですが、たぶん昨日今日の土日が繁華街はものすごーくにぎやかになるんでしょうね。いずれにしても命あっての物種。やばい時はさっと身を引く決断とかも…と思うと、昨日のソウルの事件はいろいろと考えさせられてしまいますね。亡くなった方々のご冥福と、お怪我された方々の一日も早いご回復を祈りつつ、雑踏警備される警察官などの皆様、本当にご苦労さまですと頭が下がる思いです。はい。